競技
2024/07/01【Report 第2回スキーハーフパイプ選手発掘プログラム】
2024年6月22日と23日に山梨県のカムイみさか室内ゲレンデにて、第2回スキーハーフパイプ選手発掘プログラムを開催しました。本事業は、スキーハーフパイプに取り組んでいる競技者、または競技者を目指している小学校1年生~22歳のスキーヤーを対象に、技術指導および各種講習を行い、将来競技者として活動する上で必要な技術、知識を伝達することを目的に実施しています。
第2回目となる本事業は、前回同様、雪上技術講習、座学講習、模擬大会の構成で行いました。1日の午前中は現役の選手が実際にトレーニング前に行っているウォームアップを全員で行うとともに、フリースキーにおいて滑走やトリックを行う上で基本となるニュートラルポジションを平地で確認した上で雪上技術講習を行いました。
高橋 佳汰 選手によるウォームアップ
高橋 佳汰 選手によるウォームアップ
津田 健太朗 ヘッドコーチとゲレンデで基本となるポジションを確認する参加者
参加者は講師の後ろについてハーフパイプに入り、ニュートラルポジションを意識しつつ、ハーフパイプ内でのポジションやエアの高さを出すために重要な滑走ラインを実際に見て、体験してもらいました。
雪上技術指導をする津田 健太朗 コーチ、高橋 佳汰 選手
滑走する参加者
雪上技術指導をする 寺田 斉史 コーチ
1日目の午後は笛吹市若彦路ふれあいスポーツ館に移動し、座学講習を行いました。座学講習会では他事業でも質問が多い、練練習の進め方について、ナショナルチームのコーチが図を交えて具体的なトリックの習得方法や順序について説明を行いました。その後、ジャッジング講習を行い、公認大会におけるジャッジの評価項目を学ぶとともに、実際の競技会のビデオを見ながら参加者自身に選手の順位付けをしてもらうなど、ジャッジの視点を体験してもらいました。1日目の終わりには、明日行う模擬大会の説明を公認大会のチームキャプテンズミーティングの形式に則り、行いました。
練習方法について講習を行う津田 健太朗 ヘッドコーチ
ジャッジ講習
2日目は前日に引き続き、雪上技術講習を行ったのち、模擬大会を行いました。模擬大会は公式トレーニングの時間を設けた上で、1人2本のランを行い、FIS公認資格を保有する講師が採点を行いました。模擬大会終了後は会場を移動し、結果発表とジャッジによるそれぞれのランのフィードバック、今後の練習へのアドバイスを行いました。2日目の最後は、今後競技者として目標とする大会に出場するための活動や流れについて講習を行うとともに、各講師から参加者に対して自身の経験からのアドバイスや想いを伝え、事業を終了しました。
模擬大会の公式トレーニング中の参加選手
公認審判員資格保有者による採点
講師から参加選手へ今後の練習へのアドバイス
本事業の実施は2回目ですが、参加者の多くが他の普及事業への参加の経験があり、基本となる滑走技術や競技ルールについて元々理解していたことで、より濃い内容の講習を実施できたと感じます。一回の事業で伝えられることや、参加者が学べる事には限度があります。また、学んでも繰り返し実践しなければ普段からこれらを意識して練習を行うことは難しいと感じます。選手として活動することを目標としているスキーヤーが自身の技術や知識の確認やアップデートをするチェックポイントの場として、今後も事業内容をブラッシュアップしつつ、実施していきたいと思います。
報告: フリースタイル ハーフパイプ/スロープスタイル チーム コーチ 高尾 千穂
集合写真