競技

2016/02/28

【REPORT/竹内智香 ワールドカップPGSカイセリ大会参戦】
今季3戦のPGS結果を受けゼロからのスタート

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厳しい濃霧の中で開催されたトルコでのPGS

 

 トルコに到着してから毎日が快晴続きでしたが、レース当日は雨から始まり霧(雲)の中でレースが運営されました。FISルールで3ゲート以上の視界が可能であればレースは運営されますが、残念ながら今日のレースは1ゲートから2ゲート見える視界がやっとでした。しかし、GSは今季3戦しかないため強行で開催されました。

 

 予選からほとんどの選手が何らかのミスをしながらゴールに辿り着くという内容でした。私自身は平行感覚がほとんど取れず、自分がどこにいるのか、どのラインを通っているのか把握しながら、ただただ、1本1本ゴールを目指しましたが、1回戦で敗退し14位という結果でレースを終えました。

 

予選1本目 3位
予選2本目 10位で決勝進出
1回戦敗退 最終順位14位

 

 春からトレーニングを積み重ね、完璧な準備をして迎える冬シーズン。そんな中五輪種目のGSはわずか3戦です。その3戦でしっかりと結果を残すことの大切さを改めて感じたと同時に、常に高い状態でモチーベーションを保つことの難しさも感じました。今回優勝したEsterはそういった意味で非常に高い意識で取り組み、常に全力で滑り下りる彼女からは学ぶことが多くあります。

 

 今季はSLやGS予選タイムに良い感触を得られたりと、前向きに捉えられることもたくさんありますが、それと同時にソチ五輪以降、自分自身の中に多くの隙ができてしまっていることも感じました。GS種目を終えて、今季はGSランキング8位と昨季の4位から順位を4つ落としてしまいました。ここ数年、2位から4位の中にいたランキングを8位まで落としたことは非常に悔しいです。8位という結果に褒められることはありませんが、今の自分にとって良い薬になったようにも感じます。2018年平昌で、“2015-2016シーズンが良い薬になった”と思えるように、これを糧にソチを目指していたときのようにもう一度ゼロから頑張り直します。

 

 GS種目は今日のレースで終わりましたが、3月6日にドイツで行われるPSLに向けてしっかりと調整したいと思います。今後も応援、よろしくお願い致します。

 

報告/スノーボード・アルペン 竹内 智香