競技

2021/05/26

【REPORT 第6次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】目標を達成するために

 

 2021年5月7日から2021年5月24日、16泊18日の期間でアメリカ、カリフォルニア州にあるマンモスマウンテンにて第6次スノーボード(ハーフパイプ)遠征を行いました。選手は男子選手4名、女子選手5名参加しました。

 

 今回の遠征実施にあたってはコロナウイルス感染拡大傾向にある中での実施となり、本遠征を行うために、選手、スタッフの体調管理の徹底、雪上トレーニング以外の行動制限を設定し、選手達に理解をしてもらい遠征を行う事としました。

今回の遠征の目的として、2022年の北京オリンピックで我々が掲げるメダル複数個の獲得を現実化するための重要な遠征でした。なぜなら本年度はシーズン中での隔離対応などでコロナウイルスの影響を受け前年度に比べスノーボードをする時間が明らかに少なく、練習する機会が無かった為今回の遠征はチームとして必要不可欠なものでした。

 

 

天候にも恵まれ最高の環境でのトレーニング
天候にも恵まれ最高の環境でのトレーニング

 

 

選手達は大会期が終わりそれぞれの反省点を含め、オリンピックでどう戦っていくかをコーチとトレーニングプランを立て今回の目標を定めました。トップの男子選手は、戸塚優斗選手(ヨネックス )、平野流佳選手(太成学院大学スキー部)FW1440、BW1260、CABW1440、SBW1260を目標とし、片山來夢選手(バートン)はCABW1440、FW1440、SWチャック、BW1260を目標としオリンピックメダル獲得に向けての技が毎日繰り返し行っていました。そして今回ジュニア枠としてジュニア世界選手権で優勝した中川海秀選手(新日本スキー研究会)も参加し基礎ベースを上げつつ、動作解析スタッフの白川さんとFW1080の軸の確認など、エアマットを使用し練習を行いました。

 

 

HPS動作解析白川氏と青野コーチとでのコーチング風景
HPS動作解析白川氏と青野コーチとでのコーチング風景

エアーバッグを活用したトレーニング
エアーバッグを活用したトレーニング

 

 

トップの女子選手は、小野光希選手(バートン)はCAB1080、冨田せな選手(チームアルビレックス新潟)はF1080、B900、今井胡桃選手(プリオホールディングス)は高さとグラブ、松本遥奈選手(クルーズ)はB900を目標に練習をおこないました。ジュニア枠としてジュニア世界選手権で優勝した鍛治茉音選手(TJR)も参加し、トップの女子チーム同様F1080や高さを重視して練習を行いました。

 

 

鍛治選手
鍛治選手

村上コーチ、深澤コーチとでのコーチング風景
村上コーチ、深澤コーチとでのコーチング風景

 

 

 掲げた目標を達成する事はそう簡単な事ではありませんが、リスクを背負って行えた遠征は選手の今しか練習できないという姿勢を見る事ができ我々の掲げる目標に明らかに近付いていると確信しました。

 今後の活動として、巡回指導などをしながら基礎滑走能力を向上しスピンに繋げて行きたいと思います。

 今シーズンは大きな怪我も無く、コロナによる感染者も出さずにシーズンを終える事をとても嬉しく思います。

 

 

HPS内田トレーナーのケア風景
HPS内田トレーナーのケア風景

 

 

 北京オリンピックまで残り9ヶ月。コロナウイルスの収束を願い、安全環境の中で目標達成に向け1つ1つ準備をして行きたいと思います。 いつも多くの応援、ご支援に励まされて活動できていることに感謝致します。

 

 

報告/スノーボード・ハーフパイプ 技術コーチ 青野 令