連載52 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった
2001年(平成13年)
第79回全日本スキー選手権大会
アルペン | :長野県野沢温泉村 | 野沢温泉スキー場(技術系) |
:岩手県雫石町 | 雫石スキー場(スピード系) | |
ノルディック | :北海道札幌市 | 白旗山クロスカントリー競技場 |
:長野県白馬村 | 白馬ジャンプ競技場/スノーハーブ | |
フリースタイル | :北海道札幌市 | ばんけいスキー場(モーグル/デュアルモーグル) |
:福島県磐梯町 | 裏磐梯猫魔スキー場(アクロ) | |
:福島県猪苗代町 | リステルスキーファンタジア(エアリアル) | |
スノーボード | :青森県鰺ヶ沢町 | 鰺ヶ沢スキー場 |
■アルペン
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
男子 スーパーG |
富井 剛志 (野沢温泉SC)1:36.41 |
星野 秀太 (日大) 1:37.19 |
田島あづみ (小賀坂SC)1:37.36 |
女子 スーパーG |
星 瑞枝 (上越高) 1:31.98 |
佐藤 未佳 (同志社大) 1:32.22 |
星 なる美 (日女体大) 1:32.31 |
男子 大回転 |
浦木 健太(アシックスSC) 57.05/57.65 1:54.70 |
工藤 昌巳(青森県スポーツ) 56.38/58.87 1:55.25 |
佐藤 照之(日体大) 56.79/58.48 1:55.27 |
女子 大回転 |
柏木久美子(苗場アカデミ) 1:02.73/1:02.37 2:05.10 |
湯本 浩美(日大) 1:05.66/1:02.79 2:08.45 |
西下 賀恵(東女体大) 1:04.81/1:03.84 2:08.65 |
男子 回転 |
木村 公宣(ロシニョール) 48.69/52.76 1:41.45 |
生田 康宏(日大) 49.67/53.21 1:42.88 |
石岡 拓也(トーエネック) 50.64/53.01 1:43.65 |
女子 回転 |
関塚 真美(上越高) 49.71/54.57 1:44.28 |
西下 賀恵(東女体大) 50.20/56.66 1:46.86 |
滝下 樹理(日大) 50.63/56.82 1:47.45 |
女子スーパーGで3年間(6戦6勝)負けなしだった佐藤未佳が、高校生の新鋭、星瑞枝に敗れた。また、女子回転でも同じ上越高校の後輩、関塚真美が初優勝を遂げ、女子アルペン界にニューカマーが台頭した。
当時のジャパンチームAランク選手
男子 皆川賢太郎・木村公宣
女子 廣井法代
■ノルディックコンバインド
順位 | 選手名 | 所属 | 飛躍点 | 距離タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 高橋 大斗 | 北海道東海大 | 222.5(1) | 49:10.6(16) |
2 | 萩原 貴則 | トーエネック | 188.0(13) | 47:23.4(2) |
3 | 富井 彦 | 雪印スキー部 | 206.5(4) | 49:51.4(24) |
前半、ジャンプでトップに立った高橋大斗は、1分05秒の大差で後半のクロスカントリーをスタート、走力ある萩原貴則が追ったが捉えることはできなかった。高橋は初の全日本選手権のタイトルを獲得した。
当時のジャパンチームAランク選手
荻原健司・森 敏・高橋大斗・富井 彦・小林範仁
■クロスカントリー
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
男子 10km C |
神津 正昭 (ニッセンスポーツ)28:18.9 |
畔上 大地 (NTT長野) 28:02.2 |
大山 勝広 (日大) 29:11.8 |
男子 複合 |
神津 正昭 (ニッセンスポーツ) 0.00 |
桑原 和幸 (早大) 14.10 |
畔上 大地 (NTT東日本長野) 14.26 |
男子 スプリント |
畔上 大地 (NTT長野) |
渡邊剣之助 (陸自冬戦教) |
