競技

2021/09/16

【REPORT 第3回スノーボード(SSBA)巡回指導】
足圧測定によるパフォーマンスと科学的根拠のすり合わせ

9月12~14日、スロープスタイル・ビッグエアのNTC競技別強化拠点である東北クエスト(宮城県村田町)において、日頃よりここでジャンプ練習を行なう濵田海人選手(ムラサキスポーツ北海道)の足圧センサ測定のため、第3回スノーボード(SSBA)合宿の代替え事業として巡回指導を実施しました。スタッフは事前にPCR検査の陰性を確認し、屋外施設ではあるも十分な感染予防対策を施した上で訪問しました。

濵田海人選手  濵田海人選手
センサの設定をする濵田選手  センサの設定をする濵田選手

昨年9月からこの取り組みを始めましたが、測定する上での大きな課題は何と言っても足圧センサを内蔵するインソールの防水でした。マットでのジャンプ練習は水を撒いて行なわれるため、どうしてもブーツの中まで水が浸み込みます。インソールまで浸水してしまうとデータが取れなくなるため、HPSC(ハイパフォーマンス・サポートセンター)/JISS(国立スポーツ科学センター)スタッフの総力結集でテストを重ね、完璧な防水、且つ選手のブーツ感覚に支障の出ない仕様を実現することができました。

スタートエリアでの測定作業 スタートエリアでの測定作業
背後からの撮影カメラ 背後からの撮影カメラ

順調に4方向それぞれの回転数が異なるジャンプの測定を積み重ね、足圧の分布と左右の加重の視覚化を映像と同期させたデータをもとに、選手・テクニカルコーチ・トレーナー・JISS科学スタッフにて、選手・コーチの感覚とデータが見せる現実を照らし合わせ、密なディスカッションを行ない、うまくいったジャンプ/そうでないジャンプの力学的根拠とパフォーマンス側のフィーリング、フィジカルの課題とをすり合わせ、技術力向上のカギを握る当てを探る大変実のある成果を得ました。

背後からと横からの映像を見ながらディスカッション 背後からと横からの映像を見ながらディスカッション

このようにテストデータの活用効果が高いことが実証されたため、今後はナショナルチームトップ選手を中心に足圧データを蓄積し、更なる技術力向上の高回転化、またこれからトップを目指すジュニア選手への上達のヒント、メソッド提供につなげていきたいと思います。

報告:スノーボード・スロープスタイル/ビッグエア ヘッドコーチ 上島しのぶ
写真:Lee Ponzio

※競技の特性上、マスクを外している場面がございますが、
当合宿はSAJ感染対策ガイドラインのもと参加者全員に事前のPCR検査を実施し、
陰性を確認したうえで実施しております。