競技
2015/06/26【REPORT スノーボード合同競技タレント発掘育成事業(toto)】
全身持久力を身に付け、正しいトレーニング方法を知る
蔵王坊平アスリートヴィレッジ・山形県:6月18日~22日
スノーボードチームでは初めてスノーボードクロス、ハーフパイプ、スロープスタイルの3チーム合同での陸上トレーニングが行われ、選手達は新たなステージに向かう準備をしました。今回は山形県蔵王坊平の高地トレーニング施設にて5日間の陸上合宿となりました。筒井フィジカルコーチの指導の下、フィジカル強化を行いオフシーズンの過ごし方、新たに始まるシーズンに向けての強化合宿となりました。比較的若いスノーボード選手達にはオフシーズン、オンシーズンでの過ごし方の指導はこれからのレベルアップには必要不可欠です。
1日目
ウォームアップインストール、筋膜リリース、スタティックストレッチ、ダイナミックストレッチ
初日は集合した後、午後からのトレーニング開始になりました。内容はウォームアップインストールで、雪上や陸上では欠かせないウォームアップを改めて正しい形で行いました。筋膜リリース、スタティックストレッチ、ダイナミックストレッチと選手個人個人が理解して行えるように指導し、選手自身には今回の合宿でノートを取ってもらい、自分たちで理解できるよう試みました。
夕飯後 ウォームアップメニューの作成(個人)
選手達自身でメニューを作り、残りの合宿で自発的に行えるように試みました。
2日目
ウォームアップ 各自(前日に各グループが製作)
早速、各自でアップをしてもらい様子を見ることにしました。アップ作成1日目となるので、ぎこちなく思い出しながら各自で行っていました。
午前 ストレングストレーニング
スクワット、リーバースランジ、プッシュアップ、ショルダープレス
午前にはストレングストレーニング、フィジカル強化につながる大事な基礎の基礎の動作を行い各自で重さをコントロールして行っていきました。今回は動作の確認がメインとなり、正しい動きを覚えてもらいました。
午後 スプリントドリル
午後のスプリントトレーニングではスプリント(ダッシュ)どのようにトレーニングするのかを選手達自身に考えさせて行いました。足の運び、体の使い方、普段スノーボード選手達では使うことのない動きでもあるがアスリートとしては大事な部分でした。
3日目
午前 スプリントドリル、アスリートヨガ(ストレングス系)
3日目の午前中は前日に引き続き、スプリントトレーニング、前日よりも更に実際に走る動きを取り入れ、足の使い方を身体の使い方に着目して行っていきました。その後、ヨガインストラクター河合講師にお越しいただき、アスリートヨガを実施、午前と午後に分けて行いました。午前はストレングス系のヨガで身体の幹を作る動作を行いました。
午後 アスリートヨガ(フレキシブル系、エンデュランストレーニング)
午後のアスリートヨガは柔軟性を行っていきました。どのようなポーズを取ったら、どこの筋肉が伸びるのか時間をかけながら自分たちの身体を知る良い機会となりました。
エンデュランストレーニング
高地トレーニングの専門家伊藤氏にサポートしていただき、高地でのエンデュランス(持久力)トレーニングを行いました。クロスカントリーコースを使いアップダウンがきつい中でのトレーニングとなり、選手達にとっては初めての試みでした。
4日目
午前 インターバルトレーニング
4日目は前日と同じコースでインターバルトレーニングを行いました。走行距離は前回より少ない分、走るペースを速くしました。
午後 ストレングストレーニング
デッドリフト、ベントオーバーロー、RDL
午後には今合宿2回目のストレングストレーニングを行いました。1回目でできなかった事を取り入れ、更に3種目新たに増えていきました。1日目同様に動作の確認をして、正しいフォームを時間をかけてご指導いただきました。
5日目 午前のみ
ピラートレーニング:プランク、サイド
マニュアルトレーニング:ハムストリング、中臀筋、胸筋、サイド、内転筋
5日目は午前のみとなり、ピラートレーニングとマニュアルトレーニングを行いました。ピラートレーニングは体幹を締める動き、身体に柱を作る動きを学びました。これはウォームアップでも使ったりするのでとても大事な事になっていきます。
マニュアルトレーニングは、二人組みとなり、実際にウエイトトレーニングができない場面でトレーニングが行えるトレーニングで雪上やロッジの中で活用できるものです。
今回は初めての試みで選手達の中には戸惑いもあり、トレーニングはしたいがどのようにしていいのかわからない選手達、陸上トレーニングをした事がない選手達もおり、合宿初日は戸惑いが隠せなかったです。1日、1日内容が詰まった合宿で選手達自身がトレーニングの重要さ、身体作りの重要さを再確認し、そしてトレーニングの意図を確実に掴んだ内容により、選手達の意識、トレーニング姿勢が変わっていきました。このオフシーズン、そしてシーズンインとなり、戦いの日々が始まろうとしている中でこの合宿を本当に意味があったと感じ、選手達からも学ぶ姿勢が日々強く感じた合宿となりました。今後の陸上トレーニング、フィジカル強化につながる小さいが大きな一歩を踏み出しました。
報告者:SBSコーチ 旭 大和
朝の体操
筒井トレーナーより注意点
totoチーム
クロスカントリーコースでのトレーニング
後半は笑顔も消える(クロスカントリーコース)
スプリント
フリーウェイト
ヨガも取り入れている
持久力系トレーニング前のアップ
体幹トレーニング