附田 大輔 (陸自冬戦教) |
男子 30km F |
蛯沢 克仁 (川田工業)1:14:58.2 |
今井 博幸 (NTT長野)1:14:58.6 |
堀米 光男 (志賀高原SC)1:14:59.1 |
男子 50km C |
今井 博幸 (NTT長野)2:35:25.3 |
工藤 博 (同和鉱業)2:37:11.5 |
金丸 富男 (同和鉱業)2:42:20.6 |
男子 リレー |
近畿大学 1:58:40.1 |
冬戦教A 1:59:00.0 |
旭川大学高校 2:00:29.2 |
女子 5km C |
石田 正子 (日大) 17:38.7 |
大高 友美 (陸自冬戦教)17:38.9 |
若井 涼子 (日大) 18:05.9 |
女子 複合 |
福田 修子 (弘果SRC) 0.00 |
大高 友美 (陸自冬戦教) 0.28 |
古澤 緑 (弘果SRC) 2.98 |
女子 スプリント |
夏見 円 (日大) |
福田 修子 (弘果SRC) |
大高 友美 (陸自冬戦教) |
女子 15km F |
大高 友美 (陸自冬戦教)43:16.2 |
村木真紀子 (弘果SRC)43:21.1 |
横山久美子 (セコム上信越)43:21.9 |
女子 30km C |
福田 修子 (弘果SRC)1:51:52.2 |
村木真紀子 (弘果SRC)1:52:54.8 |
大高 友美 (陸自冬戦教)1:53:30.8 |
女子 リレー |
陸自冬戦教 1:06:54.8 |
弘果SRC 1:07:40.7 |
旭川大学高校 1:12:06.7 |
男子は実力者の戦い、女子は大高友美、福田修子ら若い選手が優勝を飾り、世代交代の様相を見せた。石田正子は前年の30kmに続いて5kmクラシカルで優勝、トップ選手としての位置を確立した。今大会からスプリントが正式種目として採用され、男子の畔上大地、女子の夏見円が初代チャンピオンとなった。
当時のジャパンチームAランク選手
なし
■ジャンプ
順位 | ラージヒル | 順位 | ノーマルヒル |
---|---|---|---|
1 | 原田 雅彦(雪印スキー部) 123.0m/65.4 122.4 |
1 | 原田 雅彦(雪印スキー部) 84.0m/88.5m 212.0 |
2 | 坂野 幸夫(雪印スキー部) 121.5m/62.7 118.7 |
2 | 佐藤 昌幸(NTT北海道) 78.5m/88.0m 196.0 |
3 | 西下 和記(日本空調サービス) 121.0m/61.8 117.3 |
3 | 西方 仁也(雪印スキー部) 86.5m/96.5m 232.5 |
ラージヒルは、強い冬型の低気圧が通過中という悪コンディションの中で行われ、ファイナルラウンドの途中で続行不可能となり2本目はキャンセルとなった。その結果、ファーストラウンドの成績をもって試合を成立させた。原田雅彦は自身3度目の2冠を達成した。
当時のジャパンチームAランク選手
葛西紀明・船木和喜・宮平秀治・原田雅彦・吉岡和也・仲村和博・渡瀬雄太
第21回全日本フリースタイル選手権大会
種目 | 男子 | 得点 | 女子 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
アクロ | 1 | 山本 修 (氷上郡協会) | 18.90 | 1 | 福本 望 (港区MWF) | 21.40 |
2 | 角皆 優人(白馬村SC) | 18.00 | 2 | 福西 和余(ウェスターナ) | 18.80 | |
3 | 相沢 一摩(大町市SC) | 15.30 | 3 | 大野 智子(港区MWF) | 17.40 | |
モーグル | 1 | 附田 雄剛(チームリステル) | 25.54 | 1 | 上村 愛子(北野建設) | 25.07 |
2 | 野田 鉄平(信州大) | 25.14 | 2 | 坂下 美香(福井MSC) | 23.61 | |
3 | 遠藤 淳平(北照高) | 25.03 | 3 | 新井まゆみ(小谷村体協) | 21.13 | |
デュアルモーグル | 1 | 中元 勝也(NISEKO) | 1 | 上村 愛子(北野建設) | ||
