2011/04/22

SAJ事務局来訪者 
キッツビューエルを湧かせた市村政美さん

キッツビューエルを湧かせた市村政美さん

皆さんは、市村政美さんをご存じだろうか? もし現役時代の市村さんを知っているという人がいれば、その人は間違いなく超のつくアルペンファン。

 

1970年代、日本の選手が本格的に海外の大会に参戦するようになった当時、ワールドカップのスラロームで日本選手はラップタイムに5秒、6秒の差は当たり前だった。1976年、インスブルックオリンピックが行われる直前、市村さんはキッツビューエル(AUT)のスラロームに出場、ゼッケン57番から、2本目中間ラップを奪い、トータル7位に入賞した。中間ラップもはじめてなら、7位もはじめて、そしてラップに2秒79というタイム差も、それまで考えられない「日本選手記録」のオンパレードだった。

 

それから35年経った4月22日、SAJ事務局を訪れた市村さん。精悍な顔つきは現役時代を彷彿とさせるが、頭の方は時代の流れを感じさせる。 現在、主宰する「登龍門」(レーシングキャンプから一般レッスンまで)でフルシーズン、スキーにどっぷり浸かった人生を送っている。その中から「市村二世」を育成し、世界へ送り出す日はいつなのか。

 

群馬県水上町出身、1972年札幌オリンピック・1976年インスブルックオリンピック出場
「登龍門」代表