競技

2022/10/17

【REPORT 第1次スノーボード(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業 遠征報告】
~シーズンインに向けての海外トレーニング~

▲第1次スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業遠征の概要はこちら

出発前のチームミーティンク゛出発前のチームミーティンク゛

令和4年9月25日~10月10日の日程において本シーズン最初となるスノーボード(ハーフパイプ) U19ジュニアチームの第1次スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業遠征を実施しました。

今回遠征が行われるスイス・サースフェーは居住標高1800m、トレーニング標高3500mの高地となるため、到着後のトレーニングを万全にする為の事前準備として国立スポーツ科学センターにて3日間の高地順化の低酸素トレーニングを実施して臨みました。

国立スポーツ科学センターの合宿では3日間フィジカルトレーニングのみにフォーカスして、基本となるフォームの確認、低酸素での有酸素トレーニングなどのメニューを行いました。夜の時間では選手ミーティングを行い合宿での目標設定、トレーニング計画などを確認し本合宿の目的を明確にして臨む環境を整えました。

スイスでの雪上トレーニングでは前半5日~6日は悪天候のため思うように滑走することができない日々が続き、選手たちもストレスを抱えたスタートとなりましたが、事前のフィジカルトレーニングを行ってきたことをすぐに継続、実践する機会となり有効な時間活用を進めることができたと思います。

最高のトレーニンク゛環境最高のトレーニンク゛環境

以降は連日の晴天に恵まれ最高の環境においてトレーニングを進めることができました。
生活面においてもアパートタイプの宿舎に滞在し、自炊生活において栄養指導で学んだ知識を活かす機会を得ました。
合宿生活では6時起床、8時30前後のゴンドラで移動し、ウォームアップを経て雪上トレーニングスタート10時から最終14時まで雪上トレーニングを毎日行い、下山後には昼食後のクールダウン、コンディショニングトレーニング、テクニカルフィードバック、夕食自炊、コンディショニングケアと1日があっという間のスケジュールで充実した合宿ができたと思います。
雪上トレーニングにおいても各々が掲げた目標、計画にそって取組みました。限られた環境、時間の中で最善を行えたのかと思います。

宿舎のテラスて゛コンテ゛ィショニンク゛宿舎のテラスて゛コンテ゛ィショニンク゛
石崎コーチ テクニカルフィート゛ハ゛ック石崎コーチ テクニカルフィート゛ハ゛ック
小林トレーナーによるケア風景小林トレーナーによるケア風景

日本のハーフパイプチーム=世界のトップに位置づけされております。
今回はTOPチームも同期間合宿を行っていた事で、目標とする選手たちが目の前にいた中でのトレーニング環境でジュニア選手たちも刺激を受けていたことと思います。この様な環境を自助でできるのも日本HPチーム全体の強化の強みであると思います。
最終日は悪天候となり軽いトレーニングで12日間の合宿を締めくくることとなりました。最後まで全員怪我なく終えれたことにホッとしております。

本格的なシーズンを迎えるまでの期間においてもやれることは無限です。
目標を明確にし、更にはその先にある目的をも明確に考えさせて確実な進歩を進めて行きたく思います。
雪不足で開催が危ぶまれた本合宿でしたが、トレーニング機会を得る事ができたことに感謝いたします。

ご支援、応援頂いております皆様にも感謝申し上げます。

今シーズンもHPジュニアチーム選手達の活躍にご期待ください。

Japan Snowboard HP Teamのインスタグラムにおいても活動情報発信しております。
(Instagram_Glyph_Gradient_RGB@japansnowboardhpteam) ? Instagram写真と動画

