競技

2015/06/22

【REPORT スキージャンプ】キンダー育成プログラム with Top Athletes
明日のジャンパーを目指して50名が参加

 初の試みとして行われたSAJ(公益財団法人全日本スキー連盟)競技本部ジャンプ部主催の「SKI JUMP キンダー育成プログラム with Top Athletes」は梅雨時期のもかかわらず晴天に恵まれた6月20日、新潟県妙高市で開催された。特別コーチとしてオリンピックのメダリストである伊東大貴、清水礼留飛選手(ともに雪印メグミルクスキー部)が来場、明日のトップジャンパーを目指す子供たち約50名が参加、有意義な育成プログラムが行われた。

 受付後、軽いジョギングを行い、伊東、清水選手が普段行っているストレッチ系のトレーニングを実演、子供たちと一緒に10種目程度行った。ミディアムヒル(MH)を飛べるグループと飛んだことがないグループに分け、MHグループには伊東選手、ランディングバーングループ(飛んだことがないグループ)を清水選手が担当、それぞれシミュレーション、ポジションの確認を行った。

 伊東選手はコーチボックスで地域コーチ(甲信越ブロック)と技術をチェックしながら、また清水選手はカンテでランディングバーンを滑る子供たちのケアをしながら技術指導を行った。

 昼食後、清水選手がキンダー時代に思っていたことや、どのような姿勢でトレーニングしていたか、身体の柔軟性に弱点を持っていたが克服したこと、トレーニング日誌を子供のころから今日まで毎日記入していたことなどを話して聞かせた。

 伊東選手からは、オリンピックでのメダル獲得の夢を掲げてジャンプ人生を歩んできたが、途中挫折しそうになったり、けがに悩まされたりしたが家族やチームメイト、周囲の人の励ましや応援のおかげでソチオリンピックの団体で銅メダルを獲得。それまでの苦難の長い道のりであったことを聞かせた。その中でもとくに家族への感謝の気持ちを忘れないこと、夢をあきらめないことを強調した。

 しっぽ取りゲームでウォーミングアップしてから「ラダー、サークル、コーンを使ってのコーディネーション」、「跳び箱を使ったジャンプ」、「ハードルを使ってのジャンプ」の3つのステーションを設置して、子供たちのレベルに合わせて難易度を変えてのトレーニングも行った。

 プログラム終了後、伊東、清水良選手の銅メダルが披露され、また、地元としてご尽力いただいた清水久之コーチから参加者全員に両選手のサイン色紙がプレゼントされた。

 ご協力いただいた開催地の関係者、コーチの皆さん、ありがとうございました。

主  催:公益財団法人全日本スキー連盟 競技本部ジャンプ部

日  時:6月20日(土)

会  場:新潟県妙高市・赤倉シャンツェ及び赤倉体育センター

コ ー チ:伊東大貴、清水礼留飛選手

スタッフ:吉田千賀

 

 

受付をする伊東選手(右)と清水選手

ウォームアップをする子供たち

シミュレーショントレーニングをサポートする清水選手

こんなかわいい子のまなざしの先は髙梨か、はたまた伊藤有希か

嬉しそうな顔でピースサイン!

すでに明日のトップジャンパーとしての風格が漂う選手も……

昼食後、伊東選手(右)と清水選手から貴重な体験談を聞くことができました

緊張の面持ちでソチオリンピックで獲得した銅メダルを触る子供たち

地元の清水久之コーチが両選手のサイン色紙を用意してくれて参加者全員にプレゼントされました

子供たちの保護者も加わって記念撮影

ジャンプ台を背に明日のジャンパーたちは飛びっきりの笑顔を見せてくれました