競技

2021/01/06

【REPORT 第1次スノーボード競技(アルペン)
タレント発掘育成事業遠征/有望アスリート 海外強化支援事業遠征】
世界ジュニアで3つのメダルを獲得!

 まずは、この状況下において様々な支援やご協力頂いた皆様に対し、スノーボードアルペンチームより御礼を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。

 本遠征の最大の目的はジュニア世界選手権(ラッハタール・オーストリア)でしたが、その前哨戦としてヨーロッパカップ(ホッフフューゲン・オーストリア)にも参戦いたしました。しかし、ヨーロッパカップがコロナウィルスの影響でキャンセルとなり、大幅なスケジュール変更を余儀なくされることとなりました。皆様ご承知の通り、ヨーロッパもコロナウィルスによりロックダウン、行動制限、渡航制限など、スノーボードはおろか経済活動や現地の方々の生活にも多大な影響があり、それを現地で我々は身をもって体験しました。

 そんな中において、ご協力いただいた現地のスキー場のおかげで、日本、ウクライナ、ブルガリアの各代表チームが一体となりトレーニングをすることにより、選手たちは、競技力だけが大切なのではなく、協調性、他人を尊重することの大切さも、この国際経験を通して学ぶことができたと考えております。これが本来の遠征のもう一つの目的と言っても過言ではないように感じております。

 

 

競技終了後の1枚

共に練習したブルガリアチーム

 

 

 さて、今回のジュニア世界選手権は、コロナウィルス感染拡大の影響で昨シーズン終盤に予定されていたものが、今シーズンにシフトされたもので、この世界情勢により残念ながら不参加の国もありましたが無事開催されました。日本チームでは、篠原琉佑選手(大東文化大学)が公式トレーニング時の受傷により残念ながら欠場となりました。
 大会初日はPSL(パラレル回転)。三木つばき選手(CATALER)、清水大智選手(同志社大学)が出場し、三木選手が銀メダルを獲得、清水選手は決勝ラウンドには進出しましたが、ミスもあり12位でした。
 大会2日目、PGS(パラレル大回転)。この種目も三木選手が見事に銀メダルを獲得、清水選手もベスト8の壁を突破し7位にランクインされました。
 大会最終日、チームPGS。これは男女がペアを組み、陸上競技のリレーのようなフォーマットで行われる競技です。PSL、PGSで男女ともに金メダルを獲得してるロシアチームが、この種目の金メダル最有力候補と目されておりましたが、決勝はこのロシアと日本の対戦となり、我々日本チーム(清水、三木ペア)は銀メダル獲得となりました。

 

 

PSLでの清水選手

Team PGSで銀メダル獲得の清水選手(左)、三木選手(右)

 

 

 結果として、日本チームは銀メダル3つ、ベスト8突破と良い結果ではありますが、目標としては届かなかった部分もあり、チームスタッフ、選手共に嬉しさと悔しさがあります。この感じた悔しさとは何か、この悔しさを埋めるには何が必要のか、代表チーム遠征とは常に成果を求められて当然であり、それをどう考え行動するかが常に必要である。それを日々のトレーニングでも忘れず次の遠征に備えたいと考えております。

 

※有望アスリート海外強化支援事業遠征:ターゲットアスリート三木選手

 

報告/スノーボード・アルペンコーチ 千葉 淳