集合写真集合写真

写真撮影:佐藤MJ洋久
報告: スノーボード/ハーフパイプチーム ヘッドコーチ 治部 忠重

■選手報告

上村 海音みおん
  • 事前のJISSでのトレーニングおよび低酸素室トレーニングについてフィジカルトレーニングをして自分の足りない部分を知ることができたので今回学んだことを活かし足りない部分を補っていきたいと思います。
  • スイス遠征: 雪上トレーニングについて上村海音 選手上村海音 選手
    思ったように練習ができず全ての目標を達成することができませんでしたが、前から少し気になっていた姿勢の部分をコーチから指摘を受けたので技のことよりも1番姿勢を意識しスピードがあがるように練習しました。
    自分は朝テンションが上がらないとその日はなかなか集中できないことが多々あります。対処法がまだ見つけれてないので短い期間の遠征でも練習したかったことをできるように早く見つけ集中して練習できるように頑張りたいと思いました。
鍛治 茉音まのん
  • 事前のJISSでのトレーニングおよび低酸素室トレーニングについて
    疲労を残さないための有酸素運動や肩強化の為のメニューをやったり、練習後のクールダウンをやったりと短い期間により良い練習ができるようなサポートもあり、今後の遠征に活かせるものが多くありました。
  • スイス遠征: 雪上トレーニングについて鍛治茉音 選手鍛治茉音 選手
    目標にしていたF900まではする事は出来なかったけど、怪我あけの久しぶりのパイプに慣れることができエアーの高さも上げる事ができたのでよかったです。
    去年あまり上手くいかなかったB540もボトム、バーチ、抜けの姿勢など改善し、高さを上げて上手く回転できるようになったのは良かったです。
    もう少し柔らかいパイプで難しいコンディションでもフロントサイドの技に挑戦できたらよかったです。
重野 秀一郎しゅういちろう
  • 事前のJISSでのトレーニングおよび低酸素室トレーニングについて
    周りのトップ選手から聞きトレーニングを続けようと思いました。低酸素トレーニングのおかげで初日から効率の良い練習をすることができました。
    スイスでは雪上練習後に今までやってきた事を無駄にしないためにトレーニングをするという取り組みをしました。疲労であまり行けなかったのですが、もっと1日1日ケアして疲労度を溜めないで継続的にトレーニングにも行けるようにしていきたいです。
  • スイス遠征: 雪上トレーニングについて重野秀一郎 選手重野秀一郎 選手
    sb900とfw1440を雪上で打つことができ、期間は短かったですがとても効率の良い練習ができました。僕はまだスイスに残っているので、この合宿で学んだことを活かしたいと思いました。
山田 琉聖りゅうせい
  • 事前のJISSでのトレーニングおよび低酸素室トレーニングについて
    いつも北海道でトレーニングしているのと同じような感じだったので、続けてトレーニングしていこうと思いました。
    低酸素室を今回初めて使ったのですが、去年と比べて高地での慣れが早かった気がします。
    スイスでは1度ジムへ行き、遠征前のJiss合宿で行った内容を小林トレーナーの指導のもと、みんなで行いました。またその後、個人メニューを行こないました。
    後半は、雪上練習が続き、ジムに行けませんでしたが、帰ってからも実施していきたいです。
  • スイス遠征: 雪上トレーニングについて山田琉聖 選手 エアーハ゛ック゛て゛のトレーニンク゛山田琉聖 選手 エアーハ゛ック゛て゛のトレーニンク゛
    今回はエアーマットを使った練習を出来る練習場が少ないので、出来るだけエアーマットを使った練習を行い、最後の2日ぐらいでトライしてみるっていう感じの練習をしてました。最初の1週間の天気が悪く、最後の1週間できゅっとまとめた練習になったのですが、最低限のことはできたかなと思います。
金子 恵汰けいた
  • 事前のJISSでのトレーニングおよび低酸素室トレーニングについて
    フィジカルトレーニングで学んだことはフィジカルトレーニングをすることによって体力がつき、普段の雪上の練習がより長く集中できるということです。そして低酸素室を使ったトレーニングではバイクを使ったトレーニングをしました。そして実際に高地に行って、低酸素室で低酸素の状態に慣れていたので高山病などにならなく、いい状態でトレーニングに臨むことが出来ました。
  • スイス遠征: 雪上トレーニングについて金子恵汰 選手金子恵汰 選手
    今回のスイス合宿では、フロントサイドダブル1440を成功するという目標を掲げていました。しかし挑戦はできたものの、成功することが出来ませんでした。今後の課題はフロントサイドダブル1260で前シーズンより体が外れてしまっていたので、まずフロントサイドダブル1260でその癖を直してからまた挑戦したいと思います。
中川 海秀かいしゅう(JISS合宿のみ参加)
  • 事前のJISSでのトレーニングおよび低酸素室トレーニングについてJISSにて低酸素トレーニングJISSにて低酸素トレーニング
    今回の合宿で低酸素室を使用してでのトレーニングは、やはり普段のトレーニングよりも心拍数が上がり、いつもとは違う体の疲れを感じました。
    そして低酸素室でのトレーニングをしていない状態でスイスのような標高の高い場所に行き、練習をしたと考えるとむしろもっと酷い症状の高山病を発症する可能性が十分にあります。
    その上で、今回学んだ事は高山病防止として遠征前の低酸素室でのトレーニングはとても重要であり必要不可欠なものだと考えました。

運動の特性上、コンテンツ内にマスクを外している場面がございますが、当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもとで実施しております。