競技
2016/02/26【REPORT スノーボード第2回ユースオリンピック冬季競技大会】
一生に一度の大切な1ページ
SBXレポート 2月13日~15日/チームクロス2月16日 高原宜希5位
2月15日、スノーボードクロス競技が行われた。コース全体の印象はユース世代にあわせて難易度を下げてあるが差の出る良いコースという印象であった。スタートセクションは細かく高原選手には得意なセクションであった。公開練習から世界の強豪の中でも1番輝いていた。そのためヒートでは常にトップ争いをして混戦の中戦っていた。海外選手の強引なライン争い・あたりの強さに苦戦していたが非常にいい経験を積めた。ただコース中盤の緩斜面でのバンクセクションでは本人の今後の課題としてコメントにもあったが『当たり負けしないカラダ(ウェイト)とターン能力』の差が出て、パッシングされる場面が多かった。細かいテクニックや瞬発力に優れた能力を見せ、将来が期待できるが、同世代の中で5位という結果をもとに課題を克服し大きな飛躍を期待したい。
翌日にはチームクロスが行われ、スキー男子・Tobias(イタリア)、スノーボード女子・Caterrina(イタリア)スノーボード男子・高原選手(日本)、スキー女子・Minja(フィンランド)でチームを組み参戦した。メダル獲得にチーム全体が燃えていた。しかし、全員チカラがはいりすぎ、少しずつミスをしてしまい1回戦で敗退してしまった。悔しかった。
●浅谷純菜コメント
『ユースオリンピックに出場して自分の成長を感じる事が出来ました。一番成長したと思うことは失敗を恐れなくなった事です。今回の試合は予選がなく、3本決勝でした。2本目で自分のMAXルーティンを出しミスをしてしまい、点数を伸ばすことができなかったのですが、3本目で守りのルーティンをするのではなく、攻めのルーティンをすることに決め点数を伸ばすことが出来ました。これはすごく今後の自信になりました。他の国の選手の滑りをみて、いつも以上に刺激をうけ、自分への良いプレッシャーにもなりました。メンタル面の成長も感じました。メダルを取ることは出来ませんでしたが、自分への大きな自信にも繋がりすごくいい経験が出来ました。これからの試合でも今回の経験を生かしていきたいです。』
【全体レポート】
ユースオリンピックは競技と同様に文化・教育プログラムや、国際交流などが重要視されている大会である。徐々に日本チームもコミュニケーションが取れて交流が多くなり、スノーボードチームも他競技の応援に行った。空いた時間を使い教育プログラムにも積極的に参加した。観戦した競技に刺激を受け、体験会場で競技体験にも参加していた。競技での経験はもちろんだが、文化教育プログラム、同年代の各種競技の日本チームとして様々なコミュニケーションや刺激、目の前でメダルを取る瞬間に立ち会え、ユースオリンピックの魅力を十分に感じられた、選手たちの人生の大切な1ページとなった。
●浅谷選手コメント
『試合以外にも日常生活や教育プログラムに参加し、沢山の外国人と触れ合い、もっともっと英語が話せたらいいなと思いました。ジェスチャーで伝わることもあるけど、英語が話せたらどんなに楽しいだろうと思いました。』
●濱田選手コメント
『日本選手団のみんなと交流できて良かったです。様々な競技の魅力を実際に見て知ることができた。今後、みんなで世界に出ていくと思うと楽しみです。メダルを取った人をみていてやっぱりメンタル強いなと思いました。自分も競技に出場できていれば…と思ってしまいました。日本のみんなが頑張っているとこみたら熱くなれるし、メダルを取ったら一緒の気持ちになって喜べて良かったです。』
●高原選手コメント
『教育プログラムは楽しみながらほとんどをやることができました。今回は自分もメダルを取るのが目標でした、目の前でメダルを取る瞬間をみてすごいなと思いましたが、少し悔しい気持ちにもなりました。一生に一度のユースオリンピックは終わってしまいましたが、絶対にオリンピック出たくなりました。』
報告/スノーボードコーチ 長嶋 勇也