連載51 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった
2000年(平成12年)
第78回全日本スキー選手権大会
アルペン | :長野県山ノ内町 | 志賀高原西館山スキー場(技術系) |
:岩手県雫石町 | 雫石スキー場(スピード系) | |
ノルディック | :北海道札幌市 | 大倉山ジャンプ競技場/宮の森ジャンプ競技場 |
: | 白旗山クロスカントリー競技場 | |
:長野県白馬村 | スノーハーブ | |
フリースタイル | :長野県飯山市 | 斑尾高原スキー場 |
スノーボード | :青森県鰺ヶ沢町 | 鰺ヶ沢スキー場 |
■アルペン
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
男子 スーパーG① |
工藤 昌巳 (青森県シポーツ)1:40.44 |
武田 竜 (双葉高) 1:42.23 |
星野 秀太 (日大) 1:42.24 |
女子 スーパーG① |
佐藤 未佳 (同志社大) 1:41.58 |
滝下 樹理 (日大) 1:42.57 |
福島のり子 (日大) 1:44.79 |
男子 スーパーG② |
星野 秀太 (日大) 1:40.77 |
工藤 昌巳 (青森県シポーツ)1:41.42 |
生田 康宏 (日大) 1:41.49 |
女子 スーパーG② |
佐藤 未佳 (同志社大)1:51.67 |
福島のり子 (日大) 1:53.73 |
北 千春 (平高) 1:53.85 |
男子 大回転 |
岡田 利修 (早大) 2:08.92 |
吉岡 大輔 (日本体育大)2:08.94 |
佐々木 明 (北照高) 2:08.99 |
女子 大回転 |
湯本 浩美 (日大) 1:57.03 |
佐藤 未佳 (同志社大)1:57.75 |
柿坂 理沙 (日本体育大)1:59.20 |
男子回転 | 平澤 岳 (志賀高原)1:46.64 |
石岡 拓也 (トーエネック) 1:47.07 |
佐々木 明 (北照高) 1:48.09 |
女子 回転 |
滝下 樹理 (日大) 1:49.63 |
沖 聖子 (双葉高) 1:52.61 |
湯本 浩美 (日大) 1:52.96 |
男女とも技術系はワールドカップ出場組だったが、その中で大接戦となった男子大回転は、これからチームの中心となるであろう岡田利修が、100分の2秒差で逃げ切り、初栄冠の輝いた。女子スピード系は、相変わらず佐藤未佳が圧倒的に強く、これで3年連続6戦6勝の記録を達成した。
当時のジャパンチームAランク選手
男子 皆川賢太郎
■ノルディックコンバインド
順位 | 選手名 | 所属 | 飛躍点 | 距離タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 山田 和由 | トーエネック | 206.0(11) | 48:41.6(1) |
2 | 正木 誠 | 専修大学 | 226.0(3) | 51:18.9(14) |
3 | 中村 幸志 | 東洋実業 | 225.5(4) | 51:33.2(17) |
ジャンプ11位の山田和由が、3分42秒差で後半スタート、驚異的な走りでトップ集団に追いついて3周目で逆転、2位の37秒3の差をつけて大逆転優勝を飾った。
当時のジャパンチームAランク選手
荻原健司・森 敏・高橋大斗/富井 彦
■クロスカントリー
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
男子 10km C |
今井 博幸 (NTT信越)28:21.8 |
工藤 博 (同和鉱業)28:52.6 |
山岸 修 (近大) 28:54.3 |
男子 複合 |
今井 博幸 (NTT信越)1:09:12.2 |
工藤 博 (同和鉱業)1:09:13.8 |
金丸 富男 (同和鉱業)1:09:32.3 |
男子 30km F |
堀米 光男 (志賀高原)1:14:09.2 |
金丸 富男 (同和鉱業)1:15:02.2 |
神津 正昭 (東京美装)1:15:12.8 |
男子 50km C |
今井 博幸 (NTT信越)2:21:04.1 |
堀米 光男 (志賀高原)2:25:15.8 |
工藤 博 (同和鉱業)2:26:30.8 |
男子 リレー |
日本大学 2:03:09.0 |
冬戦教A 2:04:30.9 |
近畿大学 2:04:31.5 |
女子 5km C |
横山久美子 (セコム上信越)17:45.3 |
青木富美子 (真室川R) 18:07.8 |
石田 正子 (日大)18:09.3 |
女子 複合 |
横山久美子 (セコム上信越)47:44.3 |
青木富美子 (真室川R) 48:13.3 |
古澤 緑 (弘果SRC)48:15.0 |
女子 15km F |
横山寿美子 (セコム上信越)40:47.9 |
青木富美子 (真室川R) 40:56.3 |
後藤 鹿子 (スペースデザイン)41:04.0 |
女子 30km C |
石田 正子 (日大) 1:40:14.8 |
