競技
2013/11/15【REPORT スノーボード部コーチセミナー】
地域指導の現場で活きるスキル習得を目指して
10月25~28日及び11月9日に、平成26年度スノーボード部コーチセミナーの集合講習(理論・陸上実技/講習全般・ジャッジング)を行いました。本事業は、一貫指導システムの中で、競技者育成プログラムに基づいたSAJスノーボード部の強化方針、強化理念を理解、共有し、地域レベルからジュニア、トップレベルの競技者育成とその競技力向上に貢献できる、地域から中央のスノーボード指導者を養成することを目的とし、今年度よりスノーボード部で実施する新たな事業です。
カリキュラムは以下の資料の通りで、10月の日程では、まずは地域指導者が知識として理解すべきベーシックな内容を扱いました。理論講習の科目には筆記の修了試験もあり、現場で活きる知識をしっかりと覚えることを義務付けています。また、今回はジュニア合宿と一部合同で行ったため、実際のフィールドテストの測定員の経験をしたり、自ら身体を使ってトレーニングメニューをこなす陸上での実技講習なども行いました。
11月の日程では、HP、SBSを指導するフリースタイル系種目の指導者を対象に、ジャッジクリニックとの併催で、現場で実践能力が問われるICRの理解や、現在進行の国際スタンダードなど、国際ジャッジの橋本涼氏を招き、生の情報を学習要素として取り入れました。
今年度のカリキュラムは、AL、SBXを指導するスピード系種目の指導者の科目であるコースセッティング、そして雪上実技であるフリーライディングの基礎とマテリアルの適切な選択を残しています。こちらは雪上シーズンに実施され、それで今年度のコーチセミナーのカリキュラムは終了し、試験を合格した修了者は、スノーボード部が行う強化事業への視察参加などの特典を受けることができます。
修了まではもうひと踏ん張りですが、今回学んだことをぜひ地域に持ち帰って、将来のトップアスリートを地元から輩出できるよう、受講の指導者の方々には持てる力を発揮していただきたいと願います。今後のスノーボード競技の発展には、広い地域からの底上げが必要です。想いのある地域指導者の方々とともに、強い協力体制を築いて、選手育成・強化活動に邁進していきたいと思います。
報告者:ヘッドコーチ 上島しのぶ
受講者によるグループディスカッション
「コーチに求められるスキル」について発表
柘植メンタルコーチによるスポーツ心理学
体力トレーニングの陸上実技
スノーボードの未来を担うSBコーチセミナー第一期生