世界選手権大会２度出場、全日本スキー選手権大会３勝、冬季アジア大会銀メダル２個の成績を残した湯本浩美さんが、引退の挨拶に来局したのは８日。現役時代はお目にかかったことがないスカートを履いて” 一般女性 ”に変身しての来局。現役当時を知る関係者もこれにはびっくり。

名門、飯山南高校２年でジャパンチームのジュニアメンバーに選ばれてから13シーズン、その間、足のけがのため２度チームから外れたが、女子選手で10シーズン以上チームに在籍した選手はそう多くない。

2004年、日本大学時代に全日本スキー選手権大会で回転、大回転の２冠を制して翌年からナショナルチームCランキングに昇格した。湯本さんの選手としての絶頂期であった。それほど鮮烈なデビューだった。

しかし、その後、けがに見舞われて2007年、オーレの世界選手権大会出場後は成績を残すことはできなかった。

この後、実家のある長野県山ノ内町に帰るという。「選手は引退します。今後、スキーに携わることは考えていません」というが、低迷続く女子チームの将来は気になる様子。

来シーズン、レーシングピステに立っているところを見てみたい。