競技

2025/01/30

【Report 第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】世界最高峰の大会・XGAMEへ参戦 日本人選手の現在地

第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征の概要はこちら

1月21日~1月25日の期間で世界最高峰の大会XGAMEが開催されました。
本大会は主催者からの招待制となる大会で、世界のトップランクにいる選ばれし者のみが出場できる、世界最高峰の大会となります。

日本ハーフパイプチームからは、戸塚 優斗ゆうと 選手(ヨネックス)、平野 歩夢あゆむ 選手(TOKIOインカラミ)、重野 秀一郎しゅういちろう 選手(日本体育大学)、小野 光希みつき 選手(BURTON)、清水 さら 選手(TOKIOインカラミ)の5名が招待され参戦しました。
平野 流佳るか 選手(INPEX)も出場予定でしたが、体調不良により大事をとって参戦を見送る判断となりました。

出走前の 重野 秀一郎 選手、小野 光希 選手の様子

現地のトレーニングから大会までは、ハーフパイプのボトム下横に常にスノーモービルが待機し、選手達は3分~5分の間に1本滑れる間隔でとても効率良いトレーニングをする事ができました。
期間中、現地では例年にない-20度以上の寒さが続き、選手は勿論、サポートスタッフも過酷な状況での参戦となりました。

白川 尊則たかみつ 動作解析スタッフの 平野 歩夢 選手へのコーチング
福田 翔太郎しょうたろう トレーナーによる 重野 秀一郎 選手へのケア風景

大会ルールは今年初めて採用される新しい形式で、男女共に出場選手8名が2本滑走し、ベストランが採用され上位4名が決勝に進むルールとなりました。
男子選手では、戸塚 優斗 選手が予選2位、平野 歩夢 選手が4位で決勝に進出。
残念ながら 重野 秀一郎 選手は5位で決勝に進む事ができませんでした。

決勝では最初に 平野 歩夢 選手が魅せます。
1本目は転倒してしまいましたが、2本目では1本目特大のCABW1440の演技から入り、最後のヒットでは普段大会ルーティーンには入れないスイッチWアーリーチャック900を確実に決めて92.33ポイントで銅メダルを獲得しました。

そして戸塚 優斗 選手も2本目で高得点を叩き出します。
SW1260、CABW1440、FW1260、BW1260、FW1080のルーティーンをクリーンに決めて93.66ポイントで銀メダルを獲得。
優勝したのは、男子選手では唯一ルーティーンの中にトリプルコークを入れたスコッティジェームス選手(AUS)が優勝しました。

男子選手表彰式

女子選手では、予選から高さのあるF900、B900を演技に組み込んだ 清水 さら 選手が4位で決勝に進出しました。
残念ながら 小野 光希 選手は決めきれずに6位で決勝に進む事ができませんでした。
決勝1番スタート、そしてXGAME初出場の若干15歳の 清水 さら 選手が観客を沸かせます。
B900、F1080、CAB720、F900、B540のルーティーンをクリーンに決めます。
2本目も同じルーティーンで更に高さを上げ87.33の高得点を獲得して銅メダルを獲得しました。
F1080は女子選手の中では1番の高さで観客も大いに盛り上がっていました。
優勝したのはルーティーンの途中にCABW1080の高難度を織り交ぜた キム クロエ 選手(USA)が優勝しました。

女子選手表彰式

男女ともに非常にレベルの高い戦いでした。
また、翌週に同じ場所でアスペンW杯が開催されるので、ここでも熱い試合になると思われます。

この後もまだまだ試合が続きます。
引き続きスノーボード・ハーフパイプチームの応援宜しくお願い致します。

報告: スノーボード(ハーフパイプ)チーム チーフコーチ(TOPチーム担当) 村上 大輔だいすけ

Japan Snowboard HP Teamの今回の遠征の模様、スノーボード・ハーフパイプチームの情報はこちらのインスタグラムでもご覧いただけます。
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