競技

2021/03/25

【REPORT 第1回スノーボード(アルペン)合宿】
シーズン集大成に向けた最終調整と今後の課題を考える

 3月15日〜17日の3日間にわたり、阿寒湖畔スキー場ウタラにおいて、第1回スノーボード(アルペン)合宿を開催しました。当合宿直後には同会場において全日本ジュニア選手権大会、さらに全日本選手権大会開催が控えており、大会バーンを使用しての実践的なトレーニングを実施することができました。

 

 

山田大悟選手雪上トレーニング(山田大悟選手)

 

 

 阿寒湖は北海道においても寒さが厳しい地域にあり、さらにアルペンスキーの大会や合宿が多く開催されていることから、人工降雪機が完備されインジェクションを施したアイシーなバーンが特徴的なスキー場です。この時期にもなるとさすがに気温が上がりコース上にも柔らかい雪がのってはいたものの、ベースにはしっかりとしたハードパックバーンがあり、国内のスノーボード大会ではこのようなコンディションでの大会、トレーニングができる環境がまだまだ少ないことから、海外での活躍を視野に入れている選手たちにとって非常に有意義なトレーニングを行うことができました。

 また、シーズン後半であり集大成と言える全日本選手権大会を目前に控えるこの時期は、精神的にも肉体的にも追い込まれやすい時期でもあり、心身の疲労から怪我にもつながりやすいデリケートな時期でもあることから、雪上でのトレーニング以外にも、コンディショニングの大切さや、自分の体力・筋力についても今一度考える機会となりました。

 

 

朝のウォーミングアップ朝のウォーミングアップに取り組む選手たち

 

 

 雪上での技術の見直し、向上だけでなく、雪上以外においても日本を代表する選手として取り組んでいってほしいフィジカルの強化やコンディショニングの重要性についてはシーズンを通して指導を続けた部分でもありますが、若い選手たちにとってまだまだ馴染みの薄い部分であると同時に、これまでの体力と技術レベルにおいてはそこまで重要視してこなかった部分でもあるため、より一歩二歩と選手として上を目指していく上で必要になってくる部分であることを理解し、今後の活動に役立てていってほしいと願っています。

 合宿を終えた選手たちは直後にレースをこなし、目標としたリザルトを手にした選手、手にできなかった選手、それぞれが結果を受け取りました。来季やその先に目指す目標を改めて考えた時、今後どのような取り組みが必要なのかを考え、行動に移しシーズンを終えてほしいと思います。

 

 

 今回の合宿開催にあたりご協力いただいた阿寒湖畔スキー場、ニュー阿寒ホテルの皆様、また、コロナ禍がまだまだ落ち着かないなかにおいても選手・スタッフ、周辺環境に十分に配慮をしながら昨年実施できなかった全日本選手権大会を安全に開催してくださった大会実行委員の皆様に心から感謝を申し上げます。

 

 

 引き続き選手たちの活躍にご期待、応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

報告/Division2 スノーボード・アルペン コーチ 戸崎 啓貴