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連載50 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった

1999年(平成11年)

第77回全日本スキー選手権大会

  
アルペン:長野県白馬村   八方尾根スキー場(技術系)
:岩手県雫石町   雫石スキー場(スピード系)
ノルディック:長野県白馬村   白馬ジャンプ競技場/スノーハーブ
:北海道音威子府村   音威子府クロスカントリーコース
フリースタイル:福島県猪苗代町   リステルスキーファンタジア
スノーボード:青森県鰺ヶ沢町   鰺ヶ沢スキー場

■アルペン      
種目 1位 2位 3位
男子
スーパーG①
田島あずみ
(小賀坂SC)1:32.78
川口 城二
(トーエネック)1:32.83
吉岡 大輔(日本体育大)
1:33.49
女子
スーパーG①
佐藤 未佳
(東海大四高)1:36.04
滝下 樹理
(札幌商高)1:36.61
竹田 未央
(専大)   1:38.71
男子
スーパーG②
田島あずみ
(小賀坂SC)1:31.00
川口 城二
(トーエネック)1:31.98
林  護
(佐藤工業)1:33.06
女子
スーパーG②
佐藤 未佳
(東海大四高)1:39.04
滝下 樹理
(札幌商高)1:40.33
岡野なお子
(日大)   1:40.75
男子
大回転
皆川賢太郎
(日本体育大) 1:50.20
平澤 岳
(志賀高原)1:50.85
川口 城二
(トーエネック)2:50.88
女子
大回転
廣井 法代
(神立高原) 1:52.74
佐藤 未佳
(東海大四高)1:55.13
大久保 優
(日大)   1:55.51
男子
回転
石岡 拓也
(トーエネック)1:23.05
平澤 岳
(志賀高原)1:23.24
皆川賢太郎
(日本体育大) 1:23.25
女子
回転
廣井 法代
(神立高原) 1:20.49
竹田 未央
(専大)  1:22.45
大久保 優
(日大)   1:23.02

スピード系に自信をもつ田島あずみ、佐藤未佳がスーパーG2戦とも優勝を飾り、2位も男女とも川口城二、滝下樹理が入る、男女4戦で1位~2位がまったく同じ選手というめずらしい記録となった。技術系では女子の廣井法代が2種目とも2位に大差をつけて圧勝した。

当時のジャパンチームAランク選手
男子 木村公宣

■ノルディックコンバインド
順位 選手名 所属 飛躍点 距離タイム
高沢 公治野沢温泉SC243.0(1)46:19.1(24)
目時 慎一東洋実業196.5(12)44:12.8(4)
金井 伸悟明治大学228.0(4)48:03.0(43)

高校生(鷹巣脳裏高)の高橋大斗がジャンプで98.5mを決めて2位、クロスカントリーを2番でスタートした。力強い走りで第61回大会の冨谷実(当時大館工業高)以来の高校生チャンピオン誕生かと思われた。しかし、高橋は10km通過後、風邪による体調不良のため途中棄権で快挙はならなかった。

当時のジャパンチームAランク選手
荻原健司・森 敏・富井 彦・大竹太志・高橋大斗

■クロスカントリー         
種目 1位 2位 3位
男子
10km C
今井 博幸
(NTT信越)28:21.2
堀米 光男
(志賀高原)28:37.8
大山 勝広
(日大)  28:51.1
男子
複合
今井 博幸
(NTT信越)1:07:14.8
堀米 光男
(志賀高原)1:07:50.2
竹田 良和
(川田工業)1:08:10.2
男子
30km C
今井 博幸
(NTT信越)1:26:51.3
堀米 光男
(志賀高原)1:28:53.6
関谷 修一
(冬戦教) 1:30:25.8
男子
50km F
今井 博幸
(NTT信越)2:05:41.6
堀米 光男
(志賀高原)2:07:50.1
江川 聡
(冬戦教) 2:08:46.1
男子
リレー
イセトー
2:12:19.2
冬戦教A
2:12:20.6
冬戦教B
2:12:47.3
女子
5km C
横山寿美子
(北越銀行)15:34.2
村木真紀子
(弘果SRC)15:42.0
古澤 緑
(弘果SRC)15:47.5
女子
複合
古澤 緑
(弘果SRC)44:51.8
横山寿美子
(北越銀行)45:07.1
横山久美子
(守谷商会)45:14.4
女子
15km C
村木真紀子
(弘果SRC)48:02.5
曽根田千鶴
(冬戦教) 48:25.5
渡辺 明美
(冬戦教) 48:31.3
女子
30km F
古澤 緑
(弘果SRC)1:24:40.3
曽根田千鶴
(冬戦教) 1:25:49.3
若井 涼子
(日大)  1:25:54.6
女子
リレー
弘果SRC
1:02:50.7
日本大学
1:03:10.9
冬戦教
1:05:14.5

長野五輪後で新しい力の台頭を期待した大会だったが、男子は今井博幸の四冠、女子も古澤緑、青木富美子、村木真紀子の実力者がそれぞれの種目を制し、関係者が期待する若手選手の台頭シーンはなかった。

