2009/02/19

連載30 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった

1979年(昭和54年)
第57回全日本スキー選手権大会
会場:アルペン 北海道ニセコ町・ニセコアンヌプリ国際スキー場(滑降)
長野県白馬村・八方尾根スキー場(回転・大回転)
会場:ノルディック 北海道札幌市・大倉山ジャンプ競技場/宮の森ジャンプ競技場/西岡距離競技場

 

■アルペン

滑降 回転 大回転
■男子
片桐 幹雄(北野建設)
1:33.54
上山 利治(西沢スキー)
58.01/51.42 1:39.43
沢田 敦(デサント)
1:25.01/1:24.94 2:49.95
成田 正人(近大)
1:37.52
秋元 裕義(電々北海道
)57.68/51.78 1:39.46
海和 俊宏(三井物産)
1:25.65/1:24.95 2:50.40
佐藤 利之(中大)
1:37.69
山本 郁夫(日本楽器)
57.55/52.38 1:39.93
山本 郁夫(日本楽器)
1:25.21/1:26.33 2:51.54

 

■女子
佐藤 祐子(トーモク)
1:39.10
小島 景子(専大)
39.94/38.20 1:18.14
大道 和子(デサント)
1:40.72/1:41.72 3:22.70
小島 景子(日本楽器)
1:41.21
富井日出子(日本体育大)
41.13/39.94 1:20.48
小島 景子(日本楽器)
1:41.72/1:43.39 3:25.11
内川 芳美(日体大)
1:41.50
武田 彰代(日本体育大)
41.45/39.28 1:20.73
佐藤 祐子(トーモク)
1:44.33/1:45.69 3:30.02

スラロームで2位となった海和俊宏は、前年の1978年、オーストリアのオーベルシュタウヘンで行われたワールドカップで、日本選手として最高の5位に入っている。ラップとの差は実に1.89という素晴らしい内容で、地元オーストリアの新聞も「東洋から来た小さなスラローマー」を写真入りで紹介した。

 

■ノルディックコンバインド

選手名 所属 飛躍点 距離点 得点
中越 靖也 専大 189.8 217.795 407.595
古川 牧雄 明大 207.0 194.335 401.335
三橋 勉 雪印乳業 198.2 193.705 391.905
■少年
伊藤 勝蔵 五農高 193.5 185.65 379.15
福島 清志 中京大 164.1 179.44 343.54
三浦 剛喜 盛岡農高 131.1 202.045 333.145

優勝した中越靖也は、選手引退後、コンバインドコ-チを経て現在、ジャンプのロービンド(ビンディング)、ラス(ブーツ)、アンダーウェアのクラフト、アルペンポールのSPMなどを扱うトレンズという会社で選手を陰からサポートしている。

 

■クロスカントリー

リレー 15km 30km 50km
■男子
東京美装
2:23:26.0
早坂毅代司
(東京美装) 49:01.3
早坂毅代司
(東京美装) 1:40:01.3
早坂毅代司
(東京美装)2:45:15.3
日本大学
2:25:15.9
滝沢 芳明
(あるむ) 49:43.8
加藤 陽市
(カザマスキー) 1:43:34.3
沢田 和之
(北日本) 2:55:57.2
カザマスキー
2:29:44.0
加藤 陽市
(カザマスキー)50:03.8
沢田 和之
(北日本) 1:43:50.9
滝沢 芳明
(あるむ) 2:56:02.4

 

■女子 (5km) (10km)
日本大学
1:35:15.0
藤木 弘美
(北野建設)21:34.6
戸島 淳子
(日大) 38:51.6
湯沢北高
1:41:36.1
戸島 淳子
(日大) 21:50.2
藤木 弘美
(北野建設)39:06.1
大東文化大
1:46:07.2
石上 寿子
(日大)22:00.9
石上 寿子
(日大)   39:07.5

早坂毅代司が三冠を達成した。早坂は、コンバインドのクロスカントリーを強化するためコンバインドチームのコーチに招かれ、そして理事に就任してからコンバインド部長を務め、コーチ時代を含めて荻原健司、河野孝典、阿部雅司から高橋大斗、小林範仁らの若手に至るまで長年にわたって選手を育てた。

 

■ジャンプ

順位 90m 70m 少年
秋元 正博(明大)
102.0m/102.0m 222.1
伊藤 高男(国土計画)
80.0m/84.0m 220.9
会沢 仁康(駒大岩見沢)
77.5m/78.5m 198.6
今 巧(専大)
100.0m/103.5m 218.9
丸登 康男(国鉄北海道)
81.5m/84.0m 216.8
伊藤 勝蔵(五農高)
74.5m/75.5m 184.5
清水 史郎(明大)
101.0m/104.0m 218.2
秋元 正博(明大)
80.0m/82.5m 213.5
長岡 勝(東海大四高)
73.0m/75.0m 177.3

秋元正博が全日本選手権初優勝。この優勝をきっかけに、日本を代表するジャンパーとして活躍する。

 

(文中の敬称略)