2013/10/22

SAJ事務局来訪者 
クロスカントリー 夏見 円さん

クロスカントリー 夏見 円さん

皆さんはクロスカントリー・スプリントの第一人者として活躍した夏見円さんを憶えているだろうか。10月22日、引退してから2年ぶりに来局した。170センチという長身で、その長い脚を生かしたスピードはまさに世界のトップシーンでも威力を発揮、スプリントのスペシャリストとして日本のクロスカントリーの歴史を次々と塗り替えた。

 

現役時代、オリンピック3回、世界選手権大会6回出場、その間、2006年のトリノオリンピックで福田修子と組んだチームスプリントで8位入賞(同種目の女子の五輪初入賞)、その翌年、札幌で開催された世界選手権大会ではスプリントで5位入賞。これは男女を通じて世界選手権大会初入賞となる記録だった。2010年、バンクーバーオリンピックでもリレーで8位入賞を果たし、オリンピック2大会連続入賞(クロスカントリーは今井博幸選手と2人)の快挙も達成している。

 

さらに翌年、ストックホルムの街の中で行われたワールドカップのスプリントでクロスカントリー史上初の表彰台に立ち、たった3シーズンで一気に世界へブレークした。

 

2010/2011シーズンを最後に引退、今は故郷の網走市に帰り、講演会に招かりたり、地元の子供たちにクロスカントリーの楽しさを教えたりしている。「子供たちは可愛いし楽しいですよ」とセカンドライフをそれなりにエンジョイしている。

 

時間があると網走の海岸で冬は流氷の下にいるクリオネを見つけたり、夏は潮干狩りをするなど、都会では味わえないワイルドな生活を楽しんでいる。