連載59 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった
2008年(平成20年)
第86回全日本スキー選手権大会
アルペン | :長野県山ノ内町 | 志賀高原西館山スキー場(技術系) |
:岩手県雫石町 | 雫石スキー場(スピード系) | |
ノルディック | :北海道札幌市 | 大倉山ジャンプ競技場/宮の森ジャンプ競技場 |
: | 白旗山クロスカントリー競技場(NC/CC) | |
:山形県真室川町 | 秋山クロスカントリーコース | |
フリースタイル | :北海道札幌市 | ばんけいスキー場(モーグル) |
:北海道美深町 | 美深町スキー場(エアリアル) | |
スノーボード | :新潟県南魚沼市 | 上越国際スキー場 |
■アルペン
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
男子スーパーG | 片桐 健策(ICI石井SP)1:37.34 | 佐藤 翔(日大) 1:37.89 | 水尾 大輔(サンミリオン福岡)1:38.03 |
女子スーパーG | 長谷川絵美(日女子体大)1:39.26 | 木田江里乃(専大) 1:43.57 | 安田かずみ(専大) 1:43.90 |
男子大回転 | 本田 浩樹(サンミリオン)1:10.76/1:16.15 2:26.91 | 片桐 健策(ICI石井)1:11.35/1:16.06 2:27.41 | 滝口 翔平(近大)1:11.75/1:16.19 2:27.94 |
女子大回転 | 加藤 智佳(道教育大)51.95/1:02.99 1:54.94 | 湯本 浩美(天山リゾート)52.76/1:03.14 1:55.90 | 星 瑞枝(日体大)52.90/1:03.04 1:55.94 |
男子回転 | 水尾 大輔(サンミリオン)52.60/53.45 1:46.05 | 大越龍之介(道東海大)52.37/53.70 1:46.07 | 松本 勲人(法大)54.29/52.33 1:46.62 |
女子回転 | 花岡 萌(アイザックSC)51.04/51.69 1:42.73 | 星 瑞枝(日体大)51.40/52.59 1:43.99 | 関塚 真美(アルビレックス)51.22/52.79 1:44.01 |
スーパーGで全日本選手権初優勝を飾った片桐健策は、小柄ながら積極的なプレースタイルが身上で、大回転でも2位と活躍した。父親が現役時代、ダウンヒラーとして活躍、1980年、全長4200mを誇るウェンゲン(SUI)でラップの1秒55まで迫った名手であった。その父親、幹雄は現在、アルペン部長を務めている。
当時のジャパンチームAランク選手
男子 佐々木明・皆川賢太郎
■ノルディックコンバインド
順位 | 選手名 | 所属 | 飛躍点 | 距離タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 畠山 陽輔 | 秋田ゼロックス | 99.0(7) | 23:22.5(2) |
2 | 永井 陽一 | 八幡平市スキー連盟 | 99.0(7) | 23:42.8(17) |
3 | 田中 耕介 | 飯山市スキークラブ | 101.0(5) | 24:11.4(10) |
ジャンプ、クロスカントリーの1位がともに表彰台に立てないというめずらしい結果になるほど、大混戦となった。結果はジャンプ7位、クロスカントリー2位の畠山が逃げ切った。ちなみにジャンプ1位の小林潤志郎(盛岡中央高)は5位、クロスカントリー1位の久保寛幸(花輪高)は11位だった。
当時のジャパンチームAランク選手
高橋大斗
■クロスカントリー
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
男子パシュート | 金丸 富男(DOWA SC)1:22:58.4 | 駒村 俊介(チーム明徳寺)1:23:03.0 | 高口 嘉樹(陸自冬戦教)1:23:09.1 |
男子スプリント | 横浜 未来(陸自青森) | 大森 亘(秋田ゼロックス) | 山室 忠(飯山市スキークラブ) |
男子チームスプリント | 早稲田大学立崎・柏原 12:05.90 | 陸自冬戦教A角・木田 12:06.24 | 陸自冬戦教C齋藤・猪股 12:08.43 |
男子15km C | 青木 正和(陸自冬戦教)40:21.7 | 成瀬 野生(ラピズレーシング)40:24.5 | 神津 正昭(BOURBON)40:32.5 |
男子50km F | 金丸 富男(DOWA SC)2:49:02.7 | 山田 洋(陸自冬戦教)2:57:09.0 | 佐藤 雅隆(日大) 2:59:45.5 |
男子リレー | 陸自冬戦教1:50:24.1 | 陸自冬戦教A1:50:34.0 | 日本大学1:51:54.0 |
女子パシュート | 石田 正子(JR北海道)44:45.8 | 小林 美貴(日大) 45:26.2 | 丸山 未紀(早大) 46:02.8 |
女子スプリント | 石田 正子(JR北海道) | 大森菜保子(専大) | 笠原 千裕(日大) |