新しいところでは、男子リレーではじめて西日本のチーム(イセトー・京都)の天皇杯が渡ったこと。

当時のジャパンチームAランク選手
なし

■ジャンプ
順位 ラージヒル 順位 ノーマルヒル
宮平 秀治(ミズノ)
120.5m/127.5m 246.4
葛西 紀明(マイカル)
95.5m 128.5
船木 和喜(デサント)
111.5m/126.0m 224.0
西下 和記(北照高
94.5m 126.5
吉岡 和也(デサント)
111.0m/122.0m 218.4
山田 大起(飯山南高)
96.0m 125.5

ノーマルヒルは悪天候の中実施され、30分以上の中断が3回あり、3時間半に及ぶファーストラウンドはようやく終了した。しかし、2本目は回復のきざしがなく、ファーストラウントの成績をもって競技を成立させた。その強風が吹き荒れる中で10人ちか選手がK点越えのジャンプをマーク、中でも優勝した葛西紀明の95.5mジャンプは特筆すべき内容だった。

当時のジャパンチームAランク選手
葛西紀明・船木和喜・宮平秀治・原田雅彦・吉岡和也・斉藤浩哉・岡部孝信・仲村和博

第19回全日本フリースタイル選手権大会
種目 男子 得点 女子 得点
アクロ
1 大竹 充芳(飯山市SC) 20.60 1 福本 望 (港区MWF) 22.15
2 長谷川宏太郎(港区MFF) 17.25 2 田中由香子(ゴールドウイン) 22.05
3 岡原 功祐(ブラックダイヤモ) 15.50 3 福西 和余(ウェスターナ) 21.30
モーグル
1 坂本 豪大(チームバンプス) 27.37 1 畑中みゆき(佐川急便SC) 23.49
2 野田 鉄平(信州大) 25.93 2 今野 越奈(白馬村SC) 19.63
3 瀧澤 宏臣(チームCOOL) 25.41 3 新井まゆみ(小谷体協) 18.08
エアリアル
1 中西 拓 (白馬村SC) 183.74 1 逸見 佳代(山梨学院大) 116.99
2 原 隆司 (チームリステル) 156.77 2 岩崎 彰子(北海道東海大) 103.45
3 田中 裕介(スカーゼ) 121.20 3 千田 直美(白馬村SC) 66.99

現在、スキークロスの第一人者として大活躍の瀧澤宏臣は、当時、アルペンから転向して間もなくだったが、2位の野田鉄平と差のない3位に入賞、同種目でも大いに期待されていた。

当時のジャパンチームAランク選手
男子モーグル 附田雄剛
女子モーグル 里谷多英・上村愛子

第5回全日本スノーボード選手権大会
種目 男子 得点 女子 得点
GS 1 橋本 朝臣(ホクトスポーツ) 2:04.80 1 長谷川美穂(野辺山) 2:11:46
2 飯田 圭 (ホクトスポーツ) 2:06.11/td> 2 飯田 蘭 (筑波大学) 2:11.81
3 後藤 友樹(秋田SBC) 2:06.48 3 鈴木 千裕(白馬高) 2:14.22
SL 1 鶴岡剣太郎(ゴルドウイン) 1:29.61 1 飯田 蘭 (筑波大学) 1:34.57
2 川口 晃平(上川高) 1:31.01 2 降旗 洋子(やぶはら) 1:36.26
3 後藤 友樹(秋田SBC) 1:31.09 3 長谷川美穂(野辺山) 1:38.01
HP 1 中井 孝治(アメリカン) 74.6 1 三宅 陽子(ファンクション) 70.8
2 後藤 伸介 72.5 2 横山亜理砂(ファンクション) 64.9
3 村上 大輔(札幌新陽高) 70.6 3 橋本 通代(白馬村SC) 63.8

参加選手が年々急増、今大会では38の連盟から出場している。スノーボードの特徴は、参加エリアが西日本まで及び、スキー年鑑の報告でスノーボード部長である佐々木峻は、将来、国体、インターハイの種目にまで発展させたいと結んでいる。

