2015/05/29

SAJ事務局来訪者 
元クロスカントリー選手 竹田良和さん

 名門、新潟県の新井高校、日本大学、そして社会人チームの川田工業とクロスカントリーまっしぐらだった竹田良和さん。その竹田さんが、新潟県妙高高原出身ながら、今はなぜ北海道上川郡東川町の教育委員会に籍を置いているのか。

 選手引退後、富山県で公務員をしていた竹田さんに「町を挙げてクロスカントリーを応援したい」という同地の情報を得て、これまでの経験を生かして取り組める仕事だと飛びついた。東川町は、ジャパンスキーチームなども合宿している旭岳を要する雪国でありながら、着任した当時は地元の子供たちもあまりスキーはやっていなかったという。「クロスカントリーをやる環境はあったのですが地元の子供たちは関心がなかったので、これはまずそこから着手して町全体がクロスカントリーに興味を持ってもらいたいと少年団のコーチング活動からスタートしました。ゼロからのスタートなので指導者育成、国内合宿、そして外国のチームも誘致したいとその輪は広がりました」

 2017年には札幌市で冬季アジア大会が開かれる。そこでアジア圏の各国へ合宿の誘致を働きかけ韓国チームなどが訪れるなど、徐々にではあるが努力が結実しつつある。そしてもうひとつ大きなプロジェクトがある。

 「雪のない国からオリンピック選手を」というテーマで、タイから3人の選手を招き、2018年のピョンチャンオリンピック出場を目指して現在猛特訓している。

 元ジャパンスキーチームに所属し、ワールドカップにも出場した竹田さんの夢は、世界各国の選手が合宿に訪れること、そしてそのチームが冬季アジア大会、ピョンチャンオリンピックに出場を果たし活躍すること。たくさんの夢を抱えた竹田さんの活動は、さらに活発になってきた。

 1973年6月6日生まれ

 新潟県妙高高原町出身

 1994/95 ジャパンスキーチームCランク所属(日本大学3年)

 1995/96 ジャパンスキーチームCランク所属(日本大学4年)

 1996/97 ジャパンスキーチームCランク所属(川田工業)

 1997/98 ジャパンスキーチームCランク所属(川田工業)

 1998/99 ジャパンスキーチームCランク所属(川田工業)

 1999/00 ジャパンスキーチームCランク所属(川田工業)