競技

2022/03/11

【REPORT 第4回スノーボード競技(アルペン)タレント発掘育成事業合宿】大会直前の実践トレーニング合宿と、今季最後の国内FIS大会を終えて

スノーボードアルペンUチームならびに国内強化選手を対象とした今季最後の国内合宿が3月2日~3月3日の2日間、秋田県はジュネス栗駒スキー場にて実施いたしました。
▲※遠征の概要はこちら

全日本選手権を終え、今季最後のFIS大会直前に組まれた当合宿では、大会開催バーンを使用させていただき、最終戦をかなり意識した形でのトレーニングを行うことができました。残念ながら悪天候という状況下でもありましたが、ジュネススキー場、やまゆり温泉HOTEL BLANC、ならびに秋田県連の皆様には多大なるご協力をいただきましたことをこの場を借りて心よりお礼申し上げます。

大会コースはロールもあり、技術力を求められるコースレイアウト
大会コースはロールもあり、技術力を求められるコースレイアウト

過去に全日本選手権も開催された当スキー場は1枚バーンでパラレル種目を実施するにはとても適したコース環境です。以前の大会開催時は大雨から急激な気温低下という状況で滑落する選手も多かったのが印象的でしたが、今回は春先の水分を多く含んだ、足元を取られやすい緩んだ雪面という環境で、選手たちも対応に苦労をしている様子でした。
そのような状況から、扱いの難しさという面においては、自分自身の滑りのレパートリーを増やすことで対応能力を養うことの重要性を感じることができた合宿となりました。
今回はレース直前ということで調整がメインとはなりましたが、今季4回実施した国内合宿を通して選手たちの成長を見ることができたと同時に、これから世界に飛び出していく選手たちに今何が必要なのか、どうすればステップアップに繋がるのかを改めて見つめ直し、トレーナーチームともたくさん協議を重ね、来季、さらに4年後、8年後に向けての方向性についても考えていく貴重な時間を過ごすことができました。

トレーニング中の様子(兼松直生選手)
トレーニング中の様子(兼松直生選手)

国内合宿、さらに国内におけるFIS大会がこれで今季分全てが終了し、選手たちの中でも満足のいく成長を得られた選手、悔しい思いをした選手、様々な表情を見かけました。
コロナ禍、さらにオミクロン株の拡大という非常に難しいシーズンにおいて、個人でもチームとしてもこれまでのように海外遠征にもいくことも非常に難しく、トレーニング・出場する大会のいずれにおいても、強化指定選手の多くが思い描いた活動が出来ずに苦労したのではないかと感じます。
スノーボードアルペンチームは今の若い世代において非常に選手層も厚く、選手同士での切磋琢磨し合える環境に強みと魅力がある状況です。これらをしっかりと活かしながら育成を続け、一人でも多くの選手が世界のトップで戦えるようなチームとなれるよう、これからも選手・スタッフが一丸となって大きな目標に向け、努力を続けていきたいと思います。
引き続き選手たちへのご声援をよろしくお願いいたします。

スノーボード・アルペンチーム
スノーボード・アルペンチーム

報告: スノーボード/スノーボードアルペンチーム 国内ヘッドコーチ/セクレタリー 戸崎 啓貴

コンテンツ内に集合写真撮影時のみマスクをずらしている場面がございますが、当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもとで実施しております。