競技

2025/01/20

【Report 第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】FISワールドカップ LAAX OPEN(スイス)を終えて ~ まだまだ厚い世界の壁

第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征の概要はこちら

前身となるバートングローバルオープンシリーズから名前を変え、今年で10周年を迎えたLAAX OPEN・FISワールドカップ。
世界一飛びやすいハーフパイプとの呼び声も高いこの地で、今季も素晴らしい戦いが繰り広げられました。

W杯ツアーリーダーとなるイエロービブを着用する 戸塚 優斗ゆうと 選手(ヨネックス)

風も穏やかな晴天の下、最高のコンディションで迎えた予選と決勝の2日間。
トップチームは男女ともに参加全選手が決勝進出、今回トップチーム外からワールドカップ初参戦となる 村上 広乃輔こうのすけ 選手(オールアルビレックス)、菊地原 小弥汰こやた 選手(ネクストアムゼスノーボードクラブ)は両名とも堂々とした滑りで世界に通用する滑りを見せましたが、惜しくも予選突破はなりませんでした。

女子は上位2人がダブルコークを織り交ぜる演技構成を披露する史上最高レベルの争いになりました。
小野 光希みつき 選手(BURTON)は1本目で転倒し後がない2本目、cab900からSWB540をつなぐ4方向の回転を入れた難しいルーティンを決め切り、見事4位入賞。
工藤 璃星りせ 選手(TOKIOインカラミ)は高難度のルーティンをしっかりとしたグラブで決め5位に、冨田 せな 選手(宇佐美SC)は上手くコントロールされたFSスピンをあやつり6位に、清水 さら 選手(TOKIOインカラミ)は難しい構成のランを決め7位とそれぞれランクインしました。

女子リザルトはこちらから: https://medias3.fis-ski.com/pdf/2025/SB/6181/2025SB6181RLF.pdf

男子は現時点での最高難易度に位置するトリプルコークを入れたランを見せる選手が5人という、こちらも史上最高レベルの戦いになりました。
平野 流佳るか 選手(INPEX)は高さ、難易度、オリジナリティを兼ね備えた素晴らしいランを決めて2位入賞、平野 歩夢あゆむ 選手(TOKIOインカラミ)は異次元の高さでトリプルコークを含むランを決めて3位に入賞しました。
戸塚 優斗 選手は完成度の高いランで4位に、重野 秀一郎しゅういちろう 選手(日本体育大学)はFS1620を含む難しいランを決め5位に、山田 琉聖りゅうせい 選手(チームJWSC)は独創性の高いルーティンを見せて9位にそれぞれランクインしました。

男子表彰式 表彰台に上がった2位 平野 流佳 選手(INPEX)と3位 平野 歩夢 選手(TOKIOインカラミ)

男子リザルトはこちらから: https://medias1.fis-ski.com/pdf/2025/SB/6180/2025SB6180RLF.pdf

来季にオリンピックを控えて、男女ともに各選手が新しい技や難しい構成を取り入れてきており、良いコースコンディションで持てる技を出し切れる状況ではレベルが飛躍的に上がっています。
選手それぞれが来季を見据え、自らのレベルアップのために残された時間をどう活用していくのかが問われているように感じています。
また、各々が自分の滑りを出し切ってのギリギリの競り合いが続く状況ですが、怪我無く遠征中の残りの大会を戦うためにスタッフ一同サポートを続けていきます。

経験豊富な 山本 恭平きょうへい サービスマンの心強いボードメンテナンサポート
森田 寛子ひろこ トレーナーのケアサポート
村上 大輔だいすけ コーチのコーチング
田岡 幸一こういち トレーナーのケアサポート
木下 正圭まさかど カメラマンの映像サポート

今年も素晴らしいコースと滞りない運営で最高の大会を用意していただいた大会関係者やLAAXの現地スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

引き続き応援よろしくお願いいたします。

報告: スノーボード(ハーフパイプ)チーム テクニカルコーチ 石崎 たすく

Japan Snowboard HP Teamの今回の遠征の模様、スノーボード・ハーフパイプチームの情報はこちらのインスタグラムでもご覧いただけます。
(Instagram_Glyph_Gradient_RGB@japansnowboardhpteam) 📸Instagram写真と動画