競技

2023/01/06

【Report 第1次スノーボード競技(アルペン)タレント発掘育成事業遠征】若い力の成長と決意を感じた育成事業遠征(1/6 画像訂正)

第1次スノーボード競技(アルペン)タレント発掘育成事業遠征の概要はこちら

約3週間のヨーロッパ遠征は参加した選手達が今シーズン目指すべきことを数多く体感することができた遠征となりました。遠征前半は雪上でのトレーニング、後半はヨーロッパカップに参戦するという行程で遠征を実施。遠征後半のヨーロッパカップでは、より上位の成績を出せれば良いのですが、まずは上位32名が進出できる予選2本目に確実に進むことを目標設定として、前半の雪上トレーニングに励むこととしました。

特に今回の遠征メンバーが、ということではありませんが、国内大会などを見ていて若い選手の滑る内容として不確実性や再現性の低さが気になっていました。ただ闇雲に速く滑ろうとするのではなく、狙ったラインを何度も滑れる、例え最初は滑るスピードが遅くても確実にその精度を上げていくことからトレーニングを始めました。そのようにトレーニングを進めていくことで、最初は急斜面でターンが繋がらなかったものが少しずつ繋がるようになり、ゴールへターンが繋がるようになっていきました。

住永翔吾選手(TEAM MOCO)住永 翔吾しょうご 選手(TEAM MOCO)

また、今回の遠征では滞在先から近いところでFIS W杯が開催された為に、視察へ行く機会を設けることができました。参加選手の全員が生でW杯を観戦するのが初めてということでした。フィジカルの強さ、滑走精度の高さ、予選と決勝で違う滑り、映像だけではわからないことが現地で強い印象として選手達に残ったようです。その後の遠征での選手達の取り組み方を見てもその効果は大きかったと感じております。

マテリアルのメンテナンスをする住永選手、地下綾音選手(SIG-NATURE)マテリアルのメンテナンスをする住永翔吾 選手、地下じげ 綾音あやね 選手(SIG-NATURE)

また、雪上トレーニング期間中も隣のレーンでドイツやスロベニア、カナダの選手達と練習する機会がありました。そのような緊張感のある中でトレーニングすることができたのは、非常に良い経験になったと思います。

遠征後半に予定されていたヨーロッパカップ2会場のうち、1会場は残念ながらキャンセルとなりましたが、2レースは行うことができました。遠征当初に目標設定していた予選2本をしっかり滑り切るということをクリアできた選手は、そこからさらに決勝に進出するために積み上げていくことが何なのかを感じることができたのではないかと思います。クリアできなかった選手も今やるべきことが何なのかが明確になったと思います。

ワールドカップを初めて自分の目で観戦した選手達ワールドカップを初めて自分の目で観戦した選手達

国内だけではなかなかできない経験を、本遠征を通じて積むことができたと思います。この経験を今シーズンの活動に活かせるように選手達に期待しております。
本遠征の実施にあたりご尽力頂きました皆様に感謝申し上げますと共に、今後とも応援の程よろしくお願いいたします。

報告: スノーボードアルペンチーム/コーチ 森 治人はるひと

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