競技

2019/08/13

【REPORT 女性アスリートの強化支援 SESSION1】
スロープスタイル・ビッグエア⼥⼦選⼿のための教育プログラム

 7月27日~8月4日、宮城県の東北クエストで、独⽴⾏政法⼈⽇本スポーツ振興センター委託事業「⼥性アスリートの強化⽀援」(⼥性アスリートの競技⼤会等プログラム)の第1回⽬が開催されました。

 

参加選手

ビッグキッカー

 

 

 本事業は、「若年化している⽇本のスノーボード・スロープスタイル/ビッグエアにおいて、成⻑期の⼥性アスリートが抱える⼥性特有の課題に関する正しい知識を得ることにより、課題解決に必要な体制を整備し、国際競技⼒の向上ならびに国内における⼥⼦競技者層の拡⼤に資する競技会・教育プログラムの提供を⽬的」としており、昨年度と今年度の2ヵ年に渡る実施事業で、今回は北海道から九州まで全国各地から29名の⼥⼦選⼿とその保護者、3名の地域指導者が参加しました。

 

ミドルキッカー

暑熱対策

笑顔がはじける充実感

 

 

 SESSION1は夏休み期間を利用し、期間中両端の土日に保護者向けプログラムを集中させ、間の平日は選手のみの取り組み期間とし、より選手に主体性を求める形としました。また、習ったことや学んだことをそのままにせず、毎日振り返りシートに1日の目標、良くできたこと、あまりうまくいかなかったこと、次に頑張りたいことを記述するワークを重ね、日に日により具体的に自身の思いをアウトプットできるようになりました。

 

ウォーミングアップ

フィジカルチェック

元モーグル日本代表遠藤尚氏のトランポリン指導

 

 

 さらに、今回は保護者にも課題を出し、ご自身のサポートの在り方を振り返り、選手同様ワークシートへの記述、そして小グループによるシェアなどをして、トップアスリートを目指す子供たちへのかかわり方をより深める機会を設けました。

 

保護者向け心理講習

保護者グループワーク

 

 

 

 地域指導者の方には実際にプログラムの中に入っていただき、地域視点から中央への意見、また中央から地域への持ち帰りなど、双方向の学びを相互に得られることができました。

 

バイオメカニクス講習

ボルダリング

スラックライン

 

 

 次回はSESSION2が9月21日~23日に同じ東北クエストで開催されますが、このような事業で学んだことをその場だけやるのではなくて、いかに自分の環境の中で継続するかが成果の目標でもあるため、特に連続参加する選手の方たちへは「宿題」も設けて各家庭でも取り組みしてもらう形としています。SESSION1の9日間でも各選手、大きな気づきと変化が見られた様子なので、その実感したこと、気持ちを大切に、皆さんの目標に向かって意欲的な取り組みを継続していただければと願います。

 

English!

食事チェックシート記入

婦人科講習

目標設定講習

 

 

 最後に、本事業実施に関わり、施設提供いただいた東北クエスト、Active Resorts 宮城蔵王、川崎スケートパーク、並びに各プログラムスタッフの方々には大変大きなご協力を賜り、事業が安全で実のある内容で実施できたことに深く感謝申し上げます。

 

報告/スノーボードSSBAヘッドコーチ 上島しのぶ