競技

2018/09/05

【REPORT 第1次スノーボード(アルペン)遠征】
世界のトップを知るコーチのもと、新チーム始動

 2022年北京五輪に向け、新チーム体制となったスノーボード・アルペンチームは、8月3日〜8月24日の期間、ニュージーランドにて第1次スノーボード(アルペン)遠征を実施しました。新チームの大きなポイントのひとつは、ソチ五輪のスノーボード・アルペンパラレル種目において、アジア勢初の銀メダルを獲得した竹内智香選手(広島ガススキー部)のプライベートコーチだったフェリックス・スタドラー氏をチームのヘッドコーチに迎えたことです。スタドラー氏は、元々同種目の選手であり、世界の第一線で活躍した後、強豪国オーストリアのヘッドコーチも務め、指導者として多くの実績を残してきました。そんなスタドラー氏が作り上げる新チームに、選手もスタッフも気の引き締まる思いです。
 
 
 
トレーニング風景
 
 
 
 Aチームメンバーである3選手(斯波正樹選手、神野慎之助選手、佐藤江峰選手)は、昨シーズンのワールドカップにおいて、それぞれが決勝進出を果たしており、今シーズンは更なる活躍が期待されています。オリンピックの次のシーズンは、大会におけるコースセッティングやマテリアルにも変化が起きやすいシーズンでもあるため、選手たちは今の時期に新しいマテリアルのテスト、自分の滑りの確認や課題チェックをし、ライディングを丁寧にビデオで確認をしながら、徹底的に研究を行いました。
 雪上のコンディションは日々変わり、様々なパターンでのトレーニングを行うことができました。また、強風によりスキー場がクローズになってしまう日もありましたが、うまくケアに当てたり、フィジカルトレーニングを行うなど、限られた時間を有効に使って充実した時間を過ごしました。
 
 
スタドラーコーチの指導を受ける選手たち
 
 
 
 今回はアパートメントでの共同生活で、食生活では自炊を行いましたが、唯一の女子選手である佐藤選手が積極的に料理の腕を奮ってくれました。ついつい好きなものに偏りがちの食生活も、アスリートとしてのバランスを考えたり、個々のアレルギーなどを考慮したメニューを用意したりと、工夫が必要なことも多く、これからの遠征においても食生活はとても重要なポイントであると考えております。
 
 
 雪上外では、ミーティングに多くの時間を割きました。個別の方向性(目標に対する技術や取り組みの中長期計画)を考える内容の他、全体ミーティングではチームとしての強化計画や方向性を話し合い、選手とスタッフが同じ方向を向いて全力で活動し、選手の活躍に繋がるために必要なことを全員で意見交換をしました。まだスタートしたばかりのチームですが、世界トップの景色を知るスタドラー氏と共に、最高のチームを築き上げ、世界で活躍できるように取り組んでまいります。
  今後のスノーボード・アルペンチームへの応援をどうぞよろしくお願いします。
 
 
報告/スノーボード・アルペンコーチ 戸崎 啓貴
 
 
 
ゲートトレーニング風景