熱心にメモをとるキムさん

　5日、オリンピックを3年後に控える韓国スキー連盟・事務局長であるキム・ジョンファさんが表敬訪問してくれた。キムさんの来局の目的は、日本の選手強化システムや、育成の現場、環境などを学びたいということのようだ。実はキムさん、事務局長として抜擢されたのは昨年11月のことで、まだスキーの知識は乏しく、2018年のピョンチャンオリンピックへ向けて選手強化を進める上で、アジアでは世界の実績がある日本を訪れた。

　用意してきたメモの従い矢継ぎ早に質問する。韓国の大学で学んだという日本語を駆使しながら、2時間以上も質問攻め。キムさんはもともとロッテ系のデパートで営業やマーケティングの仕事をしていたが、日本でも知られているロッテグループの重光オーナーが同連盟の会長を務めていた関係で畑違いのスキー界へ飛び込んできた。

「まだ仕事をはじめて半年くらいなので手さぐりでやっていますが、韓国ではスキー競技のテレビ放送がないために国民のスキーへの関心も薄いのです。まずは選手強化と並行してテレビ放送の働きかけもやって何とかオリンピックを盛り上げていきたいと思います」と意欲を見せる。

　オリンピック開催まで後3年。スキー競技からメダリストを誕生させたいと人なつっこい笑顔を残して事務局を後にした。がんばれキムさん。

　KOREA SKI ASSOCIATION

　　Secretary General  Kim,Jong-hwan