競技

2013/02/28

【REPORT スキージャンプ】高梨沙羅、凱旋帰国
金メダルの伊藤とともに成田で会見

 ノルディック世界選手権大会で個人銀メダル、ミックス団体金メダルを獲得した高梨沙羅選手(グレース・マウンテン・インターナショナルスクール)と同じく団体金メダルの伊藤有希選手(下川商業高等学校)が27日、凱旋帰国した。

 

 ジャンプ女子チームを乗せたルフトハンザ機は予定通り定刻の8時35分に成田空港に到着したが、お目当てのジャンプ女子チームは乗客のすべてが出てきた後もなかなか姿を現さない。新千歳への乗換時間も迫り、取材に詰めかけた多くの報道陣にも焦りの表情が浮かぶ。到着して1時間5分が過ぎた9時40分、ようやく選手の先頭を切って伊藤選手が国内カウンターへ向かう。

 

 その数分後、多くのフラッシュを浴びながら高梨選手が姿を現した。遅れた理由は、高梨選手の荷物が行方不明になったこと。搭乗手続きをチームのメンバーに頼み、待ち構える報道陣の前へ。時間のなさに高梨選手はメダルをバッグから取り出す時間がなく、伊藤選手の金メダルを一緒に持って撮影、事なきを得た。

 

 多くの報道陣に囲まれた最初は緊張気味だった両選手もしだいにほぐれ、笑顔も飛び出した。会見時間は約5分だった。

 

高梨選手の談話
「頼もしい先輩たちがいたので思い切って飛ぶことができました。ジャンプの内容もよかったと思います。日本では夜中なのに多くの方々に応援いただきありがとうございました。疲れはありませんのでこの後の残されたゲームも頑張ります。」

 

伊藤選手の談話
「チームのスタッフの皆さん、先輩、仲間たちに支えられた金メダルです。お応援してくれた皆さんも含めて感謝しています。ありがとうございました」

 

金メダルを獲得した高梨選手(左)と伊藤選手は成田到着後、記者会見。2人とも緊張

 

成田到着後、1時間5分後にようやく姿を現した先頭の伊藤選手。遅れの原因は荷物の行方不明

 

「疲れもないし時差ぼけもない」と元気いっぱいの高梨選手