2008/12/18

連載22 記録に見る日本のスキー競技史
1923年、日本のスキー競技ははじまった

1971年(昭和46年)
第49回全日本スキー選手権大会

会場 :アルペン 北海道札幌市・恵庭岳滑降競技場/手稲山アルペン競技場
会場 :ノルディック 北海道札幌市・真駒内距離競技場/大倉山及び宮の森

札幌オリンピックを翌年に控え、各競技運営関係者、チーム関係者は本番を想定して取り組んだ。今大会から「少年組」が姿を消し、現在行われている「全日本スキー選手権」の形態になった。

 

■アルペン

滑降 回転 大回転
■男子
富井 澄博(日大)
1:56.68
柏木 正義(芝工大)
53.35/55.96 1:49.31
大杖 正彦(デサント)
1:34.30/1:28.48 3:02.78
大杖 正彦(デサント)
1:59.36
古川 年正(芝工大)
54.79/57.75 1:52.54
千葉 晴久(専大)
1:34.14/1:29.42 3:03.56
柏木 正義(芝工大)
1:59.97
佐々木富雄(拓銀)
54.95/59.40 1:54.35
柏木 正義(芝工大)
1:35.27/1:29.42 3:04.69

 

■女子
南雲美津代(西沢スキー)
1:48.54
沖津はる江(大東文化大)
53.83/52.95 1:46.78
南雲美津代(西沢スキー)
1:34.36
酒井美代子(日体大)
1:49.07
松本真知子(米子北高)
58.03/57.56 1:55.59
沖津はる江(大東文化大)
1:36.19
松本真知子(米子北高)
1:51.25
村山八千代(東洋木材)
59.66/57.11 1:56.77
酒井美代子(日体大)
1:38.02

強い「学連組」の一角を崩した社会人(デサント)の大杖正彦。しかし、大回転では優勝したが、得意の滑降では日大の富井に2秒68もの大差をつけられた。女子の回転では、沖津が、なんと2位に8秒71差というレベルの違いを見せつける完勝だった。
 男子滑降9位に、今季からアルペン部長に就任したかつての日本ただ一人のダウンヒラーだった片桐幹雄(飯山北高校)、後に基礎スキーに転向して大成功を収めた小林平康(19位)、大杖正彦の弟、二郎、スピードスキーで日本代表となった西克らの名前がズラリと並ぶ。

 

■ノルディックコンバインド

選手名 所属 飛躍点 距離点 得点
勝呂 裕司 日軽金 206.0 205.36 411.36
佐々木信孝 芝工大 223.0 184.78 407.78
中野 秀樹 北照高校 198.5 186.14 384.64

ジャンプで3位につけた勝呂が、後半の距離でジャンプ2位の佐々木、同1位の板垣に1分08秒以上の差をつけて逆転優勝を飾り、第一人者の貫禄を見せた。この優勝で勝呂は札幌オリンピック代表を決定づけた。

 

■クロスカントリー

リレー 15km 30km 50km
■男子
日軽金
2:06:49.74
長崎 一男(カザマスキー)
47:05.48
松岡 昭義(日軽金)
1:45:29.23
荒沢 正勝(北方スキー)
2:54:27.01
日大
2:08:09.18
後藤 一義(カザマスキー)
47:39.80
岡村 富雄(慶大)
1:47:14.84
山岸 英晴(北方スキー)
2:54:47.16
北方スキー
2:08:21.96
谷藤 秀夫(日軽金)
47:59.68
浅野 義雄(国鉄北海道)
1:47:34.80
松村 元治(北方スキー)
2:55:09.82

 

■女子 (5km) (10km)
三馬ゴム
53:53.44
大関 時子(三馬ゴム)
18:37.20
高橋 弘子(大東文化大)
38:15.56
カザマスキー
54:50.50
高橋 弘子(大東文化大)
18:38.05
赤坂 明子(カザマスキー)
38:36.84
大東文化大
56:06.61
今井 春美(カザマスキー)
19:24.36
樋口佐江子(三馬ゴム)
38:38.59

前年に比べて各距離とも大幅なタイム短縮が図られた。来年に控えた札幌オリンピックへ向けての選手強化が成果を見せた。
 男子15kmのラップタイムが約5分短縮したのをはじめ、30kmも約5分、そして50kmは約10分も速くなっている。

 

■ジャンプ

90m 70m
金野 昭次(拓銀)
95.0m/105.0m 229.3
笠谷 幸生(ニッカ)
84.5m/83.5m 251.4
笠谷 幸生(ニッカ)
93.0m/98.0m 213.7
青地 清二(雪印乳業)
81.0m/77.0m 232.4
益子 峰行(拓銀)
87.0m/99.0m 202.2
金野 昭次(拓銀)
83.0m/73.0m 228.7

笠谷、金野、青地ら札幌オリンピックの代表候補は、順当な成績で表彰台に立ったが、とくに笠谷は70m級で圧倒的な飛距離をマーク、オリンピックでの期待か高まった、とスキー年鑑でも最大の賛辞を贈っている。

 

プレオリンピックの今大会、4万大観衆の中スタート台へ向かう笠谷幸生

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女子10kmで健闘する高橋弘子

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男子30kmの松岡昭義

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