競技

2023/09/28

【Report 第5回クロスカントリー競技タレント発掘育成事業合宿】

第5回クロスカントリー競技タレント発掘育成事業合宿の概要はこちら

今年度3回目となるU20選手を対象とした合宿を9月13日から17日まで長野県木島平村で、9月18日から22日までは長野県山ノ内町志賀高原で実施しました。

合宿前半は2023全日本選抜木島平サマーノルディック大会(FISローラースキー大会)に向けて、レース会場でのローラースキーを中心に高強度(Intensity4、Intensity7)インターバルトレーニングを実施し、コースの各ポイントで映像でのフォームチェックも行いレースに向けて調整していきました。

9月16日の大会初日では、男子10kmフリー種目にて 山口 蓮太れんた 選手12位(高校3位)、神 幸太朗こうたろう 選手21位、池田 遼一りょういち 選手2位、髙畑 あゆみ 選手25位(高校4位)、女子7.5kmフリー種目にて山本 真優まゆ 選手9位、畠山 香恋かれん 選手11位、山﨑 優風ゆうか選手13位、松沢 こころ 選手15位(高校1位)、小池 あずさ 選手28位となりました。

2日間ともに高校女子を制した 松沢 意 選手
一般に混じり2日間ともに12位と健闘した 山口 蓮太 選手

17日の大会2日目では、男子10kmクラシカル種目にて高畑選手6位(高校1位)、山口選手12位(高校4位)、池田選手26位、神選手28位、女子7.5kmクラシカル種目にて山本選手3位、畠山選手9位、山﨑選手10位、松沢選手13位(高校1位)、小池選手19位となりました。

2日目のクラシカルで3位となり表彰台にあがった 山本 真優 選手
一般に混じり2日目のクラシカルで6位になった 高畑 歩 選手

2日間ともに残暑が厳しく、コンディショニングは難しかったですが、現状を把握し次への課題を見つけることが出来ました。

合宿後半の志賀高原期間では、今回もサッカー日本代表としてW杯帯同経験のある小粥トレーナーに来ていただき、ムービングスキルの習得、向上に取り組みました。スキー(ローラースキー)での動作改善を目的とした、体の使い方を改善するためのトレーニングを実施していただきました。

  1. 体幹を安定させた上での股関節の使い方(力の入れ方の順番を意識し、股関節から動く)
  2. 地面からの反力を得る(弾むような動作。押して終わりではなく戻すところまでを一連の動作とする)
  3. 力を入れる瞬間は前足部で押す(踵、後方重心にならないようにし、押した後のリカバリー動作を自然と前方へ移動させる)
  4. 片脚でのバランス(ジャンプなど、股関節、臀部を効率よく使えるよう、ローテーション動作も身につける)を主なポイントとして指導していただきました。


小粥おがい 智浩 トレーナーの指導を受ける選手達

選手それぞれ股関節主導での動作に理解が深まり、陸上(ジム)でのトレーニングとローラースキーでの動作がリンクし、力の出しやすさを実感しているように見えました。しかし、女子選手に関しては全体的なパワー不足を感じ取れたので、個別での課題も示していただき、次回合宿でその変化を見たいと思います。合宿を重ねる毎にムービングスキルへの理解が深まり、滑りに良い変化が見られているので継続することの重要性を認識しています。

インターバルトレーニング後すぐに映像を確認する選手達

オフシーズンのトレーニング合宿も残り1回となりましたが、今回の合宿で得た手応えは更に伸ばし、課題は改善して雪上へ移行できるように、チームとして良い準備を続けていきたいと思います。

木島平クロスカントリー競技場にて

U20チームは最大のターゲットレースであるジュニア世界選手権に向け、日々変化と進化を求めて引き続き活動を行っていきますので、ご声援よろしくお願い致します。

報告: クロスカントリーチーム(U20担当) 恩田 祐一ゆういち

当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもとで実施しております。