連載38 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった
1987年(昭和62年)
第65回全日本スキー選手権大会
アルペン:北海道旭川市 カムイスキーリンクス
ノルディック:北海道旭川市 嵐山ジャンプ競技場/富沢距離競技場
■アルペン
種目 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
滑降 男子第1戦 |
H・RUDOLF(AUT) 1:35.12 |
相原 博之(東海大) 1:36.00 |
杵渕隆(アシックス) 1:36.30 |
滑降 男子第2戦 |
H・RUDOLF(AUT) 1:36.05 |
小倉 進(小倉家) 1:37.74 |
木村 邦裕(青森大 )1:37.82 |
滑降 女子第1戦 |
上原 由(日大) 1:41.47 |
角田 和代(大東文化大) 1:42.14 |
佐藤 幸恵(リーベルマン) 1:42.64 |
滑降 女子第2戦 |
佐藤 幸恵(リーベルマン) 1:32.42 |
長谷川千万(旭川大高) 1:33.95 |
北嶋真智恵(札幌第一高) 1:34.27 |
男子大回転 | 岡部 哲也(デサント) 1:09.94/1:17.28 2:27.22 |
中野 康博(小賀坂SC) 1:10.57/1:18.06 2:28.63 |
千葉 信哉(デサント) 1:11.65/1:18.20 2:29.85 |
女子大回転 | 山本さち子(長野中央高) 1:00.61/1:04.97 2:05.58 |
川端 絵美(サロモン) 1:00.82/1:05.97 2:06.79 |
白河 三枝(白馬高) 1:01.29/1:06.49 2:07.78 |
男子回転 | 岡部 哲也(デサント) 50.25/51.13 1:41.38 |
石岡 千秋(日本楽器) 50.86/52.08 1:42.94 |
中野 康博(小賀坂SC) 50.96/53.17 1:44.13 |
女子回転 | 川端 絵美(サロモン) 43.08/42.84 1:25.92 |
山本さち子(長野中央高) 43.58/43.74 1:27.32 |
本間 寿(十日町SC) 44.25/43.76 1:28.01 |
スーパーG 男子第1戦 |
熊谷 克仁(近大) 1:40.32 |
H・RUDOLF(AUT) 1:40.61 |
小倉 進(小倉家) 1:42.26 |
スーパーG 男子第2戦 |
熊谷 克仁(近大) 1:36.03 |
千葉 信哉(デサント) 1:38.17 |
H・RUDOLF(AUT) 1:38.55 |
スーパーG 女子第1戦 |
川島 加奈(日体大) 1:44.92 |
吉田美輝子(札幌第一高) 1:45.11 |
佐藤 幸恵(リーベルマン) 1:45.55 |
スーパーG 女子第2戦 |
北嶋真智恵(札幌第一高) 1:39.90 |
川島 加奈(日体大) 1:40.65 |
荻沢 明子(北野建設) 1:40.93 |
スーパーGが新採用された。スピード系2種目は各2戦行われたが、後に関係者の間に全日本スキー選手権で同一種目に2人のチャンピオンがいるのはおかしという議論が巻き起こり、最終的に1戦の開催となる。
■ノルディックコンバインド
順位 | 選手名 | 所属 | 飛躍点 | 距離点 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 阿部 雅司 | 東京美装 | 197.2(7) | 220.0(1) | 417.2 |
2 | 丸山 寿明 | 白馬体協 | 213.0(1) | 195.2(6) | 408.2 |
3 | 宮崎 秀基 | 東洋実業 | 198.9(5) | 206.7(2) | 405.6 |
■少年 | |||||
1 | 藤原 和行 | 東海大四高 | 165.1(6) | 197.6(1) | 362.7 |
2 | 佐藤 喜員 | 東海大四高 | 202.0(1) | 149.3(8) | 351.3 |
3 | 西村 真 | 花輪高 | 176.4(4) | 173.9(3) | 350.3 |
■クロスカントリー
リレー | 15km | 30km | 50km | |
---|---|---|---|---|
■男子 | ||||
