競技

2020/02/14

【REPORT 第7次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】
DEW TOURサポート

 

 2月1日〜2月9日の日程において第7次スノーボード遠征を(ハーフパイプ)遠征をアメリカ・カッパーマウンテンにて実地しました。
 本遠征はDEW TOUR参戦選手のサポートを目的とし、チームから招待された戸塚優斗選手(ヨネックス)、今井胡桃選手(プリオHDスキー部)、松本遥奈選手(クルーズ)の3名が参戦し、各国から集まる強豪選手が集う舞台で自身のパフォーマンスを出させることを目的としサポートしました。

 

コース全景

松本遥奈選手

 

 

 会場となったカッパーマウンテンスキー場は、X GAMES同様プロ最高峰の大会に相応しいクオリティの競技施設、環境が準備され、公式練習から大会まで全てスノーモービルでの運搬のため、トレーニング中も7〜8分に1本滑れるペースで非常に効率の良い練習が行えました。

 今回の大会コースはModified Superpipeという普段滑るハーフパイプとは異ったスロープスタイルに似たコース形状で、2セクションキッカー(ジャンプ)を飛んでからハーフパイプを滑るという難しいコースレイアウトで、特に女子選手2名はコースに慣れるまで時間を要しました。

 コースセクションが難しいため、選手とは密に演技構成を話し合い、各セクションではこのトリックを出そうなどと伝えながら最善の準備をして大会に臨みました。

 今回の遠征にも内田トレーナーHPS(ハイパフォーマンスサポート)に帯同頂き、雪上練習前後にはケア対応を施し身体のコンディショニング、負傷時に備えた準備を行い、不安なく大会に臨む環境を用意することができました。

 

公式練習前の今井選手

公式練習時の松本選手と村上コーチ

 

 結果は、男子・戸塚選手が2位に入り表彰台を獲得。戸塚選手においては決勝3本全てルーティーン構成を変える演技を行い、3本とも全てパーフェクトに決めました。特に3本目のルーティーンではF1440からCAB1260を決めましたが、1位のスコッティ・ジェームス選手とは2点差の僅差で、2位の結果にはなりましたが先に繋がる素晴らしい内容となりました。

 女子では松本選手がオークリーで出場したチーム戦で1位、個人では6位、そして今井選手は公式練習中に転倒し、負傷のため残念ながら欠場となりました。

 松本選手も、個人戦では果敢に攻めラストヒットでX GAMESでも成功させたF1080にトライしましたが、決めることができず6位という結果になりました。

 

個人男子表彰式

チーム戦優勝の松本選手

 

 今後の課題として、男子・戸塚選手は1位のジェームス選手と比べるとBackside側のスピンが弱いのでBackside側のスピンの強化、女子・松本選手に関しては全体的なエアの高さ、グラブの強化をしていくことが大事だと感じましたので、そこを重点的に強化していきたいと思います。

 X GAMESに続き、このDEW TOURのプロ大会においては、サポートメーカーのご担当者の方々とも連携を取りながらサポートを進められたことは、今後オリンピックに向けての協力体制の構築においても大きな1歩となりました。

 次戦はワールドカップ最終戦となるカナダ大会(カルガリー)になります。ここでも選手全員が最大限の力を出せるようサポートして参ります。

 引き続きスノーボード・ハーフパイプチームへの応援を宜しくお願いいたします。

 

報告/スノーボード・ハーフパイプコーチ 村上 大輔