競技

2019/09/17

【REPORT 第1次スノーボード競技(SBX)タレント発掘育成事業遠征】
高原宜希ANC2連勝!! 藤田華恋5位、中村優花6位、広野あさみ8位

 

 8月21日~9月6日の日程で第1次スノーボード競技(スノーボードクロス)タレント発掘育成事業遠征を行い、オーストラリア・マウントホッサムでの雪上トレーニングを行うのと同時に、オーストラリア・ニュージーランドカップ(ANC)2戦に参戦してきました。

 

 

集合写真

 

 

 ANCでは高原宜希選手(中京大学)が2戦とも優勝を飾りました。今回のANCにはオーストラリアチームはもちろんのこと、さらにはドイツチームも参戦しキャメロン・ボルトン選手(オーストラリア)やポール・バーグ選手(ドイツ)といった昨年のワールドカップのビッグファイナリスト5名が出場する中での素晴らしい結果でした。中でも1戦目のビッグファイナルは手に汗握る熱いレース展開でした。スタートセクション後のロールセクションをボルトン選手と横一線で走る高原選手。中盤2番手の位置から虎視眈々とオーバーテイクの機会を伺い、ビッグキッカー後のバックサイドバンクでアウトラインからスピードを繫いでバンク内でラインを変えインサイドからボルトン選手を抜き去るという技ありのレース運びを見せてくれました。

 

 

ビッグファイナル1(グリーンビブ:高原選手)

ビッグファイナル(グリーンビブ:高原選手、レッドビブ:Cameron BOLTON選手)

 

 

 また、手計岳隆選手(日本体育大学)が予選を1戦目5位、2戦目7位で通過。2戦目では出場した日本人選手が全員予選を通過するなど、少ない滑走日数で臨んだレースでしたが、春からのフィジカルトレー二ングの成果もあり各選手がしっかりと結果を残してくれました。

 

スモールファイナル(手前から広野選手、中村選手、藤田選手)

 

 

 ANCの直前には1週間専用コースを使用してのトレーニングセッションがありました。このトレーニングセッションにはオーストラリアチーム・ドイツチーム・中国チームそして日本のパラ代表チームも参加していました。選手たちは各々自分の課題を見つけ、それに取り組みました。間近で世界のトップ選手の滑りを見て、そこからレベルアップするためのヒントを得た選手も多くいたと思います。毎日撮った映像をチェックし、五十嵐ヘッドコーチからフィードバックをもらいそれを次の日に試す、そんな技術向上のためのプロセスがそこにはありました。特に若い選手たちにとって、このトレーニングセッションはとても有益な時間だったと思われます。

 

 

スタートセクション

ビッグファイナル2

 

 

 今回の遠征では素晴らしい収穫が多くありましたが、同時に課題も見つかりました。春から続けてきているフィジカルトレーニングの進捗状況によっては、雪上で十分にトレーニングを行えないこともあるということです。そして、その事を若い選手たちにしっかりと伝え理解してもらうこともコーチの責務であると考えます。今後も選手にはフィジカル強化の重要性・必要性をしっかりと伝え、雪上に出た際には十二分にトレーニングに取り組めるようになってもらいたいと思います。

 

 選手のさらなる技術向上、そしてチーム力の向上に選手・スタッフ一丸となって邁進していきたいと思います。今後とも応援の程よろしくお願いたします。

 

報告/スノーボードクロスコーチ 木﨑 健斗