1 | 東京美装 1:55:26.5 |
田中 好彦 (国鉄北海道)44:46.5 |
田中 好彦 (国鉄北海道) 1:29:58.6 |
山田 勇 (東京美装)2:30:16.3 |
2 | 冬戦教A 1:55:28.4 |
菅原 英継 (東京美装) 45:11.5 |
佐々木一成 (北野建設)1:30:10.7 |
桜田 孝 (中大) 2:30:22.3 |
3 | 国鉄北海道 1:56:21.4 |
江川 淳 (近大) 45.15.6 |
結城 谷行 (東京美装)1:31:10.1 |
外崎 勝治 (国鉄北海道)2:30:49.9 |
■女子 | (5km) | (10km) | (20km) | ||
1 | 日本大学 45:37.1 | 富井 弘子 (北野建設)15:52.8 |
富井 弘子 (北野建設)35:52.0 |
土谷美保子 (リクルート) 1:04:42.0 |
|
2 | リクルート 46:08.4 |
竹田 寿美 (新井高) 16:07.7 |
三上 佳子 (北方通信群)36:52.5 |
青木富美子 (日大)1:06:36.0 |
|
3 | 日本体育大学 47:38.9 |
太田 美和 (新井高)16:10.0 |
小神 優子 (和寒高) 37:00.3 |
山口美智子 (日大)1:06.49.1 |
■少年(30km) | ||||
1 | 大場 克己 (冬戦教) 1:34:00.2 |
|||
2 | 佐藤 勇治 (冬戦教) 1:36:49.8 |
|||
3 | 岡田 敦史 (中大)1:41:10.9 |
女子20kmが新採用となり、男子と同様個人3種目となった。
■ジャンプ
順位 | 90m | 順位 | 70m |
---|---|---|---|
1 | 佐藤 晃 (東京美装) 114.5m/109.0m 216.9 |
1 | 橋本 照己(東洋実業) 74.0m/74.5m 215.7 |
2 | 嶋宏大(地崎工業) 112.0m/105.0m 206.3 |
2 | 長岡 勝 (たくぎん) 74.5m/75.0m 215.5 |
3 | 長岡 勝 (たくぎん) 109.0m/107.0m 203.4 |
3 | 佐藤 晃 (東京美装) 75.0m/73.0m 215.3 |
■少年
順位 | 90m | 順位 | 70m |
---|---|---|---|
1 | 池上 靖二(東海大四高) 66.5m/66.0m 161.4 |
||
2 | 岡部 孝信(駒大岩見沢高) 61.5m/66.0m 152.4 |
||
3 | 葦本 祐二(余市高) 63.5m/64.5m 149.8 |
少年で岡部孝信が2位と全国デビューを果たし、ここからトップジャンパーとしての長い道のりを歩みはじめる。
第7回全日本フリースタイル選手権大会
会場 長野県飯山市 斑尾高原スキー場
種目 | 男子 | 得点 | 女子 | 得点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
バレエ | 1 | 松本 和俊(東京) | 19.4 | 1 | 福山 博子(京都) | 17.6 |
2 | 中野銀次郎(東京) | 19.1 | 2 | 三縁 千春(京都) | 17.5 | |
3 | 木村 昌道(京都) | 19.0 | 3 | 坂倉かをり(東京) | 16.8 | |
モーグル | 1 | 中野銀次郎(東京) | 17.61 | 1 | 坂倉かをり(東京) | 15.09 |
2 | 五十嵐和哉(北海道) | 17.59 | 2 | 小田島ミホ(北海道) | 11.76 | |
3 | 喜田 一彦(北海道) | 17.55 | 3 | 上村 祐代(東京) | 11.64 | |
エアリアル | 1 | 永井 祐二(富山) | 125.100 | 1 | 上村 祐代(東京) | 75.545 |
2 | 中野銀次郎(東京) | 114.000 | ||||
3 | 田北 茂 (東京) | 111.560 | ||||
総合 | 1 | 中野銀次郎(東京) | 5 | 1 | 上村 祐代(東京) | 8 |
2 | 蟹沢 正美(京都) | 32 | ||||
3 | 山口 茂樹(京都) | 35 |
参加状況は、男女合わせてバレエ49選手、モーグル67選手、エアリアル26選手で、エアリアルの女子は上村祐代1人だった。そのため、女子の総合対象選手も1人(3種目出場選手が対象)だった。
