SB HPチームの今回の合宿では、本格的なシーズンを前にした雪上での技の強化、精度向上の為のトレーニングと、シーズンインに向けた体力強化の二つを目的として行った。この時期、風の影響でコンディションが不安な中、前半は雪上での効果のあるトレーニングを行えた。各々の取組んでいる課題に向け反復でのトレーニングを行い、技一つ一つの精度を上げる為のトレーニング行った。

今回の合宿ではマルチサポート事業の一環として、トレーナー、情報戦略、映像、栄養からのサポートスタッフ派遣を行い、選手達のトレーニング環境の充実を図った。1日の流れとしては、起床後のラジオ体操～ウォームアップ～朝食～雪上トレーニング～クールダウン～昼食～コンディショニングトレーニング～フィジカルケア、映像サポート、ミーティングの流れで行い、選手達がトレーニングに集中できる環境、流れをつくった。

前半から参加の選手達は雪上、陸上共に精力的にトレーニングを行い、次に繋がる良い成果を上げる事ができた。途中合流となった平岡選手、平野選手も、限られた期間の中でも集中したトレーニングを行い、技の感覚を確かめ次へと繋げる事ができた。午後からの陸上でも走り込み中心のメニューで体力の強化を図った。

今回は栄養サポートとして食事つくりを行ってもらえた事で、トレーニング時間に合わせた食事の提供、栄養を考えたバランスの良い食事内容と、1日の中での主となる大事な「食事」の時間を有効にかつ有益にする事ができた。映像においても撮影した映像を即時にipadに転送し映像を確認できるシステムを試み、トレーニングの効率と質を向上させる事ができた。合宿後半には情報戦略の一貫としてジャッジの採点観点等を現場で指導してもらい、各々の取組んでいる演技構成の質をあげるきっかけをつくる事ができた。

今回の合宿では各分野のサポートが機能する事で、トレーニングにおいての環境が整い、質の高いトレーニングができたと考える。多くのサポートの力がひとつになり、今回の合宿を支えていただいた事に感謝したい。ソチ五輪でのメダル獲得に向けてHPチームは一丸となって進んでいく所存である。

報告者：SB HP TEAM 治部　忠重