競技

2016/03/07

【REPORT アルペン】FISワールドカップ
長谷川絵美選手、回転で14位。2種目ポイント獲得は初

長谷川ヤスナSL

女子技術系史上2番目の記録となる14位、そして2種目でポイントを獲得したのは男女を通じて初の快挙

 

 アルペン女子のリーダーである長谷川絵美選手(サンミリオンスキークラブ)は、6日、スウェーデンのヤスナで行われたワールドカップのスラローム第10戦で、34番から1本目、ラップのシフリン(USA)に4秒30差の21位で2本目に進出、2本目はラップのシフリンに0秒76差の4位と激走、自身初の14位に食い込んだ。

 14位というランクは、女子の技術系では2001年、廣井法代選手の10位に次ぐ好成績。しかも長谷川選手は大回転でも3戦で24位、23位、22位とポイントを挙げており、2種目でポイントを獲得しているのは男女を通じて彼女だけ。

 

 大きなけがを何度も乗り越えて、「世界への道」がやっと見えはじめた。2010年、2014年と女子は2大会連続でオリンピック出場を果たしていない。しかし、ヤスナの積極的なレースぶり、フォールラインに向けたスキーが横を向くことなく素晴らしい滑りを展開、これまでとは別人といっていいほど変貌している。

 今シーズンの内容を維持、または前進することができれば後最大の敵はけが。けがさえなければ初のオリンピックのスタート台に立つのは、そう難しいことではないだろう。がんばれ長谷川選手。

 

長谷川選手今季の成績

種目

会場

順位

1本目

2本目

ラップとタイム差

■回転

Santa Caterina(ITA)

22

1:01.91

1:01.76

2:02.67   5.02

 

Flachau(AUT)

24

55.76

55.74

1:51.50   4.92

 

Jasna(SVK)

14

1:02.37

58.32

2:00.69   5:09

■大回転

Solden(AUT)

24

1:14.20

1:14.74

2:28.94   4.67

 

Aspen(USA)

23

1:02.16

1:04.81

2:06.97   4.46

 

Lienz(AUT)

22

1:04.02

1:04.72

2:08.74   2:74