当時のジャパンチームAランク選手
男子ハーフパイプ 渡辺伸一
女子ハーフパイプ 吉川 由里

FIS世界選手権大会
ノルディック

開催国:オーストリア
開催地:ラムソウ

■ジャンプ
NH 1/船木 和喜
96.0m/94.0m 255.0
2/宮平 秀治
95.5m/93.5m 253.5
3/原田 雅彦
96.0m/94.0m 252.0
5/葛西 紀明
895.0m/94.0m 247.5
LH 3/宮平 秀治
125.5m/128.0m 258.8
5/船木 和喜
122.0m/125.5m 251.5
6/原田 雅彦
119.5m/126.5m 246.8
9/斉藤 浩哉
117.0m/118.5m 226.9
10/原田 雅彦
115.0m/118.5m 222.3
団体 2/葛西・宮平・原田・船木 987.0
■ノルディックコンバインド  
個人 6/荻原 健司
+2:36.0
21/森  敏
+4:56.1
29/富井 彦
+5:58.4
37/正木 栄二
+7:13.4
42/大竹 太志
+8:07.3
スプリント 3/荻原 健司
+31.0
6/森  敏
+42.2
27/富井 彦
+2:09.8
32/大竹 太志
+2:29.8
団体 5/正木・森・富井 彦・荻原健 +2:30.5
■クロスカントリー  
男子10km C 37/今井 博幸26:23.7 50/堀米 光男26:47.9 52/蛯沢 克仁26:49.4 66/蛯沢 大輔27:39.8
男子パシュート 50/今井 博幸1:11:01.1 51/蛯沢 克仁1:11:07.0 60/蛯沢 大輔1:13:53.6 棄権/堀米光男
男子30km F 56/今井 博幸1:26:10.8 62/蛯沢 克仁1:27:54.9 64/渡辺 博文1:28:08.8 棄権/堀米光男
男子50km C 16/今井 博幸 2:24:13.4 50/蛯沢 克仁 2:37:38.6
男子リレー 14/今井・蛯沢克・堀米・渡辺 1:41:48.5
女子5km C 27/横山寿美子14:07.1 39/青木富美子14:28.8 46/古澤 緑14:39.1 56/大高 友美14:56.8
女子パシュート 37/古澤 緑46:52.4 38/横山寿美子47:07.8 41/青木富美子47:22.6 46/大高 友美47:48.4
女子15km F 36/古澤 緑44:03.5 47/横山久美子46:25.9 48/横山寿美子 47:01.4
女子30km C 38/古澤 緑 1:39:52.6 43/横山久美子 1:41:14.5 47/青木富美子 1:41:30.3 50/大高 友美 1:43:41.3
女子リレー 12/大高・横山寿・横山久・青木 57:47.6

ジャンプのノーマルヒルで、1972年札幌オリンピック以来の表彰台独占という快挙を達成、長野オリンピックでは代表選手になりながら出場する機会に恵まれなかった宮平秀治は、団体を含む3種目でメダルを獲得する活躍を見せた。

長野オリンピックではメダルに一歩及ばなかった荻原健司だったが、この大会から採用されたスプリントで、みごと銅メダルを獲得した。森敏も初の6位入賞を果たした。

■アルペン

開催国:アメリカ
開催地:ベイル

種目 順位/選手名
男子滑降 28/滝下 靖之
1:17.25
男子回転 14/木村 公宣
1:44.45
棄権/平澤 岳
男子大回転 不参加
男子スーパーG 棄権/滝下 靖之
男子複合 不参加
女子滑降 不参加
女子回転 30/柏木久美子
1:42.05
棄権/池田 和子
女子大回転 35/池田 和子
2:18.83
棄権/柏木久美子
女子スーパーG 不参加
女子複合 不参加

男子3選手、女子2選手の参加だったが、木村公宣のスラローム14位が最高で平澤岳は途中棄権した。

フリースタイル

開催国:スイス
開催地:メイリンゲン

種目 男子 女子
アクロ15長谷川宏太郎15.1011近藤有希子22.25
15福本 望17.75
16稲葉 舞子17.20
モーグル17中元 勝也21.2512畑中みゆき20.65
20野田 鉄平21.2521堀江寿美代12.16
24原  大虎20.8023上村 愛子10.31
デュアルモーグル附田 雄剛上村 愛子
17原  大虎17畑中みゆき
17野田 鉄平
17中元 勝也
エアリアル19中西 拓181.1217岩崎 彰子136.73

長野オリンピックで7位入賞後、急成長するモーグルの上村愛子は、デュアルモーグルで4位入賞を果たし、近い将来、メダル獲得の期待がふくらんできた。附田雄剛のデュアルで初入賞を果たした。

スノーボード

開催国:ドイツ
開催地:ベルヒテスガーデン

種目 男子 女子
ハーフパイプ渡辺 伸一吉川 由里
32土井 隼人20斉藤 明音
33梶  康洋
35戸谷 隼人
GS26森野 伊智144.520飯田 蘭148.25
32橋本 朝臣146.8123長谷川美穂150.74
33後藤 友樹147.1834降旗 洋子160.41
川口 晃平
パラレルGS39後藤 友樹15長谷川美穂
49橋本 朝臣47飯田 蘭
51森野 伊智49降旗 洋子
61川口 晃平
パラレルSL30後藤 友樹25降旗 洋子
37川口 晃平26飯田 蘭
41橋本 朝臣長谷川美穂
森野 伊智
SBX34後藤 友樹
36川口 晃平
森野 伊智

期待のハーフパイプだったが、渡辺伸一、吉川由里とも入賞目前までいったが残念ながら届かなかった。しかし、差が開くばかりのアルペン系に比べてハーフパイプは確実に世界との差をつめており、今後の戦いのめどをつける内容だった。(本文の敬称略)

(本文の敬称略)

[2009/7/16:総務本部]
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