競技

2019/12/23

【REPORT 第4次スノーボード(スロープスタイル/ビッグエア)遠征】
岩渕麗楽が優勝&BA年間優勝、村瀬心椛2位、木俣椋真3位のWC初表彰台
アトランタベースボールスタジアムでのエアーはまた違う雰囲気

12月20日、メジャーリーグのアトランタブレーブスの球場でのビッグエアワールドカップが行われました。普段はメジャーリーガーなどしか入れない会場に入れることがとても嬉しく、とても新鮮でした。

会場となったサントラスト・パーク

男子は、トップ選手は予選から1440以上の技を出してきていて、とても熾烈な予選となりました。男子で唯一決勝に残ったのが木俣涼真選手(ヤマゼンロックザキッズ)。濱田海斗選手(ムラサキスポーツ北海道)はバック1620を決めるも、決勝進出まであと1人のヒート6位で予選敗退でした。

飛田流輝選手(日本体育大学)、鈴木淳宏選手(キララクエストスノーボードクラブ)はフロント1440を決めましたが点数が伸びず、國武大晃選手(STANCER)もダブルバックテール1440という新しい軸の1440を決めるも予選敗退。今回は普段のワールドカップのジャッジと違い、各国の選手、コーチとジャッジ陣の間で演技に対する考えがずれていたように感じました。そんな中、安定感がありトリプルコークを得意とする木俣選手は予選3位通過することができました。

決勝では木俣選手はフロントトリプル1440とCABトリプル1440で3位となり自身初の表彰台に乗ることができました。

木俣椋真選手

濵田海人選手

男子表彰式

女子は、鬼塚雅選手(星野リゾート)がCAB1080、岩渕麗楽選手(バートン)がバックダブルコーク1080、村瀬心椛選手(ムラサキスポーツ)がフロントダブル900で全員予選通過できました。6人決勝に3人日本人が入れたのはとても良かったです。

決勝では、鬼塚選手がフロントダブル1080でランディングのリカバリーで膝を強打し、2本目終了時点でDNS(Did Not Start)しました。村瀬選手はフロントダブル900を決め、バックダブル1080でランディングでノーズが少し浮きましたがなんとかランディングし、最後に逆転を狙ったバックダブル1260で失敗し準優勝となりました。岩渕選手はバックダブル1080とフロントダブル900をきれいにまとめ、通算5度目の優勝を獲得することができました。

岩渕麗楽選手

村瀬心椛選手

鬼塚雅選手

女子表彰台

今大会で2019/2020シーズンのすべてのFISワールドカップ・ビッグエア種目が終わり、岩渕選手が昨シーズンに続き年間種目別優勝を2シーズン連続獲得、鬼塚選手も3位、木俣選手も3位となりました。
 いつもインスタグラムやFACEBOOKでの応援メッセージありがとうございます。1月からのスロープスタイルもがんばります。

2年連続の種目別優勝を決めた岩渕麗楽選手

今大会のトロフィーは会場にちなんで金銀銅のバットでした。気分はメジャーリーガー?

報告:スノーボードSSBAテクニカルコーチ 西田 崇
撮影:Lee Ponzio