2006/04/17

クロスカントリー 堀米光男さん

堀米光男さん

今シーズン限りで引退した堀米光男さんが、14日、挨拶のため事務局を訪れた。1994年、リレハンメルでオリンピックが行われたシーズン、ジュニア世界選手権大会の30kmフリーで金メダル(同種目初)を獲得する衝撃的なデビューを飾った。この大会では、リレーでも金メダル、10kmクラシカルで銅メダルと出場した全種目でメダルを獲得する快挙でもあった。

 

順調に世界との階段を駆け上がった堀米選手は、世界との厚い壁ね何度もはね返されながら、2000年のワールドカップ(オーストリア・ゴムス)の10kmフリーで日本選手として最高順位となる7位に入賞した。

 

近年、成績は下降し、目指していたトリノの代表から外れ、引退の決意をした。スーツに身を包んで来局した堀米さん。真面目を絵に描いたような堀米さんは、事務局のスタッフに丁寧にお礼を述べて深々と頭を下げた。

 

クロスカントリーというスキー種目の中でも世界との差が大きいと言われている種目で唯一「世界一」に輝いた堀米さんの表情には、何かをやり遂げた満足感が漂っていた。