競技

2016/11/02

【REPORT 2016/2017 SAJ TAKE OFF記者会見】6競技選手が抱負を語る

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 全日本スキー連盟(略称SAJ)恒例の「TAKE OFF 記者会見」が11月1日、東京恵比寿の「エビススバルビル」1階のSUBARUショールームで行われた。今回は、SAJの新体制を飾るように、皆川賢太郎常務理事を中心に新しいチームの愛称の決定、さらに選手強化を進めるためのマーケティング活動の強化などが発表された。

 選手はジャンプから葛西紀明、髙梨沙羅、ノルディックコンバインドの渡部暁斗、クロスカントリーの石田正子、アルペン湯淺直樹、フリースタイル・スキーハーフパイプの小野塚彩那、スノーボード・スノーボードクロスの桃野慎也と6競技7選手が出席、取材に訪れた多くのメディアを前に今シーズン行われる世界選手権大会、そして2018年のピョンチャンオリンピックの抱負を熱く語った。

 

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 はじめに競技本部長の成田収平より「オリンピックまで2シーズンとなったが、前回以上の成績を残せるよう各チーム一丸となって取り組んでいる。競技力の向上とともに人間力も高めてもらいたい」と挨拶、会見がスタートした。

 

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 続いてオフィシャルウェアの発表に移り、フェニックス・企画デザインセンターデザイン部の金平裕基様からニューユニフォームの説明があった。ニューユニフォームのテーマは「蒼天」。雲ひとつない青空を意味し、日本古来より「雲外蒼天」という言葉があるように「困難を乗り越え、努力して克服すれば快い青空が望める」という想いをこめている。熱き戦いの中で目指す頂は「蒼天」であり、そのテーマに相応しいデザインになっている。

 そのひとつとしては、江戸切子をモチーフとした矢来紋をアクセントモチーフとしてデザインされている。また、蒼天の青色をメインカラーとして青色の持つ「集中力を高める」、「生人を落ち着かせる」といった色彩心理の効果を期待している。

 メインジャケットには、レイヤリングを意識したシェル素材のジャケットも用意されている。シンプルな中にも静かなる闘争心を煽るユニフォームに仕上がっている。

 

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 東京運動記者クラブ・スキー分科会が毎年活躍した選手を「スノーリート賞」として表彰しているが、昨シーズン最も活躍した選手としてワールドカップ3度目の総合優勝を飾ったジャンプの髙梨沙羅選手(クラレ)が選ばれ、同分科会幹事社の読売新聞社・運動部の前田剛様から髙梨選手へ記念の写真パネルが贈呈された。

 

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 今シーズンより積極的にマーケティング部門強化に取り組んでいる皆川常務理事より説明があった。スキー人口の減少によりスキーマーケットの現状、これに対するSAJとしての取り組みなどが説明され、選手強化のためのマーケティング活動を積極的に展開することを強調した。そして新たなジャパンチームの愛称が「SNOW JAPAN」であることも発表された。

 

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 ジャパンチームのオフィシャルカーといえばSUBARUだが、同社専務執行役員・スバル国内営業本部長、細谷和男様から「SAJとは1976年からオフィシャルカーを提供しており41年もの長い付き合いになる」と挨拶をいただき、オフィシャルカーのキーが選手代表として登壇した髙梨選手に贈呈した。

 

 

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 新生SNOW JAPANの選手が登壇。メンバー紹介の後、司会のTBSアナウンサー宇内梨沙さんからそれぞれの選手へインタビューが行われた。

 

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 葛西紀明選手 来年開催される世界選手権大会は16歳ではじめて出場した会場、ラハティで行われる。その時は完璧にやられたのでリベンジしたい。オフシーズンは今年生まれた娘と遊ぶ時間もありリラックスできた。もちろん金メダルを狙う。

 

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 渡部暁斗選手 今年自転車で転倒して左手を骨折したが、その後の回復も早くむしろこれまでで一番いい状態。昨シーズンは2位ばかりで勝てそうなレースを落としているが、今年は意識して勝ちにこだわりたい。

 

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 石田正子選手 オフトレーニングは例年と変わりないが、あまり疲れを感じないので調子はいいと思う。この後、ノルウェーからスウェーデンと遠征があるが、とにかく一番いいパフォーマンスができるように頑張るだけ。

 

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 湯淺直樹選手 オフは大学院に通って勉強しているが、1日13時間くらいこもって勉強した。たまに空気イスとかトレーニング要素を取れ入れて……。世界選手権大会では入賞を目指して積極的なレースをしたい。

 

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 小野塚彩那選手 ワールドカップで連覇することができた。今季の目標はワールドカップ3連覇と世界選手権大会のメダル獲得。しかしあまり意識することなく平常心で立ち向かいたい。

 

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 桃野慎也選手 スノーボードクロスはかなりスピードが出て恐怖心との戦い。その間、クラッシュもあったり最後まで勝負の行方が分からない競技なので見る人にも面白いと思う。世界選手権大会の代表に選ばれたら表彰台を目指して頑張りたい。

 

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 髙梨選手 先日行われたNHK杯で優勝することができシーズンのいいスタートが切れた。来年の世界選手権大会、そして2018年のオリンピックと大きな大会が続くが、ひとつひとつしっかり取り組んでいきたい。

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 この後、報道陣との質疑応答に移り、集合写真の撮影で締めくくった。