世界選手権大会
ノルディック
開催国:ドイツ(GER)
開催地:オーベルストドルフ(Oberstdorf)
■ジャンプ
70m級 | 90m級 | ||||
---|---|---|---|---|---|
24 | 佐藤 晃 | 85.0m/84.0m 200.9 | 43 | 佐々木孝元 | 97.0m/102.5m 166.3 |
57 | 田中 信一 | 79.5m/78.5m 174.5 | 55 | 田中 信一 | 99.0m/94.0m 154.2 |
60 | 宮崎 泰栄 | 76.0m/80.0m 167.6 | 56 | 宮崎 泰栄 | 91.0m/102.0m 151.2 |
64 | 佐々木孝元 | 73.5m/74.0m 152.5 | 60 | 嶋宏大 | 93.0m/93.0m 142.1 |
団体 | |||||
16 | 嶋・佐々木・田中・佐藤 | 482.8 |
■ノルディックコンバインド
個人戦 | 団体戦 | ||||
---|---|---|---|---|---|
28 | 阿部 雅司 | 379.45 | 7 | 阿部・児玉・宮崎 | 1148.46 |
29 | 児玉 和興 | 377.05 | |||
37 | 宮崎 秀基 | 368.14 |
この大会から団体戦が採用された。日本チームはもう一歩で入賞(6位以内)を逃がすも、手応えを感じた大会だった。
■クロスカントリー
男子15km | 男子30km | 男子50km | |||
---|---|---|---|---|---|
39 | 佐々木一成 47:08.4 |
45 | 結城 谷行 1:41:05.0 |
18 | 結城 谷行 2:19:51.8 |
50 | 結城 谷行 48:21.0 |
佐々木一成 棄権 |
38 | 佐々木一成 2:28:32.2 |
男子のみの参加。
■アルペン
開催国:スイス(SUI)
開催地:クランモンタナ(Crans Montana)
選手名 | DH | SL | GSL | SG | CB | |
---|---|---|---|---|---|---|
熊谷 克仁 | 男子 | 35/2:12.27 | 棄権 | 28/1:25.17 | ||
千葉 信哉 | 男子 | 棄権 | 22/1:24.57 | 棄権 | ||
岡部 哲也 | 男子 | 17/1:58.69 | 棄権 | 棄権 | ||
石岡 千秋 | 男子 | 18/1:59.16 | 棄権 | |||
岩谷 高峰 | 男子 | 棄権 | ||||
川端 絵美 | 女子 | 23/1:47.76 | 棄権 | 32/2:30.12 | 19/1:23.28 | 27/173.83 |
山本さち子 | 女子 | 32/1:49.06 | 棄権 | 34/2:32.61 | 33/1:25.28 | 28/176.82 |
大関 千秋 | 女子 | 17/1:40.39 | 35/2:32.66 | 32/1:25.15 | ||
佐藤 幸恵 | 女子 | 棄権 | 36/2:32.71 |
全種目にトライした川端絵美は、回転では失敗したが他の4種目で日本選手最高ランクを記録、ここから急激に力をつけて世界の舞台での快挙へと結びつけていく。
■フリースタイル(1986年開催)
開催国:フランス(FRA)
開催地:ティーニュ(Tignes)
選手名 | Acro | Moguls | Aerials | Comb | |
---|---|---|---|---|---|
角皆 優人 | 男子 | 14/34.9 | 42/26.37 | 28/221.190 | 14/100.00 |
松本 和俊 | 男子 | 28/不明 | |||
喜田 一彦 | 男子 | 41/27.12 | |||
横山 岳男 | 男子 | 14/239.540 | |||
工藤 哲史 | 男子 | 36/181.430 | |||
松浦 崇人 | 男子 | 40/150.400 | |||
吉田 光江 | 女子 | 18/34.7 |
はじめてのフリースタイル世界選手権大会がフランスのティーニュで開催された。ノルディックやアルペンと開催年度が異なり、前年の1986年に開催された。チームは今と違ってエアリアル種目が中心だった。