競技
2026/04/06【Report アルペントレーニングセミナー2025】
今年は夏季3会場と冬季1会場にてアルペントレーニングセミナーを下記の内容で開催いたしました。当初は冬季に甲信越会場でも実施する予定でしたが雪不足の影響で中止となりました。
なお、このセミナーは「スポーツ振興くじ助成金」を受けて実施しております。
1. 目的
トレーニングの知識を深め、年代毎に必要な要素を理解し、フィジカル強化によるアルペンスキーでの競技力向上を目指す。
スキーアルペンナショナルチームが実施しているフィジカルテストを共有し、日本全体のフィジカルレベルの向上及びトレーナー指導者との連携を図る。
ナショナルチームのコーチから直接指導を受けられる機会を作ることで、技術についての理解を深め、スピード系種目のトレーニングを通じて基礎技術の向上につなげる。
2. 開催場所
- 東北会場(山形県最上町)
- 関東会場(東京都北区)
- オンライン会場(関東会場と同時開催)
- 甲信越会場(長野県上田市)
- 冬季スピード系 北海道会場(北海道旭川市)
- 冬季スピード系 甲信越会場 ※中止
3. 主催
公益財団法人全日本スキー連盟 アルペン委員会
4. 講師
- 安食 真治(全日本スキー連盟アルペンヘッドコーチ)
- 工藤 昌巳(全日本スキー連盟アルペン女子チーフコーチ)
- 河野 恭介(全日本スキー連盟アルペン男子チーフコーチ)
- 柏木 久美子(全日本スキー連盟アルペントレーナー)
- 中里 浩介(全日本スキー連盟 情報・医・科学部、北見工業大学 准教授)
- 石川 祐佑(NSCAジャパンマスターコーチ、甲信越地域アシスタント地域ディレクター)
- 柿谷 朱実(NSCA-CSCS 、NATA-ATC、富山県スポーツ協会)
- 関 理奈(全日本スキー連盟アルペンジュニアチーフコーチ)
- 清澤 恵美子(元日本代表選手、世界選手権代表)
- 本田 浩樹(元日本代表選手)
- その他(アルペン委員会専門委員、他)※担当講師は会場により異なります
5. 夏季セミナー内容
- SAJとしての取り組みについて安食真治ヘッドコーチよりチームとして取り組んでいる強化方針やパスウェイの紹介があり、今後のビジョンや課題についての共有がありました。
- アルペンスキー技術と世界で戦うためのナショナルチームの取り組みについて河野恭介男子チーフコーチよりアルペンチームが取り組んでいる技術的な課題とスキーの上での基本的な運動についての講義を行いました。


- アルペンスキーにおける情報医科学の活用について中里浩介氏よりアイアンマンテストの成果について紹介がありました。またこれまで取り組んできて見えたフィジカル面での課題についても紹介がありました。
- アルペンスキーにおけるパフォーマンス向上、外傷・傷害予防のために知っておきたいこと柏木久美子トレーナー/柿谷明実トレーナーよりコンディショニングの重要性とパフォーマンスへの影響についての説明があり、実技を通して体の変化を感じていただきました。
- 競技力向上を目的としたトレーニングエクササイズに対する考え方石川祐佑氏よりフィジカル強化の重要性と目的ついてご説明いただき、正しい体の使い方を意識するためのエクササイズについて実技を行いながら紹介がありました。




6. 冬季セミナー内容
- スピード系トレーニング北海道会場ユース世代の選手を対象に、講師にアジア大会で金メダルを獲得している清澤恵美子氏と全日本選手権を6度制している本田浩樹氏を講師に迎え、「スピードに慣れる」のテーマのもとスーパーGのトレーニングを行いました。普段なかなかトレーニングをすることのできない種目であることから、一本一本の滑走を通じて選手たちは徐々に恐怖感を克服し、スピード域への適応力と状況判断力を高め、経験値を積み重ねていきました。
また、技術面のみならず、コンディション変化や緊張感の中で挑戦を続ける姿勢からは、心技体全ての成長が見られ、選手一人一人の自信と主体性を育む機会となりました。






7. 所感
4年間アルペンチームの取り組みについての周知を図ったことで、フィジカル強化に対する重要性がより各地域にも伝わったと感じています。しかし正しい運動やケアといった部分は継続した教育が必要と感じているのも事実です。また各地域からより具体的な内容を求める声が届いていたことから、今年はFTEMについても触れながらアスリートに求めているものや指導者の役割についてもフォーカスして事業を行いました。
また今年も雪上での講習会についても開催することができ、日本ではなかなか実施することのできないスピード系のトレーニングを行うことで、参加者の皆様より大変好評をいただいております。多くのスタッフの方やスキー場の方々にご協力いただけたおかげで、安全に質の高いトレーニングを実施することができました。残念ながら雪不足の影響で甲信越での実施はできませんでしたが、選手の皆さんの真摯な取り組みを見て来季以降も可能な限り継続して実施することの必要性を強く感じています。
普及・育成・強化のサイクルを築き運用していくためには地域との連携がとても重要です。今後も計画的に開催し、情報共有や普及に努めて参ります。
今回開催の機会を頂けたことに心より感謝いたします。また各地域のアルペン委員会専門委員の皆様にもご協力いただけたことで多くの方にご参加いただくことができました。今後も皆様よりいただいたご意見を参考に、情報発信や教育の機会確保に努めて参ります。

報告: アルペンチーム セクレタリー 須貝 未里



































