競技
2015/01/13【REPORT アルペン競技タレント発掘育成事業(toto)】
第1次~第3次報告
第1次アルペン競技タレント発掘育成事業(toto)海外遠征報告書
◆期間
2014年7月15日~8月11日(21泊23日)
<国内合宿> 7月15日~7月19日 <海外遠征> 7月20日~8月11日
※国内体力強化合宿(高地順応目的)を実施後に海外出発
◆コーチスタッフ
井上 春樹、安食 真治、舛井 禎久
◆参加選手
【男子】柿崎 夢之助、山越 涼平、奥村 駿、若月 隼太、松本 達希
【女子】石川 晴菜、石橋 未樹、荒井 美桜、山口 ゆい
◆合宿地
スイス・ツェルマット
◆目的
選手育成、基礎技術の習得、意識改革
◆所感
今季チームメンバーが3名変わり、新たな選手育成のために選手と共に1から作り上げていく合宿となり、コーチとの関わりを日々向上させ、意見交換が出来るチーム作りを図った。
技術を伝えるためにコーチの考えている理論と選手の持っているイメージを繋げていくために必須であるコミュニケーションは、合宿当初こそ選手達も自分の滑りについて話すのができなかった。しかし、質問と説明を繰り返していく中で技術に対する共通理解が図れ、練習内容はフリースキーを中心に多くのエクササイズから特徴をひとつずつ確認し、自身の特徴をどのように活かしていくか課題と向き合った。 また、男子についてはテレマークスキー(踵の上がる締め具)を用いて様々な練習を行い、個々の基礎技術の欠点確認と総合的な運動を確認した。
期間中は残念ながら悪天候のためスキー場がクローズになることもあったが一定の目標は達成できた。雪上練習を行えない時間はイメージトレーニングやフィジカルトレーニング、そして明確な目標設定を描くことの時間に利用し取り組んだ。夏季氷河スキー場は、天候によって多くの雪質でのトレーニングが可能であり練習の幅、技術の幅を広げる上で成果のある第1次遠征となった。
第2次アルペン競技タレント発掘育成事業(toto)海外遠征報告書
◆期間
2014年9月29日~10月1日(21泊23日)
◆コーチングスタッフ
井上 春樹、安食 真治、大池 潤、舛井 禎久
◆参加選手
【男子】柿崎 夢之助、山越 涼平、工藤 督宗、若月 隼太、松本 達希、小山 陽平
【女子】石川 晴菜、石橋 未樹、荒井 美桜、山口ゆい
◆合宿地
スイス・サースフェー
◆目的
選手育成、基礎応用技術の習得
◆所感
第1次遠征に続き氷河スキー場でのトレーニングとなる。練習は天候や雪質も良く発展的にトレーニングを進めることができた。滑りの上達と共にフィジカル面での課題に取り組み、スキー技術の向上を雪上と体力の両面からアプローチできた。
また、後半になってタイム計測をしながらトレーニングを行うなど徐々に応用的な内容も行った。そうしたことにより選手の集中力も高まり、今までの感覚以上にスキー操作、ライン取りなど基礎的な内容がゲート内で出来るようになった。
海外の同世代選手は既に実践トレーニングを行っているチームもあるが滑走量が不十分な日本チームについては焦ることなく質の向上に努め今回の遠征を終えた。
第3次アルペン競技タレント発掘育成事業(toto)海外遠征報告書
◆期間
2014年11月1日~11月23日(21泊23日)
◆コーチングスタッフ
井上 春樹、安食 真治、大池 潤、深井 圭
◆参加選手
【男子】柿崎 夢之助、山越 涼平、工藤 督宗、若月 隼太、松本 達希、小山 陽平
【女子】石川 晴菜、石橋 未樹、荒井 美桜
◆合宿地
オーストリア・ヒンタートックス
◆目的
選手育成、実践技術の実施、積極的な滑りの確立
◆所感
第3次遠征は実践技術の習得を目標に取り組んできた。悪天候が続いたため予定滑走量は消化できなかったが実践的なトレーニングを通じてシーズンへの課題の確認ができた。
天候の良い日にはロングコースで旗門数を増やし、タイム的にもレースに近い条件を整えることが出来た。そうした環境を整えることが出来たことから滑走本数としては多くないが、細かな分析と対策をビデオミーティングで行い随時雪上にて反復した。大きな課題は失敗が多いことであり、将来的に海外の難コースで戦う上ではより多くのトレーニングが必要であることを改めて理解した。
近年の変則的なゲートセットに対するトレーニングも積極的に行うなど、12月から始まるレースへ準備として成果ある遠征となった。