競技

2016/02/27

【REPORT 第13回スノーボード競技(AL)タレント発掘育成事業】
世界へ向かう為に必要な基本技術の一歩を学ぶ

 平成28年2月11~13日、ホワイトワールド尾瀬岩鞍スキー場(群馬県)にて、第13回スノーボード競技(AL)タレント発掘育成事業(toto)及び第3回スノーボードAL地域育成選手発掘育成講習会を合同で開催しました。まず、今回も小雪により急な開催地変更となりましたが、開催地スキー場関係者の方々の早急なご協力と、急な変更にご対応頂きました選手引率者の皆様には、厚く御礼申し上げます。

 

育成選手の戸田選手植野選手

育成選手の戸田選手と植野選手

 

 

 今回、育成選手は基本方針としての“心技体”のうち、特に「心」=行動のルーティン化について、実際の遠征や大会を想定し自主性を重視した取り組みをおこないました。地域から推薦の参加選手9名については、今期の合宿参加が2回目や3回目の選手もおり、地域合宿のテーマとしての“選手としての取り組みを学ぶ”ことを継続しながら、育成選手と共に“世界へ向かうために必要な基本技術の一歩を学ぶ”段階に入りました。

 練習は合宿3日間の中でステップが組まれ、滑走では1日目午前が整地急斜面や不整地急斜面フリーランでの対応力強化、午後が中斜面でのGS、2日目は急斜面でのGS、3日目は中斜面でのSLとなり、3日間ともふり幅が大きくゲート間隔が短いゲートセットで、育成選手には不可欠な世界基準の構成で日々の変化にどのように対応してゆくかを問われました。 また、地域選手にとってはこうした練習により、既存の落下中心の滑走ではなく、しっかりターンを構成してゆく事の大切さを学べる機会となりました。個々に課題の差はありましたが、特にターン切替期のボードへのアプローチについて認識を高めました。

 

 

SL練習インスペクション中

SL練習インスペクション

1日目基本コンディショニング

1日目基本コンディショニング

 

 身体面全般については、選手として必要不可欠な自主的なウオームアップやクールダウンの時間配分と構成の仕方から始まり、コンディショニング1日目は通常時や遠征先でも継続できる基本コンディショニング、2日目は滑走するにあたって必要不可欠なニュートラルポジションの認識を深める為、専用機材を用いたアライメント(加重されている位置のチェックと身体のゆがみ)確認と、身体連動感を高める運動を行いました。

 

各地域より参加の選手

各地域より参加の選手

 

 また、滑走 フィジカル 他面においても、選手には個人差が大きくあり、こうしてシーズン中に継続して合宿に参加することで、個々の進捗を的確に見極め、次の参加機会にはさらに成長段階にあったサポートをおこなう事も可能になってきます。地域選手の参加については、引率責任者の方々の移動や日程確保など大変な面もあるかと思いますが、今後もそれぞれの協力関係の中で参加選手が世界の舞台を目指して成長するきっかけとなる環境を作って行ければと考えます。引き続きのご協力を頂ければ幸いです。

 

報告/スノーボード・アルペン強化委員 鈴木 正輝