2 | 渡辺 健介(NISAKO) | 2 | 今野 越奈(白馬村SC) | |||
3 | 北本 哲也(マッドハウス) | 3 | 新井まゆみ(小谷村体協) | |||
エアリアル | 1 | 中西 拓 (白馬村SC) | 157.35 | 1 | 逸見 佳代(山梨学院大) | 98.34 |
2 | 桑原 豪 (フォーウイング) | 154.58 | 2 | 待井 陽子(チームリステル) | 91.45 | |
3 | 大江 智範(スカーゼ) | 147.83 | 3 | 横坂なつみ(スカーゼFSST) | 46.94 |
2年ぶりにデュアルモーグルが復活、里谷多英が欠場したこともあってシングル、デュアルとも上村愛子の独壇場となった。男子は決勝に高校生が5人食い込み、チームとして層が厚くなっていることを示したが、優勝は実力者、附田雄剛が6年ぶり3度目の優勝を飾った。
当時のジャパンチームAランク選手
男子モーグル 附田雄剛
女子モーグル 里谷多英・上村愛子
第7回全日本スノーボード選手権大会
種目 | 男子 | 得点 | 女子 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
SL | 1 | 飯田 圭 (ホクトスポーツ) | 1 | 長谷川美穂(野辺山) | ||
2 | 鶴岡剣太郎(ゴールドウイン) | 2 | 飯田 蘭 (ホクトスポーツ) | |||
3 | 藤本 光海(バットマンC) | 3 | 鈴木 千裕(日体大) | |||
GSL | 1 | 藤本 光海(バットマンC) | 1 | 飯田 蘭 (ホクトスポーツ) | ||
2 | 宮尾 一徳(菅平SC) | 2 | 竹内 智香(クラーク高) | |||
3 | 鶴岡剣太郎(ゴールドウイン) | 3 | 家根谷依里(クラーク高) | |||
HP | 1 | 村上 史行(札幌新陽高) | 34.0 | 1 | 成田 夢露( ) | 28.9 |
2 | 吉野 満彦 | 33.8 | 2 | 横山亜理砂(ファンクション) | 27.4 | |
3 | 小川 竜司 | 32.6 | 3 | 山岡 聡子(アネックスSBC) | 27.3 |
パラレル系は男女とも高校生が台頭する中、スラロームは男子が飯田圭、女子は長谷川美穂の両ベテランがテクニックの違いを見せて優勝した。大雨のコンディションの悪い中で行われたハーフパイプは、1本のレースで試合を成立させたが、男女とも中学生の村上史行、女子は成田夢露が初優勝を飾った。
当時のジャパンチームAランク選手
男子ハーフパイプ 中井孝治・村上大輔・宮脇健太郎・渡辺伸一
女子ハーフパイプ 吉川由里・三宅陽子・橋本通代・森奈賀子
FIS世界選手権大会
ノルディック
開催国:フィンランド(FIN)
開催地:ラハティ(Lahti)
■ジャンプ
NH | 5/原田 雅彦 81.0m/94.0m |
8/葛西 紀明 80.5m/92.5m |
19/吉岡 和也 84.5m/80.5m |
20/宮平 秀治 79.5m/84.0m |
32/船木和喜 76.0m |
---|---|---|---|---|---|
LH | 14/宮平 秀治 109.5m/114.0m |
19/葛西 紀明 111.5m/102.5m |
20/吉岡 和也 103.5m/111.0m |
33/原田 雅彦 102.0m |
|
N団 | 4/宮平・吉岡・原田・葛西 837.0 | ||||
L団 | 4/宮平・岡部・葛西・原田 886.5 |
■ノルディックコンバインド
個人 | 7/荻原 健司 +2:24.5 |
12/高橋 大斗 +3:07.3 |
25/森 敏 +5:08.7 |
35/富井 彦 +6:23.5 |
---|---|---|---|---|
スプリント | 5/荻原 健司 +42.6 |
18/森 敏 +2:19.3 |
24/高橋 大斗 +2:40.7 |
33/小林 範仁 +3:47.6 |
団体 | 5/森・高橋・富井・荻原 +1:04.8 |
■クロスカントリー
15kmC | 45/今井 博幸 43:54.0 |
47/工藤 博 44:04.4 |
49/金丸 富男 44:06.9 |
|
