競技

2019/12/27

【REPORT 第3次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】
19/20シーズン開幕。男子は2大会連続でダブル表彰台獲得のスタート

スノーボード・ハーフパイプチームは、12月6日〜12月23日(16泊18日)の日程で第3次スノーボード(ハーフパイプ)遠征を行いました。

<アメリカ、カッパーマウンテンWC遠征(12/6~12/15)>

2019/2020シーズン初戦はアメリカ・カッパーマウンテンのワールドカップ。第2次遠征でトレーニングを積んできた成果が試される初戦となりました。最終結果は、以下の通りです。

男子2位/戸塚優斗選手(ヨネックス)
  3位/平野流佳選手(ムラサキスポーツ)
女子4位/今井胡桃選手(プリオHDスキー部)
  7位/松本遥奈選手(クルーズ)
  8位/小野光希選手(スノーヴァ溝の口-R246)
  9位/冨田せな選手(チームアルビレックス新潟)
  12位/冨田るき選手(開志国際高校)

第1戦カッパーマウンテン大会男子表彰台

 

男子はそれぞれが全力の演技ができた結果で、優勝したスコッティ・ジェームス選手(オーストラリア)との差がはっきりした試合でした。その差は手の届く範囲で、今後に向けて選手とミーティングを重ね戦略を立てていきます。

戸塚優斗選手

平野流佳選手

女子は決勝に進出した選手も予選敗退した選手も、自身の全力が出せずにこの結果になったことを悔やんでいました。予選が2本あるため、1本目は確実な滑りをしようという心がこのような結果を生み出したと分析しました。確実な滑りを求めるばかり、練習では攻める練習ではなく確実な滑りをすることに気を取られて本来練習しないといけないことを手薄にしてしまっていたからだと考えます。全力で毎試合滑ることによって選手自身の自信にも繋がり、技のベースを上げることにも繋がるので、今後はトレーニング時から全力の滑りで取り組むことに切り替えて挑みます。

WCデビューを果たした小野選手と冨田るき選手

松本遥奈選手

今回のワールドカップは今季から強化チームに加入した小野選手、冨田るき選手のデビュー戦となり、8位と12位という結果を得られたことについては日本女子のレベルの高さを感じ、彼女たちの堂々とした滑りに今後への期待も膨らむ試合内容となり成果を得られました。

<中国、シークレットガーデン(12/16~12/23)>

 今季2戦目のワールドカップは次期オリンピックの舞台ともなる中国のシークレットガーデンで行われました。今回のシークレットガーデンでは毎日風速が4〜5mあり、気温は-13~-16度の厳しい環境となりました。風も寒さもありますが、オリンピック本番のための事前準備としてはとても良い経験になりました。予選も決勝も風があり、大雪のコンディションの中ではありましたが、サービスマンの帯同により選手達は積雪によってボードが走りにくくなるということがなく、自分のベストパフォーマンスに繋げることができたと思います。オリンピック本番に向けて、選手のみならずサポートスタッフの現場シミュレーション、準備を進めています。

男子2位/戸塚優斗選手(ヨネックス)
  3位/平野流佳選手(ムラサキスポーツ)
女子6位/今井胡桃選手(プリオHDスキー部)
  8位/冨田せな選手(チームアルビレックス新潟)
  9位/小野光希選手(スノーヴァ溝の口-R246)
  10位/松本遥奈選手(クルーズ)
  18位/冨田るき選手(開始国際高校)

第2戦シークレットガーデン大会男子表彰台

サービスマンサポート

 前回のカッパーマウンテン大会に続き、男子は優勝こそ逃してしまいましたが、攻めた滑りでも完成度が高く良い演技内容でした。戸塚選手、平野選手の日々の努力の成果が勝負強さに繋がっていることを感じられました。
 女子は決勝に2人しか進出させることができずとても悔しい結果になってしまいましたが、次の遠征に向けてのプランも立て選手全員前向きな姿勢です。敗因としては、ハーフパイプに合わせることに少し時間がかかりすぎたことだと感じています。今井選手も形状に合わすことに苦戦していましたが、予選から自信に満ち溢れた滑りで堂々の決勝進出を決めていました。

スタートエリアでのコーチング

ゴールエリアでの女子選手

試合会場によってハーフパイプの形が変わるので、公式トレーニングで本番に向けて不安要素を排除し、自信を付けさせることがとても大事だと感じました。
 毎試合、細かい修正ポイントや課題が見つかるのですが、一気に全部変えても考えることが増えてしまうので、単刀直入に伝えるのではなく、コーチたちの発する言葉の中から選手達を誘導できるようにしていきたいと思います。

悔しい想いは次の糧へ

チームは年明けからの後半戦に向けて準備を進めて参ります。応援ありがとうございました。

報告/スノーボード・ハーフパイプ技術コーチ 青野 令