2011/06/21

SAJ事務局来訪者 
フリースタイル・モーグルコーチ 切久保達也さん

切久保達也さん

1998年の長野オリンピック以来モーグルチームは「里谷・上村時代」が続き、若手選手の育成が急務といわれていたチーム事情の中で、2010年バンクーバーオリンピックへ男子の遠藤尚、村田愛里咲を送り込み、みごと入賞へ導いた。

 

しかし、期待されたその2人も、昨シーズン、輝きを放つことはできなかった。若手選手の育成・強化を担当する切久保コーチが来局したのは6月初旬。長野オリンピックまではモーグル選手として活動していた。海外の転戦も経験しているが、ヨーロッパカップ・デュアルモーグル17位が世界での最高ランク。選手引退後、自身が果たせなかった「世界」の夢をコーチとして選手を育て、世界で戦うことに切り替えた。長野県・白馬村で宿(岳園荘)を営む実家をベースに、年間を通してコーチング活動しているが、遠藤、村田に続く選手の発掘、育成には苦戦している。

 

上村選手の活躍もあって選手層は確実に厚くなっているが、「世界」で戦えるレベルとなるとそう簡単にはいかない。2014年ソチオリンピックまで実質2シーズン、新星を送り出すことができるか。41歳の手腕に期待。

 

白馬村スキークラブ所属