連載41 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった
1990年(平成2年)
第68回全日本スキー選手権大会
アルペン | :岩手県雫石町 雫石スキー場(スピード系) |
:北海道旭川市 旭川カムイスキーリンクス(技術系) | |
ノルディック | :岩手県安代町 田山シャンツェ/田山クロスカントリーコース |
:北海道札幌市 大倉山ジャンプ競技場(ラージヒル) |
■アルペン
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
男子 滑降 |
D・MAHRER(SUI) 1:26.20 |
R・RUPP (AUT) 1:26.26 |
U・LEHMANN (SUI) 1:27.05 |
女子 滑降 |
加藤 祐希 (双葉高)1:39.21 |
丸山 有紀 (白馬高)1:39.31 |
川島 加奈 (日体大)1:40.68 |
男子 スーパーG |
R・RUPP(AUT) 1:29.83 |
N・HENNING(SWE) 1:31.61 |
D・MAHRER(SUI) 1:31.76 |
女子 スーパーG |
加藤 祐希 (双葉高)1:23.77 |
伊藤真紀子 (札幌第一高)1:25.05 |
川島 加奈 (日体大)1:27.13 |
男子 大回転 |
吉田 啓律(日体大) 1:01.73/1:01.70 2:03.43 |
木村 公宣(近大) 1:02.59/1:01.58 2:04.17 |
粟野 利信(ロシニョール 1:02.41/1:01.95 2:04.36 |
女子 大回転 |
山本さち子(志賀高原) 1:06.41/1:03.35 2:09.76 |
岡崎 若華(日体大) 1:06.49/1:04.42 2:10.91 |
吉田美輝子(専大) 1:07.12/1:03.92 2:11.04 |
男子 回転 |
伊東 秀人(山形交通) 50.93/47.05 1:37.98 |
押切 敬司(日体大) 51.13/47.51 1:38.64 |
石岡 拓也(東奥義塾高) 52.24/47.13 1:39.37 |
女子 回転 |
山本さち子(志賀高原) 46.75/43.52 1:30.27 |
岡崎 若華(日体大) 48.48/43.28 1:31.76 |
伊藤真紀子(札幌第一高) 48.14/44.62 1:32.76 |
前年に引き続き、FISレースになったことからワールドカップで活躍しているダウンヒラー、ダニエル・マーラー、ウルス・レーマン、ロマン・ルップなどが出場、滑降、スーパーGのスピード系2種目は、レベルの違いを見せつけられ、表彰台を独占されてしまった。ちなみに滑降の日本選手のトップは高校生の富井剛志(飯山南高校)で8位と健闘した。ラップのマーラーとのタイム差は3秒69(全長2204m)だった。
■ノルディックコンバインド
順位 | 選手名 | 所属 | 飛躍点 | 距離タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 阿部 雅司 | 東京美装 | 219.8(1) | 43:01.0(5) |
2 | 宮崎 秀基 | 東洋実業 | 191.9(4) | 42:18.1(3) |
3 | 河野 孝典 | 早稲田大学 | 198.2(3) | 43:44.4(11) |
■クロスカントリー
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
男子 15km C |
佐々木一成 (北野建設) 44:56.7 |
田中 好彦 (JR北海道)46:07.7 |
工藤 博幸 (冬戦教) 46:09.4 |
男子 30km C |
佐々木一成 (北野建設) 1:25:08.5 |
今井 博幸 (中大) 1:26:17.4 |
川野部和良 (東京美装) 1:26:49.3 |
男子 50km C |
佐々木一成 (北野建設)2:14:13.1 |
川野部和良 (東京美装)2:15:21.1 |
工藤 博幸 (冬戦教) 2:16:06.1 |
男子 15km F |
