序盤の5段ロールから第1バンクへ入る決勝第6ヒート。4番手が伊藤選手。(写真:久保田亜矢)
1月9、10日オーストリアののバドガシュタインでSBXのワールドカップが行われました。日本からは、土井奈津子(クルーズ)、伊藤晃一(イビデン)、千村格(チームヨネックス)の3名が出場しました。
ここでも雪不足が心配されていましたがまさにSBXのためだけに作られた雪を駆使し、会場にはワールドカップレベルに十分なコースが仕上がっていました。ここバドガシュタインは毎年この時期に同じスロープでSBXが開催されており、フィニッシュが町のベースラインとロケーションもよく、たくさんの観客を得て盛り上がります。
穏やかな予選に比べて一気に熱気が上がる決勝スタート。
初日の予選では土井が20位、千村が62位とタイム届かず最終順位も同様に終わり、伊藤は27位で32名で行われる男子決勝へ進出しました。翌日の決勝、今回の伊藤は予選からも体の動きがよく、スタート前の心理状態などは今までにないフラットな状態が見受けられ、ヒート前の公開練習では行き交うファイナリストの中でも見劣りすることなく堂々とライディングすることができていました。迎える伊藤の第6ヒートにはオーストラリアのアレックス・プリンなどの強豪が。しかしこの夏オーストリアへの個人遠征で経験を積み、現地の選手たちと仲間となった伊藤には何も気負うものはありませんでした。
そしていよいよヒート開始。スタートからの直線、5段ロールで2位3位を争いながらパンピングをかけた伊藤はそれから最初の鍵となる第1バンクへ隣走者の圧力を交わして4位で進入。その後も猛追をかけましたがそのままの順位でフィニッシュしヒート終了、最終順位を27位としました。
やや狭く短いスロープに作られるSBXコースは毎年同じレイアウト。
世界的な選手層の厚さからなかなか決勝へ行くことが難しかったSBX男子ですが、伊藤はその中でも今季2回目の進出を果たし、その実力は国際競技力と評価を高めています。あとはトップ選手とのヒートの中でどういった"クロス"を展開し、1個1個勝利を得ていくかが課題となりました。しかし今後の日本クロス男子界を引っ張っていく存在として自身を更に高めていって欲しいと期待します。
報告:AL/SBXチーフコーチ 上島しのぶ