競技

2017/03/21

アルペンFISチルドレンカップ
ALPECIMBLA参戦レポート

 

 ALPECIMBLA FIS CHILDREN CUP(旧トッポリーノ大会)は世界45カ国から選抜されたU16の選手たちが集う。過去、この大会でトップクラスに名を連ねた選手は、現在はワールドカップでも活躍しているほどの強者揃いの大会だ。世界を目指す選手の登竜門となっているレースと言える。

 

【女子SL】

 SL1本目は優勝候補のトップ選手が多くコースアウトする中、宮澤莉央選手(浅間中学校)が5位に入る大健闘を見せた。広田静空選手(士別南中学校)は34位、柳沢梨加選手(忠類SS)は36位と、大会の雰囲気に飲まれてしまったのか、練習時に見せていた好調の滑りが炸裂せず、大きな課題を残してしまった。今後はメンタル面も強化して行かなければならない。

 

01

女子スラローム:宮沢選手

 

【男子SL】

 期待の相原史郎選手(東海大学付属札幌高校)は1本目、実力通りの2位につけた。勝者となったイタリアのマテオ・ベンドッティに1秒以内に迫ると、会場は割れんばかりの歓声で盛り上がった。
 逆転を狙い2本目を攻めたが、若干の力みが裏目に出てまさかの失速。合計5位にとどまった。大健闘だが、本人の実力を考えると惜しい結果となった。小山敬之選手(内川中学校)、今井勢弥選手(川上中学校)は片足がゲートをまたいでDNFとなってしまった。

 

02

男子スラローム:相原選手

 

【女子GS】

 男女GSは氷のようなハードバーンだからこそ実現する同一セットにて競技が行われた。序盤の緩斜面から長く続く急斜面は、本命の選手がどんどん消えていく程の超難易度コース。

 1本目はハイスピードセットで度胸が試された。その難しいセッティングの中、広田選手はスーパーランを見せつけ、1本目7位につけた。
 2本目への緊張は無く、「むしろ早く滑りたい」とメンタルの強さをむき出しにしたが、2本目のリズム変化に富んだセットに苦しみ13位に後退してしまった。しかし、GSで7位のタイムをたたき出す実力が証明できたことで、彼女の中では大きな自信になったと思う。

 20位の柳沢選手も1本目25位から2本目の6番スタートでチャンスを掴みたかったが、大きな飛躍とはいかなかった。37位の宮澤選手は技術的にもメンタル的にも大きな課題ができ、克服次第では大きな飛躍に繋がるだろう。

 

04

女子GS:広田選手

 

【男子GS】

 SLで注目を浴びた相原選手は、1本目のハイスピードセットにリズムを崩され8位と出遅れてしまった。巻き返しをはかった2本目では、難度の高い急斜面を完璧にクリア。ラップタイムの期待をしたが、ゴール前でオーバーラン。大きく減速してしまった。結果合計5位と奮わなかったが、SL王者のマテオ・ベンドッティも急斜面で散ったことを考えると、ワンランク上の滑りを目指さなければならない。

  29位の今井選手はまだ中学2年生ということもあり、技術的にもメンタル的にも及ばなかったが、今後の成長に必要な経験ができたので、これからの飛躍に大きなチャンスとなる。小山選手は難易度の高いコースに対応できずDNFになってしまったが、この大会の悔しさをバネに大きく成長して欲しい。

 

06

男子GS:今井選手

 

【総括】

 相原選手のSLとGSでの5位入賞、宮澤選手のSL5位入賞。歴代選手の結果と比較しても素晴らしい結果であった。また、広田選手のGS1本目7位は十分にトップ争いができるポテンシャルを証明した結果と言える。確実にユースチームとして実力が上がってきているので、明確な目標を掲げ、トレーニング内容を効率化し、今後さらなる強化・育成に力を注がなければならない。

 

(レポート=佐藤久哉ユース小委員会副委員長)