佐々木一成 (北野建設) 37:47.9 |
工藤 博幸 (冬戦教) 38:02.9 |
今井 博幸 (中大) 38:09.3 |
男子 リレー |
東京美装 1:50:18.7 |
日本大学 1:52:20.9 |
冬戦教A 1:53:10.5 |
女子 10km C |
佐藤恵美子 (中野実業高)35:47.7 |
青木富美子 (真室川高教)36:19.5 |
横山久美子 (新井高) 36:30.2 |
女子 10km F |
横山久美子 (新井高) 30:47.3 |
青木富美子 (真室川高教)30:53.6 |
三上 佳子 (冬戦教) 30:58.9 |
女子 15km C |
青木富美子 (真室川高教)50:22.1 |
伊藤 美香 (リクルート)51:02.9 |
三上 佳子 (冬戦教) 51:25.3 |
女子 30km C |
三上 佳子 (冬戦教) 1:32:29.1 |
伊藤 美香 (リクルート)1:33:17.8 |
結城 真樹 (新庄北高) 1:38:18.8 |
女子 リレー |
新井高校 1:07:24.6 |
日本大学 1:10:22.9 |
和寒高校 1:10:45.3 |
佐々木一成が4冠を達成、高校生の横山久美子は青木、三上の両強豪選手を抑えて全日本スキー選手権初優勝を飾った。
■ジャンプ
順位 | ラージヒル | 順位 | ノーマルヒル |
---|---|---|---|
1 | 二階堂 学(東洋実業) 118.0m/101.5m 207.0 |
1 | 佐藤 晃 (東京美装) 84.8m/84.1m 213.2 |
2 | 須田 健仁(東京美装) 110.0m/99.0m 194.5 |
2 | 竹内 卓哉(東洋実業) 84.3m/84.1m 211.0 |
3 | 原田 雅彦(雪印乳業) 101.5m/101.0m 184.5 |
3 | 田中 信一(たくぎん )84.8m/84.2m 206.9 |
ラージヒルは第31回NHK杯と兼ねた大会で、同種目のみ北海道札幌市の大倉山ジャンプ競技場で行われた。
第10回全日本フリースタイル選手権大会
会場:北海道札幌市 コバワールドスキー場
種目 | 男子 | 得点 | 女子 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
バレエ | 1 | 生沼 英幸(港区連盟) | 23.30 | 1 | 田中由香子(港区連盟) | 21.70 |
2 | 丹野 正義(リステル) | 22.10 | 2 | 上村 祐代(港区連盟) | 18.90 | |
3 | 小倉 慎一(シティ) | 19.40 | 3 | 小倉 博子(シティ) | 16.40 | |
モーグル | 1 | 山崎 修 (滝川連盟) | 23.917 | 1 | 宮越 緑 (デサント) | 18.176 |
2 | 小泉 淳一(バンケイ) | 21.964 | 2 | 里谷 多英(FS少年団) | 16.020 | |
3 | 小林 茂 (大町市SC) | 21.494 | 3 | 中林ひとみ(札幌連盟) | 15.674 | |
エアリアル | 1 | 永井 祐二(サンシャイン) | 157.135 | 1 | 藤井 博子(リステル) | 133.455 |
2 | 横山 岳男(リステル) | 135.737 | 2 | 福本 望 (FS少年団) | 89.745 | |
3 | 大野 佳之(フリースキー) | 128.105 | 3 | 安達 昌代(サンシャイン) | 81.487 | |
総合 | 1 | 中野銀次郎(リステル) | 21 | 1 | 福本 望 (FS少年団) | 10 |
2 | 大野 佳之(フリースキー) | 25 | 2 | 柳直江(スカーゼ) | 41 | |
3 | 山口 茂樹(イマジネーション) | 40 | 3 | 田中 江里(スカーゼ) | 45 |
1992年のアルベールビル(フランス)オリンピックから正式競技として採用されることが決まっているフリースタイル・モーグル。その代表を目指してモーグル種目の戦いが熾烈になってきた。山崎修は、ただ一人23点台をマークして2年後の代表へ向けて力強く勝利を手にした。
(本文の敬称略)