競技
2022/12/09【REPORT 第8回クロスカントリー競技タレント発掘育成事業合宿】
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国内では今年度6回目となるU20選手を対象とした合宿は11月17日から11月30日まで北海道旭岳温泉を拠点に実施しました。
シーズンイン最初の合宿でしたが、合宿前半はスキーの感覚を取り戻すことと、オフシーズンにローラースキーで取り組んできたフォームをスキーに移行させることを中心としたトレーニングを行いました。低強度(Intensity1)での持久走とノーポールを中心とした基本テクニックの習熟を図るセッションでは、オフシーズン同様にそれぞれの選手が各ポイントで映像を用いたフォームチェックを行い、自身のイメージと実際の走りとの差を目で見て確認する学習を取り入れました。個々の課題を明確にしてトライアル&エラーを繰り返し、良いフォームで反復練習をすることで更なるテクニックの向上をめざしていきたいと思います。
映像によるフォームチェックを行う小池 梓選手
合宿中盤以降は中強度(Intensity3)とスプリント系(Intensity7)のスピードトレーニングを入れ、素早い動きや心拍数が上がった状態での確実なスキー操作を身につけるセッションを取り入れました。丁寧なスキー操作を怠るとスキーがグライドする距離は短くなり、速いスピードを保つポジションが崩れることに繋がるので、一つひとつの動作を丁寧に最後までスキーをグライドさせていくことを意識付けしました。
期間中にU23担当藤田コーチより「クロスカントリースキー選手の体力」について講義していただき、選手それぞれ知識の幅を増やすことが出来ました。海外選手のデータを踏まえ、数値や数字から得られる情報が多く、前回の横浜での体力測定の結果から選手それぞれの課題も教示してもらい、取り組むべき方向性を定めることが出来ました。
藤田コーチの講義を受ける選手達
今年度最初の雪上合宿でしたが、期間中に雨が3度降るなどコースコンディションには恵まれませんでした。その中でも各チーム指導者の皆様のご協力で雪入れ作業をしていただき、なんとかスキーに乗るという時間は確保することが出来ましたが、地球温暖化が我々を取り巻く環境に影響を与えていることを再認識するかたちとなりました。我々の努力は小さな事かもしれませんが、大切な資源の為にトレーニング同様地球環境に対してもやれる事を確実に行っていきたいと思います。
降雨により水溜りが出来てしまったトラック内
世界ジュニア選手権まで2ヶ月を切り、今月末には最終選考レースも行われます。U23海外遠征に帯同していたスタッフから現状での世界との差について報告もありました。残された時間は多くありませんが、常に世界を意識し日々変化を求めてトレーニングを継続していきたいと思います。
旭岳クロスカントリーコースにて
新型コロナウィルス感染症の影響が続く状況下ではありますが、チーム活動へのご理解、ご協力をいただき感謝しております。今後も感染対策に気をつけ、シーズンを過ごしていきたいと思います。
報告: クロスカントリーチーム(U20担当) 恩田 祐一
運動の特性上、コンテンツ内にマスクを外している場面がございますが、当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもとで実施しております。