大高 友美 (冬戦教) 1:40:40.5 |
曽根田千鶴 (冬戦教)1:40:56.2 |
女子 リレー |
冬戦教 1:08:47.1 |
弘果SRC 1:08:47.5 |
日本大学 1:09:08.8 |
女子はワールドカップ組が各種目上位を独占する中で、30kmクラシカルで大高、曽根田の両ベテラン選手を抑えて新鋭、石田正子が全日本選手権初タイトルを獲得、5kmクラシカルでも横山久美子、青木富美子に次ぐ3位は立派な成績。リレーは、経済不況の影響から、社会人チームは男子は冬戦教A、Bのみ、女子も冬戦教と弘果SRCの2チームだけだった。
当時のジャパンチームAランク選手
男子 堀米光男
■ジャンプ
順位 | ラージヒル | 順位 | ノーマルヒル |
---|---|---|---|
1 | 吉岡 和也(デサント) 134.0m/123.5m 265.0 |
1 | 原田 雅彦(雪印スキー部) 92.0m/94.0m 240.5 |
2 | 原田 雅彦(雪印スキー部) 126.5m/124.5m 253.3 |
2 | 東 輝 (日本空調サービス) 90.0m/92.0m 234.5 |
3 | 東 輝 (日本空調サービス) 119.5m/125.0m 239.1 |
3 | 西森 享平(白馬村スキークラブ) 86.5m/96.5m 232.5 |
ラージヒルは、海外遠征を辞退して国内調整を続けた吉岡和也が、1本目134メートルの大ジャンプを決めて楽々逃げ切った。ノーマルヒルの3位西森享平は2本目、96.5メートルと驚異的な飛距離をマークしてギャラリーを大いに沸かせた。
当時のジャパンチームAランク選手
宮平秀治・船木和喜・葛西紀明・原田雅彦・斉藤浩哉・西下和記・岡部孝信・吉岡和也
第20回全日本フリースタイル選手権大会
種目 | 男子 | 得点 | 女子 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
アクロ | 1 | 大竹 充芳(飯山市SC) | 20.65 | 1 | 近藤有希子(飯山市SC) | 24.00 |
2 | 山本 修 (氷上郡協会) | 20.00 | 2 | 福本 望 (港区MWF) | 22.40 | |
3 | 角皆 優人(白馬村SC) | 19.60 | 3 | 福西 和余(ウェスターナ) | 20.55 | |
モーグル | 1 | 中元 勝也(NISEKO) | 25.37 | 1 | 畑中みゆき(佐川急便SC) | 22.88 |
2 | 野田 鉄平(信州大) | 25.03 | 2 | 坂下 美香(福井MSC) | 22.35 | |
3 | 渡辺 健介(NISEKO) | 23.88 | 3 | 百日 鼓 (スノードルフィン) | 19.65 | |
エアリアル | 1 | 中西 拓 (白馬村SC) | 126.43 | 1 | 岩崎 彰子(白馬村SC) | 117.40 |
2 | 桑原 豪 (フォーウイング) | 125.49 | 2 | 逸見 佳代(山梨学院大) | 112.51 | |
3 | 大江 智範(スカーゼ) | 113.34 | 3 | 待井 陽子(チームリステル) | 95.94 |
モーグルは、里谷多英、上村愛子、附田雄剛のトップ選手が、ワールドカップ参戦のため参加せず、全体的にはジャパンチーム所属選手が上位を占め、「レベルの高い大会となった」(鷲足 徹技術代表)と報告されている。
当時のジャパンチームAランク選手
男子モーグル 附田雄剛
女子モーグル 里谷多英・上村愛子
第6回全日本スノーボード選手権大会
種目 | 男子 | 得点 | 女子 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
PGS | 1 | 宮尾 一徳(菅平SC) | 1 | 塚本芽衣子(新陽高) | ||
2 | 橋本 朝臣(ホクトスポーツ) | 2 | 降旗 洋子(やぶはら) | |||
3 | 後藤 友樹(秋田SBC) | 3 | 飯田 蘭 (ホクトスポーツ) | |||
PSL | 1 | 森野 伊智(道東海大) | 1 | 飯田 蘭 (ホクトスポーツ) | ||
2 | 後藤 友樹(秋田SBC) | 2 | 鈴木 千裕(日体大) | |||
3 | 川口 晃平(クラーク高) | 3 | 飯田 蘭 (ホクトスポーツ) | |||
HP | 1 | 西田 崇 (ファンクション) | 77.8 | 1 | 太谷 美果(大町SC) | 55.3 |
2 | 小川 竜司 | 70.1 | 2 | 横山亜理砂(ファンクション) | 49.3 | |
3 | 鈴木 拓巳(巻スキー協会) | 70.0 | 3 | 國母 依里(チームミナミ) | 49.1 |
ハーフパイプの女子は、國母依里、吉見茉保(4位)と中学生2位が上位入賞を飾り、順調に若い選手が育っており、男子はワールドカップ初優勝(男子初)を飾った宮脇健太郎や西田崇の出場で競技レベルは高いものになった。
当時のジャパンチームAランク選手
男子ハーフパイプ 宮脇健太郎
女子ハーフパイプ 吉川由里・三宅陽子・橋本通代