圧巻のジャンプで札幌大会を連勝した髙梨選手。もはや髙梨選手を越えられるのは髙梨選手だけ

　16日、17日、札幌市・宮の森ジャンプ競技場でワールドカップレディース第4戦、第5戦が開催され、髙梨沙羅選手（クラレ）が2戦とも圧巻のジャンプで連勝を飾り、ここまで5戦4勝と日本史上最多タイとなる総合3度目の優勝が大きく見えてきた。

第4戦の表彰台

　第4戦、髙梨選手は1～2本ともゲート13番に下げて（他の選手がゲート15）挑んだが、1本目2位のクリネツ（スロヴェニア）に4mの差をつけ、2本目も同じクリネツに3mと大きな差をつけ、飛型点も57.0と56.0と課題のテレマークをしっかり決めて楽勝した。

第5戦の表彰台

会場を埋めたグリーン軍団、「沙羅応援団」の必死の声援は届いたようだ

　第5戦は、1本目、イラシュコシュトルツ（オーストリア）に飛距離で2.5m差をつけられたが、ここでも飛型点で2.5ポイント、2.0ポイントと2回とも上回り、2戦4本とも1位で完勝。「沙羅応援団」を狂喜させた。今週末は会場を山形市・クラレ蔵王シャンツェに移して第6戦、第7戦が行われるが、髙梨選手の勢いはどこまで続くか、相性のいい蔵王で伊藤選手は表彰台に届くか、こちらも目が離せない。

もうひとつ調子に乗れなかった伊藤選手。この後の蔵王大会で一発を狙う

期待された成長株、勢藤選手も第4戦の1本目に93.5mと大きなジャンプを見せたが2本揃えることはできなかった。蔵王大会は期待したい

札幌大会終了時点の総合成績