女子チームスプリント | 専修大学下平・大森 14:26.59 | 陸自冬戦教A畔上・高橋 14:29.35 | 日本大学C丸山・小林 14:33.75 |
女子10km C | 横山寿美子(セコム上信越)31:50.8 | 宮尾 彩子(十日町総合高)33:40.5 | 大林 千沙(美幌スキー連盟)33:41.9 |
女子30km F | 大林 千沙(弘果SRC)1:56:03.6 | 小林 美貴(日大) 1:56:49.2 | 横山寿美子(セコム上信越) 1:58:24.6 |
女子リレー | 早稲田大学50:45.3 | 新井高校51:00.7 | 十日町高校51:28.4 |
夏見円が欠場した女子スプリントは、後輩の石田正子がスピードの違いを見せて制し、高校生の竹田陽香(新井高)、保坂美紀(十日町高)がそれぞれ4位、5位と健闘した。
当時のジャパンチームAランク選手
男子 恩田祐一
女子 夏見 円
■ジャンプ
順位 | ラージヒル | 順位 | ノーマルヒル |
---|---|---|---|
1 | 湯本 史寿(東京美装)136.5m/135.0m 279.7 | 1 | 伊東 大貴(土屋ホーム)97.5m/102.0m 269.0 |
2 | 高柳 太郎(日本空調サービス)127.0m/127.0m 251.7 | 2 | 岡部 孝信(雪印スキー部)98.5m/101.5m 265.0 |
3 | 細山 周作(雪印スキー部)111.5m/130.5m 229.1 | 3 | 栃本 翔平(雪印スキー部)93.0m/94.5m 244.5 |
■女子(ノーマルヒル)
1 | 山田いずみ(神戸クリニック)96.5m/96.0m 251.5 |
2 | 渡瀬あゆみ(神戸クリニック)95.5m/92.0m 240.0 |
3 | 葛西 賀子(日本空調サービス)88.5m/87.0m 214.0 |
伊東、岡部がともに2本目に100mオーバーの大ジャンプを見せたノーマルヒルは、わずか4ポイント差で伊東が優勝を飾った。ラージヒルは有力選手不在の中、湯本史寿が135mオーバーを2本揃えて圧勝。
当時のジャパンチームAランク選手
男子 葛西紀明
女子 山田いずみ・渡瀬あゆみ・葛西賀子
第28回全日本フリースタイル選手権大会
種目 | 男子 | 得点 | 女子 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
モーグル | 1 | 上野 修 (チームリステル) | 24.78 | 1 | 里谷 多英(フジTV) | 25.42 |
2 | 西 伸幸 (白馬村SC) | 24.75 | 2 | 伊藤 みき(中京大) | 24.14 | |
3 | 遠藤 尚 (猪苗代高) | 24.23 | 3 | 水谷 夏女(チームリステル) | 23.63 | |
デュアルモーグル | 1 | 西 伸幸(白馬村SC) | 1 | 伊藤 みき(中京大) | ||
2 | 附田 雄剛(チームリステル) | 2 | 上村 愛子(北野建設) | |||
3 | 遠藤 尚 (猪苗代高) | 3 | 水谷 夏女(チームリステル) | |||
エアリアル | 1 | 倉田孝太郎(猪苗代SC) | 153.58 | 1 | 逸見 佳代(BIFUKA) | 105.35 |
2 | 田原 直哉(徳洲会SC) | 141,77 | ||||
3 | 西川 史朗(スカーゼFSS) | 138.67 |
デュアルモーグルで、伊藤みきがはじめて上村愛子を抑えて優勝する大番狂わせを演じた。また、里谷多英がモーグルで久々の優勝を飾り、新聞紙上をにぎわせた。
当時のジャパンチームAランク選手
女子モーグル 上村愛子
男子スキークロス 瀧澤宏臣
第14回全日本スノーボード選手権大会
種目 | 男子 | 得点 | 女子 | 得点 | ||
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PGS | 1 | 鶴岡剣太郎(千葉SBC) | 1 | 家根谷依里(へそ曲りSC) | ||
2 | 川口 晃平(ジョブテック) | 2 | 佐藤 彩佳(NPO小嶋) | |||
3 | 工藤 ヒデアキ | 3 | 中田 亜矢(富山SBC) | |||
HP | 1 | 工藤 洸平(See’s) | 41.6 | 1 | 山岡 聡子(アネックス) | 43.4 |
2 | 藤田 一海(西条SC) | 39.3 | 2 | 中島 志保(桃源郷) | 41.0 | |
3 | 齋藤 隆太 | 37.6 | 3 | 水木 奈歩(ムラサキ) | 39.2 | |
SBX | 1 | 高橋 翔 (中仙SC) | 1 | 藤森 由香(アルビレックス) | ||
2 | 千村 格 (チームヨネックス) | 2 | 山口 貴子(大垣スキー協会) | |||
3 | 後藤 友樹 | 3 | 吉田 宏美(ランプジャック) |
PGS女子は、圧倒的な力を持つ竹内智香が出場していないため、ワールドカップ出場の経験豊富な家根谷依里が2005年以来2度目の優勝を飾った。
当時のジャパンチームAランク選手
男子ハーフパイプ 國母和宏・青野 令
女子ハーフパイプ 山岡聡子