2009/02/25

連載31 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった

1980年(昭和55年)
第58回全日本スキー選手権大会

会場 :アルペン 青森県大鰐町・大鰐スキー場
会場 :ノルディック 青森県大鰐町・90mジャンプ(札幌市・大倉山ジャンプ競技場)/湯ノ沢シャンツェ/あじゃら運動公園

 

■アルペン

滑降 回転 大回転
■男子
相原 博之(北照高)
1:00.42/58.93 1:59.35
上山 利治(西沢スキー)
51.77/47.60 1:39.37
上山 利治(西沢スキー)
1:30.98/1:34.46 3:05.44
佐藤 譲 (北照高)
1:00.29/59.39 1:59.68
大高 弘昭(デサント)
52.46/47.57 1:40.03
大高 弘昭(デサント)
1:31.70/1:36.25 3:07.95
佐藤 利之(留萌スキー)
59.88/1:00.22 2:00.10
岩谷 高峰(三井物産)
52.60/47.77 1:40.37
千葉 一之(札幌第一高)
1:33.20/1:36.14 3:09.34

 

■女子
佐藤 祐子(トーモク)
1:09.51(2本合計)
大道 和子(デサント)
51.51/47.29 1:38.80
大道 和子(デサント)
1:44.59(2本合計)
成田 早瀬(聖愛高)
1:09.74
石川 園代(札幌第一高)
51.91/47.80 1:39.71
成田 早瀬(聖愛高)
1:44.95
大道 和子(デサント)
1:10.13
小島 景子(日本楽器)
51.92/48.70 1:40.62
武田 彰代(日体大)
1:46.25

滑降で優勝した相原博之は東海大学スキー部監督、2位の佐藤譲は選手引退後、デモンストレーターとして人気を集めた。現在は、ガーラ湯沢でスキー学校を運営する。技術系2種目で2位だった大高弘昭は、上村愛子が着用する競技ウェアなどをサプライするジャパーナに勤務するなど、それぞれの道を歩んでいる。

 

■ノルディックコンバインド

順位 選手名 所属 飛躍点 距離点 得点
斉藤 智治 東洋実業 202.0 199.779 401.779
小林 雄二 国鉄北海道 206.1 195.154 401.254
柏谷 学 遠軽高 201.8 193.383 395.183
■少年
柏谷 学 遠軽高 201.8 193.383 395.183
田中 隆博 下高井農林高 173.3 204.267 377.567
松川 幸男 東奥義塾高 175.9 178.911 358.557

優勝した斉藤智治は、現在、ジャンプ部長としてチーム復活へ乗り出した。来年のオリンピックは、初采配となる。

 

■クロスカントリー

リレー 15km 30km 50km
■男子
東京美装
2:17:52.71
早坂毅代司
(東京美装) 46:10.08
早坂毅代司
(東京美装) 1:24:38.37
早坂毅代司
(東京美装)2:57:02.00
冬戦教A
2:17:54.24
滝沢 芳明
(あるむ) 47:24.82
上原子義男
(日大) 1:36:41.66
大川 繁
(カザマスキー) 3:05:41.44
日本大学
2:19:22.78
馬渕 豊和
(朝日鉄工)48:07.44
滝沢 芳明
(あるむ) 1:37:09.91
牧 千代春
(冬戦教) 3:07:44.36

 

■女子 (5km) (10km) (少年)
日本大学
1:25:41.59
藤木 弘美
(北野建設)21:02.14
藤木 弘美
(北野建設)36:17.21
佐々木一成
(東奥義塾高)51:23.17
大東文化大
1:31:11.01
戸島 淳子
(日大) 21:13.04
戸島 淳子
(日大) 37:01.93
横橋 雄二
(鳴子スキー)51:39.16
湯沢北高
1:33:28.37
平井 礼子
(小出高)21:36.69
平井 礼子
(小出高)37:11.00
小野 候
(弘前工業高)52:38.11

男子は早坂毅代司が前年に続いて連続3冠お達成、国内無敵を誇った。女子は2種目、順位、選手とも同じというめずらしい結果となった。

 

■ジャンプ

順位 90m 70m 少年
岩崎 基志(たくぎん)
108.0m/104.0m 244.8
敦賀 栄(たくぎん)
86.5m/84.0m 242.3
斉藤 孝行(北照高)
85.0m/79.0m 228.3
今 巧(専大)
101.0m/103.0m 231.6
渡瀬弥太郎(雪印乳業)
83.0m/86.5m 235.7
沖田 智則(札幌第一高)
75.0m/78.5m 196.6
秋元 一広(国鉄北海道)
105.0m/95.5m 222.2
岩崎 基志(たくぎん)
82.0m/85.0m 232.7
及川 靖典(東海大四高)
73.0m/79.0m 192.2

70mで2位になった渡瀬弥太郎は、現在、ジャンプの女子チームを率いている。初採用となった今年のノルディック世界選手権大会では、残念ながらメダルには届かなかったが、娘のあゆみが日本選手最高の10位になった。

 

第13回冬季オリンピック

開 催 日:2月13日~24日
開 催 国:USA(アメリカ)
開 催 地:Lake Placid(レークプラシッド)
日本選手:男子46人・女子4人(主将:久保田三知男)

 

■ジャンプ

70m級 90m級
八木 弘和 87m/83.5m 249.2 10 秋元 正博 104m/108m 234.7
29 川端隆普実 79m/71.5m 207.2 32 川端隆普実 102.5m/90m 201.4
42 会沢 仁康 69.5m/68m 176.9 35 会沢 仁康 95m/93.5m 195.3

八木和弘が、1972年札幌オリンピック以来のメダルを獲得した。チームの両輪だった秋元はわずかにメダルに届かず、悔し涙を流した。

 

■ノルディックコンバインド

順位 選手名 成績
25 久保田三知男 364.415
27 花田 敏博 349.145

主将を努めた久保田三知男、花田敏博両選手が挑戦したが、上位進出することは出来なかった。

 

■クロスカントリー

15km 30km 50km
43 佐藤 志郎 46:15.29 39 佐藤 志郎 1:35:52.77 37 佐藤 志郎 2:48:33.02

女子の参加はなく、男子も佐藤志郎1人の参戦となった。前回の男子は50位の壁を破れなかったことを考えると、大いなる前進だった。その佐藤は、現在、クロスカントリー部長として来年、オリンピックに挑む。

 

■アルペン

滑降 回転 大回転
21 片桐 幹雄 1:49.77 15 沢田 敦 1:49.94 29 海和 俊宏 2:48.78
海和 俊宏 棄権 36 沢田 敦 2:54.05
児玉 修 棄権

児玉修は、オリンピック直前にワールドカップ・レングリース大会(当時の西ドイツ)で行われた回転で、日本選手としてはじめて1秒の壁(2本トータル)を破るラップと0.96差の6位に入賞、レークプラシッドに乗り込んだ。しかし、本番では残念ながら失敗してしまった。また、ダウンヒラー、片桐幹雄も全長4.2kmを誇るウェンゲン(SUI)で優勝したカナダのケン・リードに1秒55差の13位(これまでの日本選手最高ランクでポイント獲得も初)に入り、オリンピックで期待されたが21位に終わった。

 

(本文の敬称略)