---|---|---|---|---|
CC複合 | 30/今井 博幸 49:06.3 |
41/堀米 光男 50:06.3 |
49/蛯沢 克仁 50:53.6 |
金丸 富男 失格 |
30kmC | 21/今井 博幸 1:17:51.0 |
35/蛯沢 克仁 1:19:12.7 |
42/工藤 博 1:20:26.3 |
金丸 富男 棄権 |
スプリント | 金丸 富男 失格 |
|||
50kmF | 12/今井 博幸 2:10:33.2 |
33/蛯沢 克仁 2:16:25.9 |
43/工藤 博 2:20:34.5 |
|
リレー | 13/今井・蛯沢・堀米・工藤 1:41:55.3 | |||
15kmC | 40/夏見 円 49:21.5 |
47/横山寿美子 49:41.2 |
48/曽根田千鶴 50:21.8 |
|
10kmC | 22/横山寿美子 29:03.7 |
29/後藤 鹿子 29:41.8 |
52/青木富美子 30:52.2 |
58/曽根田千鶴 31:10.7 |
CC複合 | 33/後藤 鹿子 30:24.4 |
39/横山寿美子 30:45.9 |
46/青木富美子 31:25.5 |
夏見 円 棄権 |
30kmF | キャンセル | |||
スプリント | 後藤 鹿子 失格 |
|||
リレー | 14/横山・後藤・青木・曽根田 58:45.1 |
アルペン
開催国:
開催地:
男子滑降 | 滝下 靖之 棄権 | ||
男子スーパーG | 38/滝下 靖之 1:26.56 | ||
男子回転 | 10/皆川賢太郎 1:41.53 | 19/佐々木明 1:44.74 | 木村 公宣 棄権 |
男子大回転 | 欠場 | ||
女子滑降 | 欠場 | ||
女子スーパーG | 欠場 | ||
女子回転 | 廣井 法代 棄権 | 柏木久美子 棄権 | |
女子大回転 | 16/柏木久美子 2:25.69 | 26/廣井 法代 2:28.84 |
フリースタイル
開催国:カナダ(CAN)
開催地:ブラッコム(Blackcomb)
男子エアリアル | 23/中西 拓157.18 | |||
男子モーグル | 14/野田 鉄平22.99 | 18/中元 勝也22.67 | 23/附田 雄剛21.93 | 41/遠藤 淳平6.61 |
男子デュアルモーグル | 8/附田 雄剛 | 9/野田 鉄平 | 17/中元 勝也 | 17/遠藤 淳平 |
女子エアリアル | 21/逸見 佳代136.07 | |||
女子モーグル | 3/上村 愛子24.87 | 10/里谷 多英23.46 | 31/畑中みゆき12.36 | |
女子デュアルモーグル | 4/上村 愛子 | 7/里谷 多英 | 17/畑中みゆき |
モーグルの上村愛子が、モーグルで銅メダルを獲得したが、それがフリースタイル(全種目を通じて)世界選手権大会におけるはじめてのメダル獲得となった。
スノーボード
開催国:イタリア(ITA)
開催地:マドンナディカンピリオ(Madonna di Campiglio)
男子HP | 22/村上大輔 | 25/宮脇健太郎 | 27/山田勝也 | 33/渡辺伸一 | 57/中井孝治 |
男子GS | 37/川口晃平 | 39/宮尾一徳 | 41/後藤友樹 | 森野伊智 棄権 | |
男子PGS | 30/鶴岡剣太郎 | 37/後藤友樹 | 40/森野伊智 | 62/川口晃平 | |
男子PSL | 35/後藤友樹 | 37/宮尾一徳 | 46/鶴岡剣太郎 | 52/森野伊智 | 54/川口晃平 |
男子SBX | 後藤友樹 棄権 | ||||
女子HP | 16/橋本通代 | 26/三宅陽子 | 28/吉川由里 | 44/吉見早映 | |
女子GS | 29/竹内智香 | 31/飯田 蘭 | 33/長谷川美穂 | 36/家根谷依里 | |
女子PGS | 39/長谷川美穂 | 42/竹内智香 | 47/飯田 蘭 | 50/塚本芽衣子 | 57/家根谷依里 |
女子PSL | 26/長谷川美穂 | 27/家根谷依里 | 37/飯田 蘭 | 45/竹内智香 | 47/塚本芽衣子 |
女子SBX | 6/三宅陽子 |