競技
2016/03/07【REPORT アルペン】FISチルドレンレース
トッポリーノ大会(フォルガリア/イタリア)参戦
ここFolgaria (ITA)FondeGradeは標高1600mと高くはなく、身体にも負担が少ない環境である。初日の男女SLでは前日の悪天候から打って変わって晴天となり、ここ特有のハードバーンになった。スタート直後の中斜面から徐々に難しい急斜面に移り、ゴール前の緩斜面は急斜面のスピード繋げなければタイムが伸びないという技術幅が要求されるコース。ゲートセットはF.I.S.国際レースの基準とほぼ変わらないスピードセットとなり、高いレベルの技術が要求される。
世界45カ国、世界最高峰のU16が集うこのレースはトップクラスの選手は、世界ジュニアでもシングルに入る強者揃い。また現在ワールドカップのトップクラスに名を連ねる選手もかつてはこのトッポリーノを登竜門としている。
その中で女子・若月新(北照高等学校)が見事7位に入り健闘。2本目は6番タイムを叩き出すという良い結果となった。
宮澤莉央(浅間中学校)29位・宮崎純奈(稚内南中学校)38位はハードバーンと長い急斜面に苦しめられ大きな課題が残される。2001年生まれの2人は来年もこの舞台のチャンスがあるので、今回の課題を克服しまた来年も挑戦して欲しい。
期待の男子小山慧(菅平中学校)は1本目、急斜面で内足を取られ転倒、2本目に賭けた滑りも、1本目と同じようなミスで大きなタイムロス。残念ながら2本とも良い結果を残す事が出来なかった。その中で14位に入って来た相原史郎(東海大付第四高中等部)はまだまだ荒削りの滑りではあるが、トップから3秒47差は現在の課題克服で手が届く範囲。早生まれの相原選手も課題克服して来年もこの舞台で挑戦して欲しい。
宮澤昂大(がんばスキークラブ)は残念ながらスタート直後にゲートをまたいでしまいコースアウト。彼も早生まれなので来年に再トライして欲しい。
2日目のジャイアント・スラロームは強風と積雪・悪天候でレースは1本のみとなった。スタート後の緩斜面から徐々に急斜面に入り、ゴールまで急斜面が長く続く超難コース。スピードの次元がワンランク違う程の設定の中、スピードに強い選手が有利となる。
女子・若月新(北照高等学校)は5番スタートから10位とやや遅れてしまった。積雪の為思ったよりスピードが出なかったが、コースのライン取りは申し分ない。2本目がキャンセルになり追い上げができなかった事に悔やまれる。滑りに大きな課題が残るものの、ここでの経験を次回に活かして欲しい。
宮崎純奈(稚内南中学校)46位・宮澤莉央(浅間中学校)51位は長い急斜面のセットに苦しめられ、急斜面での課題が浮き彫りになってしまった。ハードバーンになった事も想定して来年も再トライして欲しい。
男子の小山慧(菅平中学校)は急斜面中盤まで非常に良い滑りだったが、斜面の変わり目で内足が取られ転倒。SL共に同じ失敗で急斜面対策の課題が残される。
相原史郎(東海大付第四高中等部)30位・宮澤昂大(がんばスキークラブ)32位は、積雪で荒れたコースの中を滑りきったが、思うようなライン取りができずトップから大きく遅れてしまった。やはり急斜面の難しい設定に大きな課題が残る。